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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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遅めのお昼ご飯

「釜めしはご飯の大盛りが出来ないみたいだから、ワンタンラーメンも一緒に頼もうかな」

「ひろ君は何の釜めしにする?」

「鮭の刺身御膳にする。雪華は?」

「あたしは地鶏にする。ねえ、半分こしよ?」

「いいぞ。他は?」

「おそばにしようかな?」

「いいねえ」

 食事処に到着した俺達はメニューを見ながら検討中。昼過ぎで店内の余裕はあり、座敷席の衝立(ついたて)を退かして全員での食事を可能にしてくれた。ありがとうございます。


「おにいちゃん。あやか、これが食べたいけど全部は無理かも」

「食べられる分だけ食べなさい。あとはお兄ちゃんが食べるから、夜ご飯が食べられないって事はヤメなさい」

「うん!ありがとっ」


「雪江、この地酒を一杯飲まないか?」

「いいですね。いただきましょう」

「幸司さん。それなら、この焼きガニを頼んだらどうですか?ワタリガニの内子があるカニを使用するみたいなんで、お酒のアテには丁度いいかと」

「ほう!なら頼んでみようか」

 ワタリガニの内子は美味いし、この時期限定だから食べるべきだよ。ま、雪華も含めた俺達家族は何度も食べているから頼まないけど。


「ひろ君は結婚後、あたしがお酒を飲むことに抵抗ある?」

「無いよ。楽しく飲むならいいと思うしね。ただ、酒癖が悪かったら撮影してヤメるように言うかもだけど」

「あはは。ひろ君はお酒は飲む予定あるの?」

「無いよ。俺の両親はお酒は飲まないだろ?だから、お酒に対する憧れ?とかそういうのは無いからさ。ただ、低濃度のアルコール成分入りの食べ物は食べるかもだけどね」

「そっか」


「いただきまーす」

 釜めしは卓上で仕上がりを待つタイプなので先に注文したけど、炊き上がって食べ始めるのは一番最後になる。

「雪華、ラーメンとワンタンひと口ずつ食べるか?」

「ありがとう」

 箸で持ち上げた麺をフーフーする顔って何だか色っぽいと感じるのは俺だけかね?恋人補正がかかってるのかな?


「鶏ガラの醤油スープで美味しかったよ。ごちそうさま」

「あのさ、食べていいとは言いましたが、味玉とチャーシューまで食べるってのはどうなんですかね?聞いて欲しかったんですが?」

「あはは、ごめーん。食べた後にしまった!と思ったよ」

「チャーシューの味はどうだった?」

「脂身の多い部位なのかな?トロみがあって美味しかったよ」

「これは貸しな。旅行中に何らかの形で返済してもらいましょうかね」

「なら、あたしの身体で返してもいいのよ」

 ボソッと耳元でそんな事を言ってくる。これは風呂の時間は警戒度を上げないとマズいかもしれん。妹弟ガードを発動する必要もあるな!


「おお。底の部分におこげがあるぞ!やったね」

 おこげが大好きな俺にとっては嬉しいな。焼きおにぎりみたいに焼いたのとは違うんだよコレが。

「ひろ君、お茶碗頂戴。あたしのを(よそ)うから」

「はいよ。んじゃ、交換で」

 雪華の茶碗に俺のを装う。別に茶碗の大きさは同じだし、まだ手をつけていないから交換する必要は無いと思い至ったのは食べる時になってからだった。


「広也君、焼きガニ美味かったよ。ズワイガニの内子とはまた違った味だね」

「そうなんですよ。ま、結局はどちらも美味いんですけどね」

「そうだな」

 昼飯を食べ終わり、旅館に戻る頃には保育園ではおやつの時間となってしまった。温泉まんじゅうとかを店頭販売しているけど、流石に食べたばかりなので愛美と朝輝も欲しがらない。

「ひろ君、おまんじゅうや卵どうする?」

「満腹状態だから食べたい欲求が無いよ。俺の感じとしては晩飯まで平気だけど、雪華が食べたいならどうぞ」

「あたしも無理なのよ」

「なら、何で聞いたんだよ」

「いや、おまんじゅうが蒸されているニオイには鼻が反応するのよ」

「それはわかるが、腹の反応は無い!」

「あたしも同じ」

 そんな会話をしながら、妊婦さんが絡まれていた場所に来たけど何も無し。そんな厄介事ばかりは起きませんって。


「「「キューちゃん、ただいま」」」

『オカエリ』

 旅館に戻って来た俺達は内宮家側の部屋に雪華の両親も含めた全員で入室する。そして、妹弟達がキューちゃんに「ただいま」を言ったら返答に驚く雪華の両親。

「え?ただいまってオウム返しするんじゃなくて、おかえりって言うの?」

「そうなのよ。そして驚くことに“ただいま”と喋ったのは聞いた事がないの」

「スゴーイ」


「キューちゃん、おいで」

 ケージの中に右手の手の平を上にして入れると乗って来る。これは、彩夏が教えたんだけどね。

「キューちゃんと遊ぶのは禁止だけど、お兄ちゃんが捕まえておくからナデナデだけはしていいよ」

「「「わーい」」」

 交代で頭から背中にかけて交代でナデナデすると気持ち良さそうに目を閉じるキューちゃん。そんな妹弟達によるナデナデは10分程続いたのだった。遊ぶ時間よりかは短いんだけどね。


「お食事の準備が整いましたので、大広間にお越し下さい」

 キューちゃんのナデナデタイムの後はテレビを見たりしながら過ごしている内に、仲居さんが晩飯を知らせに来てくれた。

 さて、今回の晩飯は何かな?同じ旅館だけど去年とは違ったメニューを期待しながら大広間に向かうのだった。

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