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銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


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冬至の日

「かぼちゃと玉ねぎの味噌汁なんて珍しいね」

「今日は冬至だからな。晩飯のおかずもかぼちゃがあるし、ゆず湯も準備してあるぞ」

「ゆずって言えばさ、家庭果樹区画にある“獅子柚子”だっけ?あれは使わないの?あれなら一個で済みそうなのに」

「あれって柚子と名前にあるけど()()の仲間だから違うんだよ」

「そうなんだ」

 去年は獅子柚子は収穫出来なかったから、雪華は今年初めて見ることになって、大きさに驚いていたよ。


 さて、10月末にもかぼちゃを使用したアレコレがあるけどウチでかぼちゃといえば冬至だ。大体、不気味さがある外見をしているから愛美と朝輝が怖がるって。今年なんて、保育園の保護者待合所にプラスチック製のかぼちゃの置き物が置かれたもんだから、ふたり揃って「やだー」って騒いだんだから。平気な子が多いから、お迎えは待合所の外でお願いしたんだよね。

 彩夏も苦手意識があって、大きめの置き物だとビクッてするからスーパーでの買い物はその付近は避けてたよ。


 実は、保育園でクリスマスにサンタの格好をした男性の先生がプレゼントを渡す行事があるんだけど、愛美と朝輝は毎年不参加。サンタの衣装では無く、顔半分を覆う白いヒゲがどうやら怖いらしい。ちなみに俺と彩夏も怖がったから、ここでも家族の絆を感じるよな。


◇◇◇


 現在は昼休憩中で昼飯を食べ終えての雑談タイムなんだけど、話題はこの場にいるのが釣り倶楽部のメンバーなのでお察しだ。笹嶋さんと一緒にいる事が多い桃瀬さんは保健室に行っている。雪華から「女の子の日みたいだから大丈夫よ」と言われれば、男の俺は何も言わないほうがいいだろう。

 鳳来「冬休み中の釣り倶楽部の予定だけど、パーティ用に釣る以外にも行けない?バイト先も冬休みになるしさ」

「残念だけど、パーティ用に行ったら今年の釣りは終わりだな」

 明槻「どうして?」

「潮の干満差が少ない周期になるんだよ。水温が高い時期なら小魚も多くて釣りになるけど、今の時期は干満差がある程度無いと難しいんだ」

 烏野「そうなんだ」

「ただし!最後はみんなには大物を狙ってもらうから覚悟しといてな」

 明槻「それってまさか」

「今年も去年と同じで鍋パの予定だろ?狙いは鍋物に最高な魚のブダイとコブダイだ!」

 笹嶋「コブダイってブダイより小さいって意味?」

「あ、違うよ。タンコブとかのコブでオスの成魚の特徴なんだ。検索すれば画像が出てくるから理解が早いと思う」

 スマホで検索して「あー」みたいな空気になる。

 鳳来「そういや去年の年末パーティにも釣ってきてくれたわね」

「冬に美味い魚の代表格だからな。今年は釣り倶楽部のみんながいるから手分け出来るよ」

 烏野「楽しみです」

 笹嶋「今回もすき焼きはやるんでしょ?」

 鳳来「もちろんよ。お魚も美味しいけど、お肉も無いとね!年末なんだから」

「それなんだけどさ、少し趣向を変えて猪肉の鍋にしてみない?」

 笹嶋「!」

 明槻「いのしし?」

 烏野「ジビエ、というやつですか?」

「俺が提案するのは牧場育ちだから、臭みとかは無くて美味しいよ。ブタ肉のパワーアップ版とでも表現したらいいのかな」

 笹嶋「でも、今からだと通販は無理だよ?」

「実は提案しようと思って買っといたんだ。ホラ、真空パックで冷凍保存だろ?ダメだった場合でも俺の家族で消費出来るからさ」

 鳳来「うーん。でも、いきなりは不安ね」

「なら、内宮班用に試食を作ってくるよ。すき焼き風の味付けにしてタッパーに入れてさ」

 烏野「いいんですか?」

「うん。登校するのも終わりになるから、明日持ってくるよ。明日は昼休憩無しで授業が終わるから少し残る形になって申し訳ないけど」

 鳳来「それなら、今すぐ、みんなにメッセージ入れるわ。ご飯持参してくるといいわよって」

「ありがとう。助かるよ」

 しばらくして全員から返信があり、食べてから帰るとのことだった。


 今日の晩飯はメインのおかずは天ぷらなんだけど、もちろんかぼちゃもあるし、それとは別にかぼちゃの煮物もある。だって、朝の味噌汁を含めると今日だけでかぼちゃ2個を全部使い切ったのだから。

 そして、風呂の時間になり浴槽のフタを開けると、ゆずが5個ぷかぷかと浮かんでいた。

 最初はスーパーでみかんが売られているようなネットに入れてたんだけど、愛美と朝輝が遊んでネットが破れてしまったらしい。ま、普段浮いているアヒルのオモチャ以外が浮かんでいれば興味を持つのは当然か、と思いつつ浮かんでいるゆずを軽くニギニギするのだった。


「ゆずって保温効果あるのかな?」

「入浴剤とは違うけどポカポカしてるよな」

「ねー」

 薄っすらとゆずの香りがする雪華と軽くキスしてから就寝するのだった。

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