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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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30日

 愛美「おでかけするの?」

「明日は大晦日で次の日は元旦でしょ?」

 朝輝「うん」

「近所のスーパーはお休みになるから、食べるのを買いに行くんだよ」

「「はーい」」

 30日の午後。我ら家族は全員で買い物に行くことになった。大げさに聞こえるけど、単に近所とは違うスーパーが冷凍のカニを安く販売するみたいでさ、それを買いに行くついでに色々と買い物しようとなった訳よ。

 尚、本日の昼飯はホットプレートを使ってのヤキソバでした。


「ここに来るのって初めてだよね」

「だな。夏に営業開始したばかりだし」

「何で来なかったの?店構えの感じだと品揃えは豊富そうだよ?」

「ウチからは微妙な距離なんだよ。まずはバスルートじゃないから、バスで直接は来れないだろ?」

「うん」

「次に鮮直市場みたいに観光帰りに立ち寄るルートでもないし近場に遊び場も無いから、ついでの買い物もしないんだ」

「確かにね」

「それなら、わざわざ車を出してまで来る必要は無いだろ?近所のスーパーだって普段の買い物には十分な品揃えなんだからさ」

「そうね。ポイントも付くし」

「なので、今回が特別となっているのでございます」

sain sen(わかった)。ところで、鮮魚コーナーがもし充実してたらどうする?」

「それは悩ましき問題に発展するな」

「あはは」

 駐車場に入る為に少し待ったけど、そこまで混雑せずに入店できた。


「母さん、冷凍のカニや広告に記載の商品は安いけどさ、それ以外は高くない?」

「そうね。目玉商品は安いけど、それ以外は高めの設定のお店なのかもね」

 例えば近所のスーパーで通常価格が109円の商品がここでは138円となっている。約30円の違いはウチにとっては大きいし、ガソリン代も使っているとなれば来る必要は無いかもな。


「ひろ君、イトヨリダイが売ってるよ」

「どら。あー、ダメだなこれは、鮮度が低いよ」

「目は澄んでいるように見えるけど?」

「イトヨリダイの特徴の鮮やかな色合いが無いもん。金額も高めだしヤメとこう」

「そっかー」

「イトヨリダイが食べたいなら、商店街の大将に頼んであげるけど」

「今度お願いするかも」

 入店前に雪華から鮮魚売場の充実度について聞かれたけど、魅力は感じなかった。同じ価格帯なら商店街の大将に頼んだほうがいいって。ただ、殻つきホタテの大きいのが売られていたから購入した。この殻が意外と使い道があるんだよね。


「お菓子買ってー」

 買い物を終えてレジに向かっていると、お菓子売場から子供の大声が聞こえてきた。スーパーでのあるあるな光景だな。

「あたしは双子ちゃんと買い物する機会は少ないけど、あの光景は無いよね」

「ああ。愛美と朝輝は俺が作るお菓子のほうが美味しいと感じているから、おねだりしないんだよ」

「それって、すごいね」

「ただ、材料をパッケージのイラストとかで覚えているから、それを見つけると「つくってー」と言われるけどな」

「あはは。可愛い」

 流石にチョコレートは作れないから、市販のを購入するけどな。


「結局、これだけしか買わなかったから近所のスーパーに行かないと」

「帰ったら俺と雪華で買いに行くよ。もし、年越しそばが売ってたら買っとくから」

「そうね。時間によっては雪になるみたいだし」

 明日の天気は晴れではなく、時間によっては雨や雪の予報となっている。そんな中で外出するのは面倒なので2日の分まで買っとく予定だ。3日からは旅行に行くから不要だしな。


 一旦帰宅してから俺と雪華は近所のスーパーへ。

「あの店でシクラメンを買うなんて意外だったよ」

「あの色合いのが欲しかったんだよね」

「交配用に?」

「うん。あれの白色の部分を他の色合いに出来ないかと思ってさ」

「なるほどね。ところで、クリスマス前にシクラメンが大分売れたよね」

「ああ。手元に残したい色合い以外は全部売れた。これで、ワカサギ釣りの軍資金は問題無いぜ」

「ホント、幅広くやってるよね」

「まあな」

 そんな会話をしながら歩き続ければ、スーパーに到着する。


「まずは野菜ときのこ類から、っと」

「あれ?同じ商品なのに、向こうと値段が違うね」

「そうなんだよ。俺達にとってはこのスーパーが基準になるだろ?だから値段の違いに気付くわけなんだよね」

「ひろ君と凪咲さんが高いからヤメとこうって言ってた意味が分かったよ。これじゃあ、冷凍のカニもここのほうが良かったんじゃないの?」

「残念ながら、あの量と大きさのカニはここでは取り扱ってないんだよ。だから買いに行ったんだよね」

「理由があったんだね」

 ちなみに高校の近くにある店も確認したけど販売していなかった。あそこにあれば定期で行けるから交通費は考えなくて良かったんだけどなあ。


「うわー。冷凍のエビなんて300円近く違うよ」

「あのカニも俺達にとっては安いけど、知らない別の店ではもっと安いのかもな」

「そうかもね」

 最後に冷凍品を買ってレジに向かっている途中で。

「ひろ君、牛乳買い忘れてるよ」

「おっといけねえ。雪華、悪いけど買い忘れがないかもう一度確認してよ。はい、メモ」

「んもう」

 最終確認を雪華にしてもらい大丈夫なので、セルフレジで精算を済ませたら店外へ。


「リュックにして正解だったね」

「このメモの品数を考えると、リュックにしないとキツイって。それに…」

「それに?」

「こうして雪華と手を繋いで帰れないからな」

「んもう」

 これで今年の買い物も終了!明日は年越しだ。

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