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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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元日の晩飯と明日の予定

「「ただいまー」」

「「「おかえりなさーい」」」

 岸壁採集から帰宅すれば妹弟に出迎えられる。キューちゃんも遊び相手ありがとね。

「あやちゃん、キューちゃんにみかんをあげてないよね?」

「うん。ほしがってもダメよってあげてないよ」

「ありがとね」

「うん!」

 この時期、ウチにはみかんが箱で常にある状態だ。雪華も含めて家族全員好きだからな!そんなみかんだけど、キューちゃんにはあげないように徹底している。実は九官鳥にとって鉄分の摂取は体調不良の一因とされているからだ。みかんに豊富にあるビタミンCは鉄分の吸収を助けるから一緒に食べましょうと言われてるだろ?人間の常識が九官鳥に当てはまるかは不明だけど、念の為にあげないことにしたんだ。ただ、九官鳥は果物が好きで欲しがるから妹弟達には「おなかが痛くなるからダメよ」と伝えてある。


「さてと、置き場はここでいいな」

 岸壁採集してきたのは外にある倉庫に置いて管理することにした。ここなら外部電源があるから、ろ過装置と照明の電源確保にも問題無いしシャッターもあるから天気や風、動物の影響も受け無いしな。ちなみにここには、まったくと言ってもいいほど乗る機会の無い自転車も置いてある。一応は手入れしているから乗れる状態だけど邪魔だから他の人に安く譲ったほうがいいんじゃねーの?と思っていたりする。


「水槽の立ち上げしてないけど大丈夫?」

「とりあえず、天然海水で飼育するから大丈夫。この場所での飼育期間も短いからな」

「そっか。ところで旅行中キューちゃんはどうするの?」

「連れて行くよ。旅館側に確認したら問題無いってことだからな。ただ、部屋を汚さないようにケージも工夫するし、ケージの外で遊ばせないようにする」

「それなら良かった」

「よし!水槽設置完了。あとは明日、水合わせして導入すればいいな」

 という事で戻りましょ。


「あやちゃんもこれからは自分でカニの処理をしながら食べようね」

「うん!」

「これは、ボイルタラバガニだから年越しそばと一緒に食べたズワイガニよりも殻が硬いから気をつけるんだよ」

「うん!」

「まずはこのカニばさみで殻を割ってみて」

「う〜〜ん。 おにいちゃん、われないよう」

「あやちゃんの握力じゃタラバはまだ無理か。ごめんね、今度からはズワイで慣れていこうね」

「うん」

「じゃあ、いつも通りに食べようね。ただし、中身をキレイに食べられているかのチェックは厳しくするからね!」

「はーい」

 話し声は俺と彩夏だけ。他のみなさまは黙々とタラバを食べております。雪華さん?何シレっと俺のハサミの部位を食べようとしているんですかね?怒りますからね。


「こうやって、フォークみたいになっている部分でかき出すようにするんだよ。それと、この関節の部分にも身はあるから食べるの」

「でも、取りにくいよ?」

「あやちゃん、このタラバガニさんは買うとお高いの。だから、ちゃんとムダ無く食べないといけないの」

「はーい」

 タラバ以外のおかずは、ほうれん草とべーコンときのこのバター炒めと大根のお味噌汁となっております。白ご飯には納豆をかけて食べるいつものスタイルだ。


「広也が好きなカニも美味いが、こうして身を食べるカニも美味いな」

「父さん、これが普通だからね?」

「そうだな。また食べるか」

「それなら、今度は通販にしようよ。あの店、高めの商品ばかりだから車出す必要無いと思うんだ」

「広也の言う通りね。わざわざ行く必要ないわ」

「そうか。なら食べる場合はふたりに任せるな」

「ええ」「おう」

 ウチてカニと言えばショウジンガニやワタリガニだもんな。


「ねえ、ひろ君」

「みなまで言わずともわかっている!タラバはヤドカリの仲間。つまり、潮溜りにいるような小さな種類ではなくオニヤドカリみたいなデカイ種類を捕まえて食べたいんだろ?」

「違うけど?」

「え?違うの?俺はてっきり今度防波堤に行ったらオニヤドカリを探そうって事だと思ったんだけど」

「その話も魅力的ではあるね」

「そうだろう!」

「そうじゃなくて、明日は何する予定なの?」

「午前中は飼育部屋関連で、午後からは愛美と朝輝の通う保育園である劇遊びの発表会の練習かな」

「へえ〜。何やるの?」

「桃太郎」

「定番だね」

「全然違うよ。これ台本」

 ……

 ………

 …………

「何で桃太郎()とおじいさんおばあさんが盗っ人一味になっているの?」

「親バカを通り越した過激派の親が何人もいて、桃太郎役をやらせろと保育園に言ったらしいんだよ。で、保育園の先生達が悩んでいたから俺がアイデアを提供したってわけ」

「本当なら鬼ヶ島に向かう為に家を出るところまでは大体一緒なんだね」

「そ。そこからは別の視点で話が進行して、桃太郎達が金目のある店に乗り込んだところで殺陣(たて)のシーンになるわけよ」

「朝輝くんは何の役なの?」

「朝輝がお奉行様役で愛美がくノ一役だよ」

「おー。正義側かあ」

「いんや。朝輝はモブだぞ」

「え?」

「桃太郎達を切り捨てるのは上様だからな!」

「あはは」

 この台本は桃太郎役の子供の親には渡されずにダミーが渡されているそうだ。その親達は嫌われているので、他の親達も協力的だったりする。そして、上様役は本来の桃太郎役。バカなモンスター親どもめ悪役にさせてしまった自分の愚かさを嘆くがいいわ!

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