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event4:使い魔アクア

───おい、大丈夫か?


───………


───ん、大丈夫そうだな。…俺が怖いなら口利かなくて良いからジッとしてろよ?すぐに治してやるからさ


───……あ、あのっ…


───ほら元通りだ…ん?


───ぼ、ぼく、まものだよ?なんでなおすの?さっきのにんげんみたいにいじめないの?


───当たり前。お前みたいな可愛い生物は尚更だよ。それに俺は人間じゃねーしな。


───?


───俺はこれでも霊界のトップなんだ


───れいかい……?


───んーやっぱ分かんねーか。ま、それは良いけどさ…空色君、


───そらいろくん…?ぼくはあくあだよ


───そっか。じゃあアクア…俺と1つだけ約束してくるか?


───うん、なぁに?


───人間を…恨まないでやってくれ……

前回、ダークに呼び出された俺。


何故かって?


ほら、俺って今透明人間だろ?


この状態、三世界(天界、霊界、魔界の事な?)の住民には見えるけど他の人には見えないんだとか。


まぁ、今いる霊界から出なきゃ何の問題もないんたけどさ…そうも言ってられねーんだよな…。


ほら、その内過激派と対峙するかもしれないだろ?


俺は"レインティア"と瓜二つらしいし、今は弱いから狙われる事は確実。


そんな時に俺の周りに助けてくれる誰かがいるとは限らねーしさ。


つーか、困ってて呼び出されたのに守られてたら呼ばれた意味ないし。


それに、男の癖に守られるのもな…。


そんな訳で強くなんないといけねーんだけど、ちまちま筋トレなんかしてたら超人的な三世界の住民に永遠に勝てない。


だから、短期間でパワーアップ出来るチートじみた方法…記憶を取り戻す事にした。


自覚ないんだけどさ、俺ってこっち着て直ぐにぶっ倒れただろ?


あの後、弱かった霊力(因みに神達は神力、魔神達は魔力らしい。分かりやす…)が爆発的に跳ね上がったらしい。


それでも従来の1%にも満たないらしいけど…すっくねー…。


俺が記憶を取り戻したのは"此処"に来たからなのか"ダーク"に会ったからなのかは分からないけど…レインティアに縁のある人や物に会えば思い出すんじゃないかと思った俺は早速ダークに尋ねる。


ダークも同じ考えだったのか、「三世界と"俺"が創った数多の世界」と言ってる時の眼は何処か賛成的な雰囲気を感じた。


んま、ダークは良いとして…三世界から三世界に渡るのは身体に負担が掛かるらしいので却下…となると創った世界になる。


その中で気に入ってよく行っていた所は…"アーフェルシーク"っていう世界らしい。


確かに記憶廻りは兄弟とか分かるし、映画感覚で楽しい(そんなに軽いもんでもねーけどな?)し、その上"アーフェルシーク"はテンプレファンタジーらしいから結構ノリノリで協力している。


だってさ、ファンタジーだぞ!?ドラゴンとか魔法があるんだよ!?テンション上がらない方がおかしい!!


…まぁ、その世界で命がけで生計を立ててる人からしたら「なめんじゃねぇ」とか言われそうだけどな…あははっ…。


それに本来の目的は"死なない為"だしな…あれ?目から汗が…?



…何だかんだ回想し、目から溢れる汗を拭いつつ、前を歩くダーク(…恨めしい事に俺より高い)についてくと、とある一室に入った。


豪華…と言っても俺が寝起きしてるとこよりやや質素な部屋の中央に…ソレはいた。



「光一様、こちらでございます」


『はぃ…?』



目の前にある物体。


手の平サイズの空色の液体みたいなのがぷるぷる(?)していた。


その中心にビー玉より一回り大きい青色の玉が浮いている。


そんな謎の物体は俺が一歩、また一歩と近付く度にぷるぷる、ぷるぷ…


…こっ…これは………!!



『何この可愛い生き物…!!!』



思わず声を上げると、アタフタしてるのか左右に揺れてぷるぷるしてる物体…。


ナニコレヤバイ。



「この子はアクアスライムのアクアです。レインティア様の使い魔をしていましたので、光一様と波長が合うのでは?と思いまして…」


『…波長?』


「はい。波長が合わないと拒絶反応が起きますが…アクアは私と同じくレインティア様の霊力を浴び続けていたので光一様とも合うかと思われます。アクアに触れ、長時間実体化する程力を取り戻していない光一様が彼に触り憑依する事で実体化出来るでしょう」


『へー。でもさ、憑依したらアクアの自我が消滅したりとか…その辺どうなんの?』


「ご安心を。憑依しても光一様が望まない限りアクアの自我は消滅したりしません。基本的には光一様が操作する形ですが、許可すればアクアに戻るかと思います」


『…やけに詳しいな?』


「レインティア様も体が保てなくなった時、よくアクアに憑依していらっしゃいましたので」



んーそっか。なら安心だな。


俺って力まだ戻ってないけどさ…自覚ないけど、前世が"精霊王(アレ)"だから、憑依したらアクアが消えちゃうんじゃないかと思ったんだけど…前世もやってたんだったら大丈夫だな。


ダークから視線を落として再度スライムのアクアと対峙する。


不安げに揺れる空色スライム…怯えてんのかな?


こういう時はしゃがんで出来るだけ目線を合わせて…表情と声を優しくやさしーく…



『アクア、俺さ、今弱体してて実体保てねーんだ。それまで憑依させて貰えないかな』


『……ほんとにれいさまなの?』



うぉ!?し、喋った!!


