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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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学年末テスト終了後の日曜日

「午前中は写真撮影で午後はライブ配信か、忙しいですなあ」

「まあね」

 昼飯を食べ終えてから、10分程キューちゃんの日向ぼっこライブ配信をした。口笛を吹いたり、羽繕いをして目を閉じたりといった様子を配信出来た。彩夏は友達と遊びに出かけて、愛美と朝輝は両親が外に連れ出してくれたので不在だから騒ぎ声が入る事は無いので安心だ。


「今回はありがたいことに複数の方達からオヤツ代をいただきました」

「ライブでは無いけど、りんごを食べてる様子を配信したんだっけ?」

「水浴び配信の時に貰ったオヤツ代でりんごを買ってあげたよって報告も兼ねてね」

 実はキューちゃんには『オヤツダイ()アリガト』の言葉も覚えさせて収録してある。普段使いの『オハヨウ』『コンニチハ』『オカエリ』はコミュニケーション言葉としてキューちゃんも認識しているみたいで返事をすぐにくれるけど、その他は気分次第なところがあるから喋ったら収録しておく必要がある。ま、新しく覚えたのは一定期間集中して喋るからその時に収録しておけばOKなんだよね。


「午前中に写真撮影したのはどうするの?」

「あれは、オークションでの販売用だな。今回は外国産の淡水カニが繁殖したのをペア販売するんだよ。日本の各色の繁殖したサワガニは初夏に販売予定だ」

「エサやりしながら増えたなあ〜って言ってたもんね」

「まあな。稚ガニになってから親離れするから、産卵するカニみたいにプランクトン時代が無いから増やすのは簡単なんだよ」

「そうかなあ? ドール衣装も出品するの?」

「家庭科目で裁縫実習があったからその影響でウチでもミシンをイジってた時があっただろ?あん時に作製したんだよ、母さんのと一緒にさ。衣装は少し前に発売されたギャルゲーのキャラ衣装だからマニア向けだな」

「ゲームはやんないのに、そういったのには詳しいよね」

「ま、俺にも二次元オタクな部分があるんだよ。雪華は特別な存在だけど、それとは別に可愛い女の子キャラは好きだしな」

「んもう」

 さ〜て、今回の衣装はいくら位になるか楽しみだぜ!少し先になるけど、春に開花する植物も出品予定だから収入が増える季節の到来だ!


「ただいま」

「おかえり。今回も視聴者の方からオヤツ代貰ったよ。それも複数の方達から」

「そうなの?ありがたいわね」

「で、すごく久しぶりの公園での砂遊びはどうだった?」

「待ちわびた幼い子供でいっぱいだったわ。もっと早く引っ越しすればいいのに」

 外出していた両親と愛美と朝輝が帰宅した。父さんと双子は洗面所に手洗いうがいに向かって母さんとの会話中なんだけど若干プンスカモード。

 実はかなり前からいた公園を占領していた問題児が引っ越しでいなくなった。愛美と朝輝に「いないから大丈夫」と言っても公園には「やー」と言って近寄ることはしなかったからなあ。何度か説得しながら連れて行ってようやく安心して、今日のライブ撮影中に両親と遊びに行ったのだ。


「今日の食後のデザートはメロンだよー」

 雪華は今日もバイトが休みなので、家族と一緒の晩飯となっている。

「これって去年ひろ君が面白半分で交配したやつ?」

「あれは夏に収穫する露地栽培にするよ。これは市販のやつ」

 父さん「雪華ちゃんの味噌汁用キュウリが立派に育つんだからメロンも育つのか」

「おう!一応糖度チェックで食べてみたけど問題無しだぜ。ただ、父さんの会社の支社長の分は無いから勘弁してくれ」

「ははは。熱帯果樹を貰って喜んでいたから大丈夫だ」


 妹弟達も「おいしー」と言って食べてくれているから、部分的に苦みのあることも無いみたいで安心する。

「あたしが言うのもアレだけど、他の夏野菜も育てる予定あるの?」

「無いよ。弁当用のミニトマトと納豆と相性の良いオクラは周年栽培してるだろ?それに彩夏のキノコもあるから、雪華の味噌汁用キュウリとメロンだけだよ」

「それもそっか。本来は飼育部屋だもんね」

「メロンもあと2回で終了だからさ。新たに作るならタネまきからする必要あるけどやらない。あとは夏に収穫する露地栽培のをお楽しみに」

「りょーかい」

 メロンは全部で三株育てていて、今回収穫した株は役目を終えることになる。夏の露地栽培だと次々と雌花を咲かせて複数収穫出来るけど室内栽培だと条件が不足しているのか、一個のみの収穫みたいなんだよね。同じ条件下でもキュウリは複数収穫出来るのに不思議だよ。


 晩飯の後片付けを終えた俺は朝輝と一緒に和室のダーツボートの前にいる。ダーツといっても先端が針のようになっているものでは無く粘着ボールを投げる安全なやつ。そして、ボードの数字の部分には俺の手書きで魚の名前が書かれた紙が貼られている。そんな様子を見た雪華が思わず「何コレ」と呟いた。

「それじゃあ、あっくんボールを投げて。一回だけだから気合いを入れるんだぞ!」

「うん!」

 朝輝が投げたボールがボードにくっついたので朝輝の役目は終了。


「あっくん、ありがとな。テレビを見に行こうね」

「うん」

 紙を剥がしたら和室を退室して朝輝はリビングに向かい、俺はダイニングテーブルでスマホで検索開始。


「ひろ君、さっきのは何だったの?」

「ほら、もうすぐ高校入試の臨時休校だろ?そのターゲット選びのために、この時期に防波堤や砂浜で釣れる魚を書いて朝輝に選んでもらったんだよ」

「あ〜、なるほどね」

 釣り倶楽部のターゲットも無事決定したのでひと安心だな。釣れるかどうかは別だけどさ。

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