2日
「う〜む。昨日のタラバの影響で冷蔵庫の中身があるから消化しておきたいよな」
「そうね。野菜類は昼のお好み焼き風で消化は可能ね。あとの生鮮食品は夜ご飯と明日の朝ね」
「でも、明日の朝はお雑煮だろ?」
「別に普段通りにご飯でもいいじゃない」
「まあね」
よし!生鮮食品の冷蔵庫の中身空っぽ計画は大丈夫そうだな。明日から家族旅行に行くから日持ちしないのは俺達の腹の中に消化する。
「昨日採集したのはどんな感じ?」
「水合わせが終わって導入してみたから見てみるといいよ」
起床してすぐから水合わせを開始したので、飼育部屋での作業が終わる頃には水槽内に導入出来る状態になっていた。
「エビの仲間もいるみたいだね」
「だな。このサイズなら捕食する側にもされる側にもならないだろう」
ま、死んでしまったのは食べちゃうだろうけど。
「さ、ここは寒いから部屋に戻ろうぜ」
「うん」
彩夏「おにいちゃん、お昼ラーメンが食べたい」
「「たべたーい」」
「ラーメン?」
「「「うん!」」」
「お昼はあやちゃんがお好み焼きをする予定だったんだけど?」
彩夏「ラーメンがいい!」
「わかった。野菜たっぷりの塩ラーメンなら作るけど、それでもいい?」
「「「うん!」」」
「じゃあ、お昼は塩ラーメンにするから」
「「「やったー!」」」
ま、野菜を消化するのに変わりはないし、平気だな。
「あやちゃん。ラーメンに入れるゆで卵作るけど、やってみる?」
「やりたい!」
「よし!じゃあキッチンに移動するよ」
「うん!」
テレビを見ていた彩夏にゆで卵作りに誘ってみるとやりたいと言うので一緒に作ることにした。
「まずはエプロンしてね」
「うん」
給食当番の時にするような割烹着タイプではなくて、普通の子供用エプロンを着用。
「今回はお湯から作るからね。まずは水が沸騰している鍋を中火にして」
「うん」
「次に計量スプーンで大さじ1杯の酢を入れて」
「大さじってコレ?」
「ソレだね。こぼさないようにするんだよ」
「うん。ちょっとむずかしい」
「あやちゃん。この小皿の上にスプーンを置いてやりなさい。母さんやお兄ちゃんみたいにやるのはまだ無理だよ」
「はーい」
手が震えているのに空中でスプーンに入れるのはまだ無理ですよ彩夏さん。
「入れたら、この菜箸で軽く混ぜてね」
「うん」
「次は卵の底に穴を開けるよ」
「やることがいっぱいだ」
「卵の底は丸みが強いほうなんだけど、わかるかな?」
「う〜ん、なんとなく?でも、よくわかんない」
「そっか。今度改めて卵の観察をしようね」
「うん」
「それじゃあ、この〈卵の底に穴を開けるやつ〉で穴を開けたら、お湯に入れていくよ」
「うん」
「熱いから、おたまに乗せてからお湯の中にそっと入れてね」
「うん」
「ふーっ」
「あとは10分茹でたら、ゆで卵の出来上がり」
「わかった!」
「あとはラーメン作りするから、テレビ見てていいよ」
「うん。おにいちゃん、また手伝いさせてね」
「もちろんだ。頼りにしてるぞ」
「えへへ」
頭を軽く撫でてあげると嬉しそうに笑ってくれる。
「こら、エプロンはちゃんとフックにかけなさい」
「ごめんなさーい」
まったく。
昼飯のラーメンを食べ終えて、少し食休みしたら愛美と朝輝の劇遊びの練習に付き合う。
朝輝「おのれ、ももたろういちみめこしゃくなまねを」
母さん「それじゃあ、しばらくの間頼むわね」
「おう。劇遊びの練習に付き合っているから。とはいえ、30分位しかやらないからな」
「わかってるわ。まだ集中力は無いし、飽きてくるからね」
そう言って父さんと一緒に明日の荷造りをする為に2階へと向かった。俺のは妹弟が部屋に入ってくるのも考えてバッグの中には入れてないだけで準備はしてあるので平気だ。
「あみちゃんは上様役の子が刀を腰に差したら軽く頭を下げるんだよ」
「こう?」
「うん。右手はここで、左手はここね」
愛美「……」
「はい。オッケーイ」
愛美「ふーっ」
「あみちゃんもあっくんも大変良く出来ました!」
「「やったー」」
「あとはジュースを飲みながらテレビを見てようね」
「「はーい」」
「ねえ、ひろ君」
「どした?」
「この劇遊びって何分くらいなの?」
「30分くらいかな。でも、トータルでの出演時間は数分だから集中力は維持出来るぞ」
「それとさ、朝輝くんの練習の時に彩夏ちゃんが近くにいたのは何で?」
「朝輝に好意がある子がいるのは知ってるだろ?」
「うん」
「あの子が朝輝がやるお奉行様の奥様役なんだよ。ちなみにセリフは一切無くてニコニコしてればいいだけの簡単な役だよ」
「あはは。彩夏ちゃんはその役だったのか」
「そゆこと」
母さん「ありがとね」
「おう。準備終わった?」
「ええ。あとは明日で平気よ」
「朝食を食べてから時間あるもんね」
父さん「ふたりの演技見たかったなあ」
「本番まで何度か父さんがいる時にも練習するから、その時に見なよ。上達してるぞ、きっと」
「拙い時から見るのがいいんじゃないか」
「うん、まあ、気持ちはわかる」
そんなこんなで2日も終わり。明日からは家族旅行で、今回も雪華の両親も一緒。行き先は同じだけど、去年は工事中だった施設が完成したみたいなので楽しみだぜ!




