↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい  作者: 遍羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

376/501

先生達の昼飯調理

 テスト返却も終わった週末。冬休み前の最後の土日になるんだけど、土曜日に俺達は昼前に学校に来ていた。

 校長「みなさん、悪いね」

「いえ。ご相伴にあずかるので、それに俺以外は野次馬みたいな感じですから」

 鳳来「野次馬じゃなく、部活動と言いなさいよ」

 厳さん「そうだぞ!何だよ野次馬って」

 雪華「あはは」

「確かにそうだな。ごめん」

 校長「ははは。それで、捌いて調理して欲しいのはこの魚なんだがね。イナダ、だそうだ」

「……」

 鳳来「どしたの?」

「校長、失礼ですが入手はどこから?」

 校長「知人からのいただき物だが?」

「校長はイナダはブリの若魚時の名前なのはご存知ですか?」

 校長「ああ。確か大きさで違うんだったな」

「はい。なので、イナダもブリも魚種としては一緒になります」

 校長「ふむ」

「ですが、これはブリではありません」

 校長「なんと!」

 雪華「だよね」

「これはカンパチになります。見分けるポイントがいくつかありまして……」

 校長「待ってくれ、生物教師を呼んでくる」

 そう言って調理室から出ていく校長。


 ちなみにカンパチとブリの違いは体色がカンパチは黄色っぽいのに対してブリは青っぽい。だだ、俺達が釣るような若魚や幼魚時は体色の違いがわかりづらい場合もあるから、口元で判断する。その他、切り身の状態なら血合い部分の多さとかで判断材料は多い。

 え?ヒラマサの見分け方?ブリと同様にある黄色のラインの場所で見分けるのが可能だよ。それに市場流通は少ないし、俺の場合はイシガキダイと同じ理由で食べないから詳しくないよ。


「生物の先生ならご存知ですよね」

「悪いけど、専門学の部類になるから知らない人は知らないと思うぞ?」

「そうなんですか?やっぱ、俺にとって大学進学は不要だな!」

「いやいや、内宮君が異常なんだよ」

「異常だなんて失礼な!」

「俺の出た大学の研究室で繁殖に取り組んでいたのを普通に自宅で繁殖させているのがおかしいんだからね」

「それは、その研究室の教授が遅れているだけで、マニアの間では普通のことです!」

「マニアは侮れないよなあ」

 そんな会話をしたら去っていった。


「それで校長、ブリしゃぶでは無くなりますがしゃぶしゃぶでいいですか?」

「具材も買ってあるし、頼むよ」

「わかりました。それでは昼飯をお楽しみに」

 という事で調理開始。この場にいるメンバーは俺と雪華に鳳来さん、それに珍しく厳さんだ。その他の人達はバイトやデートとかで忙しいから不在。ただ、俺達のパーティの時は全員参加となっている。


「内宮君、ブリしゃぶの準備はどうですか?」

 ルンルン気分で調理室に来た蔵持先生には申し訳ないけど残酷な通達をしないといけない。

「蔵持先生、残念ですが校長が持ってきたのはイナダではありませんでした」

「なんですって!」

「この頭部で、蔵持先生なら魚種を特定出来ますよね」

「…なるほど、カンパチですか」

「はい。なので、カンパチしゃぶになります」

「ま、どちらも美味しい魚なので問題は無いですね」

「ですね」


「ふう。内宮、〆用のうどんを買ってきたぜ」

「ありがと厳さん」

 鳳来「これで完成ね」

「よし!あとのコンロの点火からは先生達が自分達でやるみたいだから呼んでくるよ」

 雪華「お願いね」


 ゾロゾロと昼飯希望をしていた先生達が調理室へとやってきた後に校長から“今年も一年お疲れ様”的な発言があり、食事がスタート。とその前に魚種がイナダではなカンパチなのを一応訂正しておいた。


「こちら、事前に言われていた校長と教頭用の頭部の塩焼きになります。しゃぶしゃぶだけで昼飯が十分な場合は持ち帰って、レンジで温めればいいと思います」

 校長「すまないね。ありがとう」

 教頭「正直、鍋物でお腹いっぱいだから持ち帰ろうかな」


 鳳来「調理室で本格的な鍋物を食べてるなんて、部活に来ている生徒は知らないでしょうね」

 厳さん「だな。それに、この学校には調理系の部活は無いもんな」

「カレーのような強烈なニオイもしないからな」

 雪華「そうだね」

 俺達はポン酢で食べてるけど、ゴマだれとかで食べている先生達もいる。どうやら、つけだれ別になって食べているようだな。


 今回も後片付けは先生達がやってくれるので、帰り支度をしていると。

「わがままを聞いてくれてありがとう。お礼になるが、自宅で食べて欲しい」

 そう言って校長が俺達に渡してきたのは、贈答品用のハムだった。

「よろしいのですか?受け取って。問題になりませんか?」

「校長から生徒に、としてでは無くプライべートで貰ったという事で」

「「「「わかりました」」」」

 鳳来「でも、人数分貰っていいんですか?贈答用のハムですよね」

 校長「家族の分はあるし問題ないよ。教頭のお宅に来た分も一緒だから」

 厳さん「そうなんですか?」

 校長「ああ。だから平気だ」

「では、ありがたく頂きます。来年の2月下旬に生めかぶをお礼に渡しますね」

 校長「ははは。気にする必要はないぞ」

「頭髪に良くてもですか?」

 校長「…こほん。今度詳しく聞かせてくれるかな?」

「も、もちろんです」

 圧がスゴいっすよ校長!


 鳳来「このハムどうしようかしら」

「ハムカツやハムステーキにすればすぐに無くなるって」

 鳳来「確かに、薄切りハムじゃ出来ない食べ方ね」

「それに鳳来さんの炊飯器が1升炊きって事はごはんが好きなんだろ?厚切りハムはごはんのお供に最高だから心配無用だって」

 鳳来「それもそうね」

「厳さんとこは義姉さんが扱う前に母ちゃんに調理してもらえよ?一応、お高めのハムだから」

 厳さん「大丈夫だって。積極的に調理しないから。でも、ハムは楽しみだぜ」

 そんな会話をしつつも、最寄りのバス停で別れていく。

 肉のお礼が無いかなあと雪華と話してたのが現実になるとは思わなかったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。