家族旅行2日目(前編)
本日このあと予定があるのでいつもよりも早い投稿ですが、明日はいつも通り12時頃の投稿になります。
「若干透けてんのよ。マジで勘弁してくんない?」
「まずは昨日の味玉のお詫びって事で」
「なーにがお詫びだよ!家から持参してるのなら用意周到じゃねーか」
朝風呂に入っていたら雪華が普通に入ってきなすった。今回はスク水では無くて湯あみ着なんですよ!湯あみ着にも種類は色々とあるみたいなんだけど、今雪華が纏っているのは水泳時の着替えとかで使用するラップタオルみたいな感じのやつだ。
「で、両親は知っているのか?」
「うん!一緒に来たから」
「はあ?」
「だって、あたしだけだと入室を許可しないでしょ?だから一緒に来たのよ。この後、両親も入るみたいだよ」
「俺はどんな顔をして会えばいいんだよ」
一応は俺も雪華の突撃に備えてハーフパンツタイプの水着で入浴してるけどさ。
「じゃあ、俺は出るけど雪華はちゃんと温まってからにしろよ?」
「もうちょっと入っててよ」
「あのな?俺も男だ!ビキニやスク水の時とは比べものにならない位のイヤラシイ視線を全身に感じる事になるぞ?」
「そ、そうなの?」
「試しにやってみるから」
そう言って雪華の全身を舐め回すように見つめているとビクッとしたのでヤメて「逆上せるなよ」と伝えて脱衣所に向かい準備していたスポーツドリンクを飲みながら気持ちを落ち着かせる。それから身体を拭いて部屋に行くと雪華が言ってたように雪華の両親が来ていた。
「娘との入浴は楽しめたかい?」
「幸司さんも止めて下さいよ!体に悪いですって」
「私だって父親としては複雑な心境なんだ!」
「だったら!」
「だが!娘から「口うるさくて嫌い」なんて言われるのも嫌なんだ!なので広也君を信頼して見送ったのだ」
「あら。でも昨日は広也君と結婚してもらわないと困ると言ってたではありませんか」
「それはそれ、これはこれなんだ!誰にも理解出来ない複雑な心境なんだ」
そんな幸司さんの言葉に母さんと雪江さんの女性陣は笑っているけど、父さんはウンウンと頷いている。きっと、彩夏や愛美に恋人が出来た時の事を考えているのだろう。
「逆上せた?」
「ううん。あんな視線初めてだったから」
俺達が盛り上がっていると、雪華が浴室から出てきたけど顔が赤い。ただ、逆上せたわけでは無いみたいなので安心する。
「なら、高校を卒業するまでは刺激的なのはヤメてよね」
「それとこれとは別。これからも積極的にいく!」
「えー?」
「あの視線だって、あたしの事が大好きだって気持ちが伝わってきたから不快じゃなかったからね。あたしも慣れていかないと」
「そんなあ」
ま、旅館の風呂での警戒はおしまいだから大丈夫だろう。何せ夜の風呂は妹弟が一緒だし、父さんも一緒の場合もあるからな。明日は帰る日だから朝風呂の予定は無いし。
妹弟以外全員が朝風呂を終えて向かうのは朝食バイキング。
彩夏「おにいちゃん、これもししゃもなの?」
「スーパーとかで売られているのと同じだね。ウチで食べているのとは味が違うから食べてみる?」
「うん!」
ウチで食べているししゃもは商店街の大将に頼んでいる、北海道の本物のししゃも。貴重だから値段は高いけど味はバツグンなんだよね。
愛美「おにいちゃん、タコさんウインナーがあったよ」
「良かったね。美味しく食べるんだよ」
「うん!」
「広也が修学旅行先で見つけてきた納豆も美味しいけど、やっぱりこの味よね」
「そりゃ、ウチでいつも食べている納豆と同じだもん」
和食での朝食定番おかずでご飯を食べるというよりも納豆で食べてる感じがあるよな、俺と母さんの場合は。
朝食を終えた俺達は部屋に戻ってきた。雪華も出かける準備があるとかで一旦両親側の部屋に行っている。
「今日の昼飯も去年行った猪肉の店にするの?」
「いや。今日は夕方までアミューズメント施設で過ごす予定だから、施設内の食堂だな」
「そうなんだ」
ま、猪肉は雪華の両親も取り寄せしているみたいだし、無理に行く必要は無いのかもな。それにしても施設で一日過ごせるのかな?目玉のウォータースライダーは入場料とは別料金みたいだし、以外と高めの値段設定だからスべる気は無いけど。
朝輝「かえるの?」
「帰るのは明日、今日は遊べる施設に行くんだよ」
「「やったー」」
彩夏「今回は千代紙はやってなかった」
「残念だったね」
千代紙だけなら取り寄せられるけど、作品は実際に見たい気持ちは分かるからな。前回千代紙の展示をしていた博物館の今の展示物はオブジェ。ただ、芸術的センスが高いものばかりで理解が出来ません。彩夏も芸術のセンスは持って無いので興味はございませんでした。
「キューちゃん、遊びに行ってくるからね」
『イッテラッシャイ』
夕方までキューちゃんはぼっちで部屋にいるので、ナデナデタイムをしてから出かける事にした。
「ねえ、施設から戻る時間によっては味噌ラーメンが食べられない可能性あるよね」
「あー。あるかもしれないな」
「そんなー」
雪華が嘆くのもわかる。それに、施設内のお土産屋さんは充実しているのかも気になるな。そんな不安と期待をしながら施設行きのバスに乗車するのだった。




