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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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ホワイトデー

 高校の卒業式は焼きおにぎりで世話になった生徒会長や生徒会役員の人達がいたとはいえ「お元気で」程度の挨拶でお別れ。前生徒会役員の人達が別れを惜しんでいるんだから邪魔してはいけません。

 そして、先日は小学校の卒業式があったんだけど彩夏の学年は出席しなかった。「来年は卒業式に出席するかもよ」と言うと「知っている人いないのにー」とほっぺを膨らませた。そんなもんだよね。


「はい、バレンタインのお返し。3年になっても雪華共々仲良くして下さい」

 登校後、内宮班の女子が教室に入ってきたらチョコを渡していく。

 鳳来「聞いた話しによると、保育園児からも貰っているんだよね?」

「おう!妹弟と同じ組の女の子からね。数だけなら結構貰っているんだぜ?」

 そう言うと男子連中がザワッとする。

 鳳来「その子達には手作りクッキーを渡しているんでしょ?」

「うん。アレルギー持ちの子がいるからさ、友達と同じのを食べたいと思うから全員手作りのを渡しているよ」

 鳳来「うちらのは何で市販品なの?」

「いや、市販品のほうがいいと思ったからだけど?保育園児と同じクッキーが食べたいなら今度作ってあげるよ?」

 明槻「何のクッキーを作ったの?」

「去年はそら豆入りで、今年はレモンティーと紅茶。年下組の子からも貰ったから、その子達には抹茶とほうじ茶にした」

「「「「「想像以上に凝ってる」」」」」

 雪華「あはは」

 試食も含めてかなりの数を作っていたから、俺が愛用しているエプロンからは甘い匂いがしていた。そんなんだから愛美と朝輝がエプロンを気にしていたから洗濯して、現在は洗剤の匂いになっている。こまめに洗濯しているとはいえ、魚を捌く時に血も付着しているエプロンに鼻をつけて匂いを嗅いだり、頬ずりしたりするのはよろしくないからな。


 鳳来「それなら調理実習は、内宮にはクッキーを作ってもらおうかしら?」

 烏野「いいですね」

「悪いけど、時間オーバーだから家で作ってくるよ。代わりにティラミスでも作ろうか?最近小学生の妹がハマっているから作る機会多いし」

 鳳来「バイト先でも販売しているティラミスを手作りしているとは、やるわね」

 ムムム、と唸る鳳来さんに笑っているとHRの時間となり先生が入室してきた。


「以前話した“ふきのとう”の件だけど、学年最後の調理実習で使えるようになったわよ」

 昼休憩で弁当を食べながら会話していると鳳来さんから“ふきのとう”を冷凍保存した状態で送ってくれるとの報告を受けた。畑での栽培では無く、山取りみたいだけど時期的に収穫適期を過ぎているから状態が不安だったけど、蕾が固いのをアク抜きしてから冷凍保存したとの事で草餅にするのに問題無い。アク抜き方法も軽く塩を加えた熱湯で茹でてから、飲用可能な地下水を流水状態で水にさらすという贅沢な方法だったから美味しく食べられそうだ。

「それから、調理実習で草餅を作るのに全員から同意を得ているわ」

「了解だ」


「バレンタインにチョコありがとね。はい、お返しのチョコ」

「「「「ありがとうございます」」」」

 放課後、まずは彩夏の友達からお返しを渡していく。近所に住む友達は自宅を知っているけどお嬢様は知らないから、彩夏に教室で兄がホワイトデーのチョコを渡したいと伝えてもらった。


 チョコを渡した後、お嬢様以外はそれぞれ帰路につき、俺と彩夏はお嬢様を近くに停車中のお車に送っていく。

「おにいさん、今度セキセイインコのヒナ鳥をおむか()えするんです」

「いいね!お喋りするインコだから楽しみだね」

「はい!」

 嬉しそうに笑うから、こっちも笑顔になる。そしてお車に到着したから、彩夏と一緒に「バイバイ」と手を振ってお別れする。


「おにーさん、ありがとっ」

 彩夏とウチに戻り、今度は保育園へ行き、まずは愛美と朝輝の組の女の子達にクッキーを渡していく。朝輝の彼女からも貰ったから渡す。他の子達がお礼に抱きついてくるけど彼女の抱きつきはなし。去年は抱きついてきたけど、彼氏以外と抱きつくのはダメと思っているのかな?少し微笑ましい。


「おにーしゃん、いいの?」

 今度は年下の組でチョコを貰った子達に渡す。お母さんがお迎えに来てるから、お母さんを見上げて貰っていいのか確認する子もいて可愛い。「うちの子の分は?」なんて言う父親もいるけど「バレンタインのお返しだから貰った子だけですよ」とキッパリと告げる。睨んできても残念ながら効果はありませんよ、っと。


「おにいさん、ありがとー」

 最後に愛美と朝輝とは別の組なのに、ナゼか俺に懐いてくれている女の子に渡したら保育園でのミッション終了!愛美と朝輝が先生とお別れの挨拶をしたから手を繋ぎながら帰路につく。


 晩飯後、俺の自室で雪華に去年同様マカロンを渡すけど去年とは違う店で購入しました。そして、俺にとってご褒美タイムな時間を過ごすのだった。

「来年はどんなホワイトデーになるのかはご想像におまかせします」

「多分アレだろうな〜。でも、どこでかな〜?」

 来年のホワイトデーは卒業後。専門学校に行くとはいえ、高校を卒業しているから雪華とはもう大人の関係になっているだろうな。

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