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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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雪華と少し先の話と支社長の来訪

「ひろ君は資格の勉強?」

 土曜日は午後からダイニングテーブルで雪華と一緒に勉強することに。雪華は学年末テストだけど、俺は資格の勉強だ。そんな勉強を始める前に雪華から質問される。


「うん。ただ、これは国家資格だから18歳以上にならないと受験出来ないけどな!それに、他に勉強しているものの中には実務経験が必要なのもあるし」

「なるほどね。でも、国家資格以外でも年齢が関係無く取得出来る資格をいくつも保持してるよね?割と幅広くさ」

「だな。実際に就職した現場で生かせないと意味が無いけど、何か役立つ時があるかもしれないから興味のある分野は一応取得してる」

「運転免許は取得するの?」

「するよ。今の年齢でも取得可能なバイク免許は取らないけどね」

「じゃあ、高校卒業したら普通免許かあ。運転に慣れたらドライブに連れていってね?」

「もちろんだ!公共交通機関で行くのが難しい釣り場とかにも行こうぜ?ただ、先に短期間で取得可能なフォークリフトの免許を取得するけど」

「それもあったかー」

「雪華は専門学校や就職はどうするんだ?」

「ひろ君が行く予定の専門学校の中にはあたしが行きたい学校もあるでしょ?先にそこの卒業を目指すなら、あたしも一緒に受講したい。やっぱり心の傷は完全には癒えてないから一人だと不安。今の高校生活の環境が心地よいから余計にね」

「なるほどな。雪華も俺と同じ資格の取得を目指しているんだもんな?」

「うん!この資格があれば、ひろ君を手伝えるし」

「それなら俺も雪華と一緒に通うとするか!その後は別の専門学校に通うかもしれないから、その場合は雪華は先に実務経験を積んでればいいよ」

「そうする。ただ、人間関係が厳しいと感じたらヤメていいよね?」

「もちろんだ!今の時代は在宅仕事も充実しているから、それらの資格費用が必要なら遠慮なく言ってくれ!雪華が幸せに暮らしているのが一番だからな」

「ありがと、ひろ君」

(フム。俺の最初の進路も決まったな。まずは雪華と同じ専門学校を目指すことにしよう。あとはウチから通える範囲の学校が希望だけど、色々と精査してからだな)

 そんな事を考えながら、レモンティーを飲み終えた俺は勉強を開始するのであった。


「んーっ! もうこんな時間か、今日はヤメるかな」

「小休憩しながらだけど、お互い集中してたね」

「だな。さて、晩飯の準備するかー」

「今日は鶏だんご鍋なんでしょ?」

「おう!」

 そんな会話をしていると玄関チャイムが鳴り、友達との遊びから彩夏が帰宅した。母さんはまだ仕事中みたいだし、実家に双子と一緒に行ってる父さんもそろそろ帰宅するだろう。


「すみません、折角来ていただいたのに主人は外出中でして」

 玄関チャイムが鳴ったから父さんが帰宅したのかと思えば、父さんの会社の支社長と秘書さんだったから母さんに対応をお願いして、俺は“ある果物”を取りに飼育部屋へと向かった。


「いやいや、突然来た我々がいけないので。それでは失礼しますね」

「お忙しい時間に申し訳ありませんでした」

「支社長さん、これをお持ち帰り下さい。父さんに持って行ってもらう予定だったので」

「これは?」

「追熟不要な食べ頃のバンレイシです。珍しい赤い果皮もあるのでお召し上がり下さい。それと、これはインドナツメになります」

「逆に申し訳ないですね。今日は飼育出来るような釣果物は無かったのに」

「いえいえ。美味しく食べて下さい!」

「あはは。ありがとう。春の船釣りでは君へのお土産があるよう頑張るよ。では、失礼するよ」

「フルーツありがとうございます。失礼しますね」

 母さんが支社長達を見送り玄関ドアを閉める。


「見てよ母さん、立派なタチウオだよ」

「タチウオのお裾分けとは聞いてたけど。広也が果物を渡してくれて良かったわ。自宅で栽培したもので申し訳ないけど」

「何言ってんだよ母さん。俺が渡したのって熱帯果樹を趣味にしている人以外はあまり食べられない種類だぞ?仮に買えた場合でも船釣りの出船料くらいはするんだからな!」

「そんな怒らないでよ」

「怒ってないよ。市販品では無いけど、このお裾分けには対等だよってこと」


「電話でお礼は伝えたけど、改めて月曜にお礼を伝えるよ」

 帰宅した父さんに支社長がタチウオの船釣りのお裾分けを持ってきてくれた事を伝える。俺は妹弟達にタチウオの全身を見せ、その後に口を開け鋭い歯を見せて「ガオー」と言えばキャッキャと喜んでくれた。


「何の料理にしようかしら」

「タチウオは料理の幅が広いから迷うよな。今晩は鶏だんご鍋だから、しゃぶしゃぶに少しする?」

「いいわね!」

「あとは、月曜の弁当用に唐揚げ風の焼き魚にもさせてもらおうかな」

「それも美味しそうね。とりあえず出汁用の頭部を含めて、しゃぶしゃぶ以外は明日のメニューにしましょ」

「了解だ!」


「タチウオのしゃぶしゃぶウンマー」

 俺の言葉が雪華含めた家族全員の代弁となっている。タチウオが人気で本来主役の鶏だんごが少し悲しそうにプカプカしていた。

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