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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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わかさぎ釣り(前編)

「ふあ〜、おあよー」

「笹嶋さん、おはよー」

 鳳来「全員揃ったわね!では、出発しましょ」

 今日は連休最初の土曜日。数か月前に予約したわかさぎ釣りに内宮班釣り倶楽部で行く。特別製の船底に隙間がある船で船内で釣りが出来るからボートよりも寒さ対策が不要の、この時期には嬉しい釣りだ。


 明槻「この時間に起きたのは修学旅行以来よね」

 烏野「ですね。バスの始発前ですし」

「鳳来さんは初日の出を見に行ってたから違うんじゃないの?」

 鳳来「この時間だと間に合わない可能性があるからキャンプ施設で一泊したわよ」

「あー、なるほどね」

 最寄り駅から最初に出発する電車内でそんな会話をしながら乗り換え駅に向かう。防波堤での海釣りよりも遠方だから、帰りは乗り換えが2回で済むけど、行きは3回必要。

 今回、釣り道具はレンタル品を利用するから荷物が少ないのは助かるけど、移動するのが大変なんだよね。


 鳳来「うちらが遊園地に遊びに行くのと同じ位の移動時間ね」

 明槻「だよね。この移動時間があるから遊園地には日帰りで行きたくないのよ。帰宅の事も考えちゃうし」

 烏野「あはは」

 今は乗り換えも全て終わり、目的地の最寄り駅に行く電車内だ。そこから路線バスに乗るんだけどルートは違うけど1時間に何本もあるから、着いたも同然だ。


 笹嶋「おなかすいた」

「もう少し我慢して。駅に到着したら、朝定食を食べるからさ」

「うん」

 俺も空腹だよ。電車内は空いてるとはいえ、ボックス席じゃないから食べるのに抵抗があるからさ。


 鳳来「んー。 やっと着いたわね。さ、朝ご飯を食べてから湖に向かいましょ」

「だな。全国チェーンの店を含めて数店が営業中みたいだから困らないよ」

 明槻「助かるね」


 笹嶋「あたしは、塩鮭定食にする」

「俺は銀だらの西京焼き定食だな」

 雪華「あたしは赤魚の西京焼き定食にしようかな」

 鳳来「魚の定食だとサラダは無いけど納豆はあるのよね。洋定食と迷うわ」

 烏野「わたしは洋定食にします」

 明槻「わたしも」

「鳳来さん。洋定食だと味噌汁じゃなくてオニオンスープだけどいいの?」

 鳳来「さばの西京焼き定食にするわ」

 という事で多人数対応の席を確保してからメニュー表で注文品を確認後、食券機で購入する。メニュー表が席にあるから食券機前であーだのこーだの悩んで俺達以外のお客さんに迷惑をかけずに済むからありがたい。ま、俺達以外にお客はいないんだけどさ。


 笹嶋「大根おろしの他にレモンがあるのはポイント高い」

「だよな。少しだけ高級感があるよな」

 笹嶋「うん」

 烏野「洋定食でも納豆が追加で買えて良かったです」

 明槻「納豆があるから、お味噌汁が無いだけで我が家の朝と同じメニューになって良かったわ」

「明槻さんてば一応は旅行先なんだから、別のにすればいいのに」

「そうなんだけど、落ち着くのよ」

 鳳来「気持ちは分かるわね」

 そんな会話をしながら朝定食は完食。返却棚に置いたらスタッフさんに「ごちそうさま」と伝えて退店する。


 鳳来「釣りの終了時間はお昼過ぎになるのよね」

「うん。だけど、駅に戻ってから食べていいと思うよ?船内は飲食可能だけど、どうせ釣りに集中するんだし」

 烏野「そうですね。船内にはトイレもあって安心ですから、飲み物だけで十分だと思います」

 笹嶋「温かい飲み物のほうがいいの?」

「水面から冷気は感じるけど暖房されてるから冷たいので平気だと思うよ」

 明槻「それじゃあ、飲み物をそこのコンビニで買って行きましょ」

「「「「「おー」」」」」

 コンビニでそれぞれ購入してから、目的地に向かうバスに乗車する。俺は期間限定と地域限定の炭酸飲料を2本購入しておいた。


 湖の近辺には観光施設があるけど、営業前の時間。バス内はそれほど混雑してないし、駅から始発なので座って移動出来るのはありがたい。


 外の景色を見ながら渋滞せずに湖に到着。すると、バスに乗車していた全員が下車した。全員わかさぎ釣りが目的なんかーいと心の中でツッコミしておいた。


 鳳来さんが予約した際に発行されたのをスマホに表示して係員に見せて、確認作業が終われば利用料金を支払い乗船場所へと向かう。釣り道具のレンタルも予約に含まれているから船内の指定された席に配置されているとの事。


「さ、餌を買って乗船しようぜ」

 鳳来「このサシ餌って何?」

「それはハエの幼虫。つまりはウジ虫だよ。赤いのは着色してるからだね」

 鳳来「ウジ虫かあ。虫自体は着色してるから気にはならないけど、衛生面はどうなの?」

「うーん。釣りの席で石けんでの手洗いは出来ないからアルコール消毒だけだね。人工の練り餌を持参してるから無理する必要は無いよ」

 衛生面というのなら海釣りの時の青イソメはどうなんだよと思うけどハエは身近だから、気になるのは仕方無いのかな。


 結局、雪華以外の女性陣は練り餌で、俺と雪華は赤虫を買っといた。鳳来さん達が気にするのであれば、サシ餌を触った俺が魚体とかを触るのに抵抗があるといけないからな。食い付きに差があるなら説得するけど今回は必要無いと判断しました。


 乗船して座ったら、まもなく出航するとのアナウンスがされたのであった。

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