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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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不審者の目撃情報

「内宮さ、今度の日曜は釣りに行ける?」

「悪い、日曜は展示即売会に雪華とデートで行くんだ。それと、潮が停滞気味の期間に突入するからマラソン大会後にしようぜ」

「わかったわ。ところで展示即売会って何の?」

「山野草。これから3月までに開花する早春のを販売するんだよ」

「なるほどね」

「植物は自宅配送してもらえるから、手ぶらで会場を後に出来るから時間によっては雪華の行きたい場所にも行く予定なんだ」

「へー」

 火曜のHR前に鳳来さんとそんな会話をする。日曜に遊んで帰ってきた雪華から釣りたい魚種を伝えられたから要望がありそうだなとは思っていたけどね。


「今日は緊急の連絡事項があります。鉄道路線沿線で露出系の不審者が出没しているのを知っている人もいるかと思いますが、昨日の月曜についにこの近辺でも目撃情報がありました」

 担任の九條先生の言葉に女子を中心にザワっとする中。「いや〜ん、わたし狙いかしら」と俺達最近忘れられてる組の二人の発言に笑いそうになる。

「んんっ。しかも、単独犯では無く複数で行動しているとの情報なので十分に注意するように」

「先生、質問なんですが全員が露出するんですか?」

「そうみたいです」

「移動方法は車ですか?」

「そこは不明ですね」

 何人かのクラスメイトが質問してHRは終了となった。こりゃ、彩夏の通う小学校でも緊急連絡があるだろうな。


「厳さんも恋人の義姉さんにちゃんと情報共有しとけよ?」

「普段はスクーターでの移動だし平気じゃないか?」

「不審者の行動なんて何を考えてるのか分からんのだからな?それにこの辺は都市部と違って畑作地帯とかの側溝でケガの可能性もあるだろ?」

「まあ、道路状況は理解してるけどさ。それよか姉ちゃんだぞ?襲われなければ大丈夫だよ」

「いや、まあ、そうかもだけど、じっくり観察されて喜んで興奮する可能性のほうが高いじゃん」

「それがあるか」

 厳さんの義姉さんは漫画の登場人物でたまにいる“あらあらうふふ系”の要素があるから、不審者を刺激する可能性もあるから心配。


「ひろ君、防犯ブザー買いに行く?」

「う〜ん。前から目撃情報が出回っているから音にも慣れてるかもよ?」

「そんなネズミみたいに言わないでよ」

「薄暗くなってからの行動が多いみたいだし、似てるじゃん」

「確かにね」

 昼飯の弁当を食べ終わり、雪華とそんな会話をする。この辺の小学生は全員がGPS機能付き防犯ブザーを所持しているけど、需要が高まって品切れの場合もありそう。


 鳳来「この前護身術を教えてもらったけどさ、内宮は何人まで対処可能なの?」

「例えば1人だけを守りながらだと5人までなら安全に可能。複数対複数の場合は正直分からないな。対処している間に逃げてくれると楽だけど、足がすくみ動けなると困るからさ」

「それはあるわね」

「護身術ってさ逃げるための技が多いから精神力も鍛えられるんだよ。対処してから相手の(すね)を思い切り蹴り飛ばせば痛みで動けないから逃げられるし」

「そういうのもあるのね」

 すると、クラスメイトの女子数人が話しかけてきた。


「内宮君さ、簡単な護身術ってすぐに身につくの?」

「無理。何度も人を相手に練習が必要だし、身体に()れながら教える必要があるから男の俺に触れられるのに抵抗があると思うよ」

(さわ)られないと駄目なの?」

「口で言うのが難しいんだよ。笹嶋さん悪いけどお願い出来る?雪華は相手役を頼む」

 という訳で、学年内で立派なのをお持ちの笹嶋さんでイヤがるのは駄目というのを見てもらう。

「で、へそに意識を集中するように腰だけをこう!」

 笹嶋さんのくびれを掴み腰を軽く横に振る動作をする。


「こんな感じの指導だよ?理由は中途半端な動きは自分自身を痛める可能性もあるし、相手を間合いに入れて悪化するのを防ぐためだね」

「な、なるほどね」

「笹嶋さんはどうなの?手や腕は理解出来るけど、くびれやお腹を触られるのは嫌じゃないの?」

「内宮君と行動している女子に触られて嫌な人はいないよ。(よこしま)な気持ちは無く真剣に教えてくれるからね」

「へ、へえ〜」

「声をかけてアレだけど遠慮させてもらうわ」

「ごめんね」

 そう言って立ち去っていった。ま、特に釣り倶楽部メンバーと俺はかなりの信頼関係を築いているし、他の人達も信頼してくれてるからな。


 厳さん「ふい〜。食堂に行ってたから相手役が俺じゃなくて助かったぜ!」

 昌史「練習相手だから手加減してくれるけど、本気だと声が出せない位の痛みだからな」

 厳さん「中学の時に怒った内宮の関節技で泣いたやつは違う高校に行ったくらいだもんな」

 昌史「嫁さんのおかげか怒らないから平和なクラスだよな」

 厳さん「間違いない」

 俺の知らない内に食堂から戻ってきた厳さんと昌史がそんな会話をしていたのには気付かなかった。そして、その会話を聞いた男子達が改めて俺と関わるのは危険と判断したようだった。

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