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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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保育園の発表会と両親の誕生日

「ひろ君は双子ちゃんの発表会に行かないの?」

「やっぱ両親で出席する保護者が多くてさ、観覧スぺースの都合で無理だった。保育参観の時は興味無いくせにこういった時は参加すんだから腹立つよ」

「あはは」

「ま、去年と日にちは違うけど今夜は両親の誕生日のお祝いで刺身だから我慢するよ」

「そういや、何で違う日なの?」

「まず、父さんが休みの日曜にやるのは決まっているんだ」

「うん」

「で、毎年刺身にするんだけど商店街の魚屋の大将が時化(しけ)とかの影響で魚の入荷が悪い場合はダメって連絡がくるんだよ」

「なるほどね。何でもいいは許さないよね、あの大将なら」

「俺達の誕生日とは違って誕生日当日のお祝いじゃないから、いい魚が入荷した日曜に行うようになったんだよ」

「去年聞かずに今更だけど、どうしてこの時期に一緒にやるの?」

「彩夏が両親の誕生日はお祝いしないのか疑問に思ったのが今頃なんだよ、父さんは早生まれで近いからさ」

「ふむふむ」

「だけど、当時は双子の育児でてんやわんやで両親の誕生日を当日にお祝い出来るような雰囲気じゃなかったんだよ。あやしたりするのに落ち着いて食事出来ないからさ」

「二人だもんね」

「仮に、父さんの誕生日をお祝いしたら母さんもやらないと不公平だろ?だから、両方共に無関係の日に誕生日のお祝いをするようになったんだよ」

「そうなんだ。でも、今なら普通にお祝い出来るんじゃない?」

「まあね。切っ掛けが無くてズルズルと、ってのもあるから双子が小学校に入学したらヤメるみたいだよ」

「へー」

「今年の場合、ひな祭りも近いからお祝いが続くよな」

「和室にひな飾りを飾ってるからキューちゃんと遊ぶのがリビングの隅になったもんね」

「遊ぶ場所が違うから、いつもの部屋に入ってみたら様子が違って首をかしげて固まったキューちゃんには笑わせてもらったよ。あんな行動するとは思わないから動画撮影してなかったのが悔やまれるぜ」

「あはは」


 ◇◇◇


「はあ〜。ただいまー」

「「ただいまー」」

「おう、おかえり」

「ただいま。さ、手洗いうがいしようね」

「「はーい」」

 昼過ぎからあった保育園での発表会が終わり、両親と双子が帰宅した。時間は夕方前だから大将の刺身はまだ到着していない。


「どしたよ母さん、疲れた顔して」

「劇の内容がアレでしょ?自分の子供を主役にしたかと思えば悪役で最後には斬られたもんだから阿鼻叫喚よ」

「ざまあみろ、だな」

「一部の保護者、特に父親が怒って転園手続きまでしようとしたのには驚いたけどね」

「その父親バッカじゃないの?今から入れる所なんて幼稚園含めて無いだろうに」

「でしょ?その奥さんも日頃からの鬱憤がかなりあったらしくて離婚する事になったのよ」

「うへー。他の保護者は?」

「副園長が「元々のシナリオはこれです。無理やりやらせたのはあなた達ですよね?お子さんはイヤがったハズですが?」とピシャリと言ってくれてね。その迫力にみんなだんまりで解散になったわ」

「おお!流石は現役ボディビルダー!筋肉をピクピクさせながら説教する姿が目に浮かぶぜ」

「あはは」


 両親と愛美と朝輝が帰宅したので対戦ゲームをしていた雪華と彩夏のゲームを終わりにしてもらい、父さんが撮影してきた保育園の発表会を見ていると玄関チャイムが鳴ったので出ると魚屋の大将が刺身を届けてくれた。刺身のお金は先払いしているから受け取るだけなんだけど。

「これがスマホに連絡した、シマエビだ。(はら)に卵を抱えているのもいるけど、食べないほうが無難だぜ」

「ありがとう、大将。はい、シマエビのお代」

「確かに。まいどあり!」

「帰り、気をつけてね」

「おう!ありがとな」


「刺身が到着したから、晩ご飯にするよー」

「「「はーい」」」

 刺身の皿をリビングに持って行くとテレビ画面には副園長が大胸筋をピクピクさせながらポージングをしているのが映っていたから笑ってしまった。


「おかあさん、あやかのおしょうゆはいつ使うの?」

「今あるのがもうすぐ終わるから、そうしたら使うからね」

「うん」

「あやちゃんが社会科見学のお土産で持ってきたお醤油はどんな味なんだろうね」

「ねー?おにいちゃんも楽しみ?」

「楽しみだよ。お醤油が入っている醤油差しは綺麗に洗ってあげるから、記念に残しておくといいよ」

「そうする!」

 嬉しそうに笑う彩夏の頭を軽く撫でてから、食事を再開する。んー、刺身がうまい!


「ひーろーくーん?それは何かなー?」

 食後にケーキも食べて両親の誕生日をお祝いしてから後片付けを終えた俺は飼育部屋へと来たんだけど雪華が後をついてきたみたいだ。

「大将が生きたシマエビが入ったって言うから買ったんだよ。多分だけどモロトゲアカエビだから飼育するんだ」

「んもう。潮干狩りや夏のガサガサで採集するのが無くなるじゃん!」

「安心しろって。コイツは薄暗い環境で飼育するから、下段に配置するからさ。珍しい種類が採集出来ても大丈夫だぜ!」

「それなら安心ね」

「おう!」

 モロトゲアカエビは母エビが稚エビになるまでお腹で面倒を見るとされているから繁殖が出来るかもだし楽しみな種類だ!

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