春休みの予定は?
ホワイトデーが終われば春休みはすぐそこ。あとはテストも無いし、学校行事も無いから教室の話題は春休みの予定についてが多い。
それと、クラス替えについてかな?2年間も一緒なんだから同じクラスメイトがいい派と最後くらいは別のクラスメイトがいい派に別れている。あと、男子の場合は彼女になってくれる人がクラスメイトにいる派も存在している。
このクラスから進学クラスに行く人がいるのかも気になるよね。俺達の事覚えていますか?組は分裂の危機なのかな?ま、同じ所に住んでいるみたいだしクラスが別になる程度平気なのかもね。
さて、内宮班釣り倶楽部も例外ではなく、春休みは釣りに行く気マンマンみたいで、昼休憩の話題は釣りに関してです。
鳳来「暖かくなったし、釣りのターゲットも増えるんでしょ?」
「ウッキウキな鳳来さんに残酷なお知らせがあります。海水温は地上とは約1か月の差があるので、海中はまだ真冬です」
「なんですって〜」
「ついでに言うと食卓に並ぶ海藻類が繁茂するから根掛かり多発になり、注意が必要となります!」
烏野「注意とは?」
「例えば根掛かりでワカメを引き上げたと仮定します。ワカメは密漁の対象なので漁業関係者から密漁の疑いをかけられる可能性もあるんです」
笹嶋「何それ困る」
「みんなは連れて行かないけど磯の岩場は今の時期は青のりがびっしりで、スべって危険な上に密漁の対象なので大変なんです」
鳳来「青のりをごはんに乗せて食べるの好きだから、手が出る可能性あるわね」
明槻「やだもう、連行されないでよ?」
「「「あははははは」」」
この時期からは収穫されたひじきが天日乾燥されている光景を良く見るからな。ところてんの材料になる天草はまだ先になるけど同じように天日乾燥させている光景も見るようになるんだよ。
「釣りもそうだけどさ、4月下旬から5月上旬にかけての連休で潮干狩りにも行かない?」
笹嶋「潮干狩りは混雑しそうだよ?」
烏野「確かに」
鳳来「でも、あれやってみたくない?穴に塩を入れてニュッと出てきた貝を捕まえるやつ」
「「「あ〜」」」
烏野「筆を入れてエビみたいなのを捕まえるのもありますよね」
「「「あるある」」」
鳳来「どうせ行くなら、そういったのを捕まえたいわね」
明槻「潮干狩り場の入場料っていくら位なんだろう」
「そのことなんだけど、公共交通機関で行ける潮干狩り場には話題になったのは残念ながら生息していないので採れません」
笹嶋「残念」
「ただし、潮干狩り場では無く天然の海岸で密漁対象に指定されていない場所を探しておきました!」
「「「「おお」」」」
「なので、3年だけど遊んでも問題無い人は連れて行こうと思ってます!」
「「「「わー」」」」
「ただし、条件があって釣り用の長めの長靴を購入してもらいます。砂浜といっても正確には砂泥の場所だから、軽く沈む場所もあるからです」
明槻「不要な靴ではダメなの?」
「近場に足元を洗えるような位置に蛇口のある水道が無いんだよ。それに泥だから長時間放置すると臭ってくるからさ」
烏野「なるほどです」
鳳来「とりあえずは釣り具屋で内宮の言う長靴を見てみましょ?」
「「「「さんせーい」」」」
雪華「あはは」
「週末なんだけどさ、ダブルデートとは別の日に防波堤と潮溜りに行かない?」
「採集に?」
「うん。防波堤は海藻が繁茂しているから釣りには不向きな場所だからやらないけど、プランクトンネットを使用した海水を持ち帰りたいんだ」
「あ〜、飼育部屋で言ってたね。動物性プランクトンがどうたらこうたら」
「うん。別な種類が欲しくてさ、今の時期なら海藻の影響で増えてるから自家培養に適したのが採集出来るかもだし」
「なるほどね。で、潮溜りは?」
「潮溜りは植物性プランクトンを採集出来ればいいなあって」
「んもう。プランクトンばかりじゃない!」
「まあまあ、エサ用のエビ狙いのガサガサもやるからさ」
「お願いよ?」
「ただ、鳳来さん達との話題にも出た青のりでスべるからいつも以上に慎重になってくれよ?」
「うん」
放課後、雪華と帰宅中の話題はプランクトン採集について。海水のプランクトンは何種類か培養中なんだけど、今いるプランクトンを食べれるか不明の小さな稚魚が誕生しそうだから採集してみることにした。他の人からは海水をペットボトルに入れている男女にしか見えないだろうけど、俺達はラブラブデート中になるんだよね。
「採集デートもいいけど、春休みの予定もしっかりね。釣り倶楽部だけじゃなく、あたしとのデートもお願いよ?」
「わかってるって。産卵を終えて深場に戻る前に砂浜で狙うカレイ。防波堤では、産仔を終えた春告魚とも呼ばれるメバルに回遊があればイワシ類、そのイワシ類を狙って来るヒラスズキ。の釣行を予定しております」
「ウム。良きに計らえ」
「もちろん釣りだけじゃなく、ショッピングモールに春物の服などを買いに行くならお供します」
「苦しゅうない」
「はっ。ありがたき幸せ」
「幸せついでに悩殺下着も選んでヨシ!」
「それは来年にお願いします」
「んもう」
「あははははは」
今年の春休みもいつもと変わらず楽しく過ごせそうだ。