口が無いからか、俺と同じく何処か違う所から聞こえてくる。


幼子の様に舌っ足らずな中性的な声。


んーと…"れいさま"だからレインティアの事だよな。



『一応生まれ変わりらしいから…そうなんのかな』


『ほんとにほんと?』


『おお……多分』



(多分)じーっと見つめ、恐る恐る近づいてくるアクア。


……お、落ち着け!焦っちゃダメだ。ここは我慢強く…


俺の手が届く距離まで来たアクアは…止まった。


どうしたんだ??



『れ…』


『れ?』


『れいさまのにおいがするー!』


『ぶっ!?』



叫んだかと思ったらいきなりジャンプしたアクア。


着地点が俺の顔面だった。


あースライムってこんなにひんやりしてんのかー気持ち良いわ、これ…。


って、そんな事言ってる場合じゃねーよ!?酸素ぉぉおお…


伝えようにも口が塞がっててどうしようもない。


…あ、やべ…花畑が見えて来た…



『ああっ…れいさまごめんなさい…』


『…ゲホッ…だ、大丈夫だ、問題な…ゲホッ』



俺の状態を察知したのか、慌てて左肩にズレるアクア。


申し訳なさそうな泣きそうな感情が伝わってきた。


か、可愛いから許す!…だから絶対泣くなよ!?


つーか、ここで許さなかったら…世界意思の怒りを買う!


そんな事したら"精霊王―stray load―"終了のお知らせが流れるんじゃねーか!?


気のせいだよな!?まだこの小説始まったばっかだし!!



『ほんと?よかった…』



ホッとしたのかぷるるっと震えたアクア。


俺もホッとしたよ…。下手したら俺、消されてたかもしれねーもんな…。


っと、いけねー話が進まねーじゃん…。



『あのさ、アクア。殆どコッチの勝手になっちゃうんだけど、良いかな、憑依し』


『いいよ?』


『ても…え?即答!?』


『だってれいさまだいすきだもん!』



肩の上でぴょんぴょん跳ねる(?)アクア。


うわ…世界意思(かんしカメラ)が無くても可愛いって言う自信ある。


つーか、コレを可愛くないとか言う奴…全世界のスライムに謝れ!



『ありがとな。じゃあ触れるぞ?』


『うん!』



右手を近づけそっと触れる。


水に直接触れてる様な、心地良いひんやりとした感触を感じた。


…さっきはコレで危うく窒息死しかけたけどな…。



『ちからをぼくにおくってー?』



力?この場合の力は霊力、か?


…多分それだな。よし…


最近使い方を覚えたばかりの霊力をやっとの事で掌に集める。


それをそのままアクアに注いだ。



カッ――――



途端、青い光が一段と強く光り、辺り一面を包み込む。



『ま、眩し…』



俺は咄嗟に目をきつく閉じた。


だけど手は絶対動かさない。


…だってほら、放したら失敗とかありそうじゃね?説明されなかったけどさ。



『れいさませいこうだよー』


『おっ、マジで?』



暫く目を閉じてジッとしていると、アクアの嬉しそうな声が聞こえた。


内心ホッとしながら目を開く。


目の前には…



「おめでとうございます。無事成功ですね」



今まで空気だったダークが声を掛けてきた。


しかも目が無茶苦茶嬉しそうに輝いてる…無表情なのに。


………表情変えろよ。地味に不気味だぞ?


と、ともかく、本当に成功したのか確かめようと俺は視線を下げる。


今まで透けていた体がちゃんと実体化していた。


手を持ち上げて握り締める。…普通に動くな。



『れいさまーどうですかー?』


「…あれ?俺ってアクアに憑依したよな?」


『うん』



そう、俺はてっきりアクアに憑依するからスライムが標準で何らかの方法で人型に変わるんだと思ったんだけど…。



『れいさまのちからつよいからかなー?』


「ええ、恐らくそうではないかと思われます。光一様の霊力がアクアよりも強力だったので、そちらに感化されたのではないでしょうか?」



ご都合主義乙。



「えー!じゃあさ、さっきまで着てなかった服なのは?」


『れいさまのちからかりてつくってみたのー』



俺が着てた(実体のない霊体状態に服も何もないだろうけど…)ワイシャツとズボンはともかく、着てなかったはずの青色に黒いラインが入った落ち着いたコート。


うん、かっこいい。なんだこの完璧スライム。


センスまで良いとは…できる!



「すげーなアクア!」


『えへへーれいさまがほめてくれたー』



嬉しそうにしているのが目に浮かぶ。


俺は思わずアクアをひたすらに褒めた。


それを少し離れた所のダークが口元を微かに緩めて俺達を静かに見守っていた。

4話目です。

話がぜんぜん進まないw説明ェ…


恐ろしい事に今回出現させたアクア君、私の友達方にに絶大な支持を受けてます。

平仮名が良いんですかね?少年っぽい思考が受けたのですかね?

もしくはどこぞの戦国で暴走するゲームの氷属性で神速聖将な方が好きなんですかね?

私は断然無口君か野菜さんなんだけどな…うん。

私もアクアは気に入ってるのですが、やっぱりドラゴンとスライムって可愛いですよね(ぇ

……多分光一君には私の好みがたっぷり反映されてる事でしょう…主に生き物や食の興味が。

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