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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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内宮班年末パーティ(後編)

「それでは、こちらがメジナとカワハギの刺身、ウツボのたたきになります。今回のカワハギも肝がたっぷりなので、ご賞味下さい」

 安中先生「この肝、居酒屋メニューにあったけどかなりお高めでしたよ?」

「この時期のカワハギの肝は“海のフォアグラ”とも呼ばれますからね。しかも、ウマヅラではなくて()()となれば高級料亭でも提供されますよ」

 多澤先生「去年食べて、美味しくて探した時には煮付け用のしか無かったですね」

「煮付け用のは比較的安価ですよね。ただ、この肝のサイズだと20cmは必要だし、活〆状態のを買う必要があるので高級魚の認識になりますよ」

 蔵持先生「そうですね。血抜きをしっかりしないと肝に血が残りますし、()()を取り除くのも細心の注意が必要です」

 まずは先生方に刺身の提供だ。ビール缶が数本ずつ置かれているけど、あの程度なら安中先生も大丈夫かもしれないな。


「ほい。舞原さんにはメジナのしゃぶしゃぶ用ね。それと、ウツボのたたき」

「ありがとうございます。去年のコレが美味しかったので」

「味を覚えてくれてたのなら嬉しいよ」

「そういえば、コブダイの刺身をオススメしなかった理由ってあるの?」

「あー。この時期のコブダイは鍋物にするのが最高なんだよ。鮮度がいいなら刺身で、って考えがちだけど時期や魚種によって違うから美味しいのを食べて欲しくて否定してるんだ」

「そうなのね」

 他にも、俺と雪華以外の釣り倶楽部メンバーと桃瀬さんがメジナの刺身を要望した。


 厳さん「あ〜。イノシシ肉うめえ〜」

 昌史「ああ。ごはんがすすむな」

「はい、これ。渡しておくな」

 昌史「ん?チラシ?」

「おう。もし、通販サイトで購入する場合このクーポンコードを入力すると割引になっから」

 厳さん「この、商売上手!」

「俺にも恩恵があるから、否定はしない」

 厳さん「ところで、野生の個体との違いってあんのかね?」

「牧場の人曰く、野生のは硬さがあってクセも強いから牧場育ちと同じ感覚で食べるのは危険なんだって」

 昌史「へー」

「それに、部位ごとに販売されてないとわからないって」

 魚なら分かるけど、肉類はサッパリですわ。

 厳さん「料理する内宮が知らんのなら、俺達は余計にわからんな」

 昌史「だな」


「え〜。鍋の具材がまだありますが、残念なお知らせがあります」

 鳳来「何よ突然。まだ、ゆっくり食べられるわよ」

「いや、あのね、ごはんが無くなったのでおかわり出来ないの」

「「「「「えー」」」」」

 鳳来「え?2台とも?」

「うん。両方空っぽ。ほら」

 炊飯器の内釜を見えるようにする。

 桃瀬「2升までは炊いてないけど、それに近い量は炊いたよね。お米を内宮君と一緒に研いだから知ってるよ」

 舞原「なら、男子達が?」

「俺と雪華は3杯「ちょっと言わないでよ!」食べたけど厳さんと昌史は2杯だぞ」

 雪華から抗議の声があったけど、内宮班のみんなは雪華は食欲旺盛なのは周知の事実なんだから。

「誤解して欲しくないのは、誰がどのくらい食べたのかを追及したいのではなくて、追加では炊かないよってことだから」

 舞原「それもそうね。追及するような空気にさせてたわね。ゴメンなさい」

 舞原さんの言葉に「そうだよね」「この班は遠慮せずに食べられるし」みたいになりホッとする。俺の伝え方が悪かったのかもしれないな。反省。


 鳳来「ごはんもそうだけど、うどんも少し足りなかったわね」

「俺としては嬉しかったけどね」

「どうして?」

「それだけ鍋が美味しかったってことなんだからさ。提案した側からすれば嬉しいことじゃん」

「それもそうね。両方とも野菜にも旨みが染みて美味しかったもんね」

「そういうこと」

 現在はみんなで後片付け中。

 先生達はお酒を飲んでいるけど、鍋の中身は無いので片付けさせてもらった。現在は追加調理したメジナのムニエルを食べている。


 新山「今回もボクと茜ちゃんの親からアイスの差し入れがあるので、よければ食べて下さい」

 後片付けが終わってテレビの年末特番を見始めたら、新山君と下津木さんが差し入れしてくれた。


「新山君と下津木さん、毎回ありがとね。親御さんの負担になってない?」

 下津木「心配無用ですわ」

 新山「はい。茜ちゃんの言う通りです」

「でも、これさ、都内のお高めのアイスだよね」

 新山「まあ、そうですね」

 下津木「中学時代に浮いていたわたし達に、こうして友人が出来たのが両親は嬉しいんです。だから気にせず食べて下さい」

「わかったよ。それと下津木さん、()に戻ってるよ?」

 下津木「真面目なときには戻りますわよ」

「ははは」


 楽しいパーティの時間も終わりになり、それぞれ帰路につくことに。雪華以外の女性陣は家族の方が迎えに来ているので安心して見送ることが出来る。それと、魚の持ち帰りは釣り倶楽部メンバーのウツボだけだった。なので、余ったのを蔵持先生に「いる?」と聞いたら「いる!」と答えたので差し上げた。


 雪華とふたりの帰り道でごはんのおかわりについて怒られたので、お詫びに軽くキスしてあげたよ。月明かりの中でキスするのも悪くなかったよ、うん。

 ま、就寝前には〈足りない〉との事で長めのキスをする事になるんだけどね。

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