表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな旦那は幼馴染と不倫中  作者: hitorigasuki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/40

第24話 東京

 それから東京に行けることになったのは、半年以上後だった。わたしたちはホテルを予約している。奏也くんや文香さんは帰るらしい。日向くんも。


 近い席に予約した新幹線に乗り込む。息子は夫がいるから嬉しそうだ。1時間ほどすると退屈してきたので夫が抱っこして車内を歩いてくれた。


「楽しみやなー」

「なあ、東京とかいつぶりやろ」

「文香行ったことあんの?」

「うん、前付き合ってた彼氏と。旅行で行ったけど」

「でも別れた、と」

「うるさいなー」


 3人は楽しそうにしていた。なんてことない会話でも楽しんでいる様子だ。わたしは少し離れた場所からそれを眺める。きちんとケータイも持って来ている。今日はAOIを含めて食事をする約束をしているようだ。


 東京駅に到着。思っていたよりもひとで溢れている。女との待ち合わせ場所にみんなで向かう。わたしはベビーカーに泊まりの荷物を載せて運んでいる。


「やっほー! 悠莉〜!!」


 文香さんが女を見つけて走って行く。夫の頬も緩む。ちらっと女も夫を見て微笑む。なにそれ。


「わーみんな! 明斗くんまで。ありがとう」


 息子は女のところに駆け寄って嬉しそうに抱きつく。なに、やっぱり東京の女は違う。この間の何百倍も垢抜けていて、まじで有名人みたいだった。ていって、まあ有名人のフィアンセだもんなって納得。


「悠莉、めちゃくちゃ綺麗〜!! さすが東京!」

「ありがとう。でもなにもしてへんし、なまり抜けへんし……はは」


 夫は女の隣に並ぶ。


「小さくなった?」


 とか言って肩をくっつける夫。わたしは少しだけ夫が女の手を握ったことを見逃さなかった。


「なってへんし〜」


 可愛く夫を睨む女。それからわたしたちはホテルに荷物を預けに行き、予約していたレストランで昼食を食べる。夫だけでホテルに行こうとしたけど、わたしも息子を連れ立って行った。


「蒼くんは?」

「仕事……。ほんと仕事ばっかり」

「でもいい部屋見つかってよかったなあ」

「そうそう、1番、蒼くんの職場から近いところにって」

「来年やっけ、ワールドツアー。大川も行くん?」

「迷ってるーでも行きたい気持ちもあるかな?」

「ええなー」


 喋っていると料理が届いた。パエリアなど。シェアしながら食べる。息子はポテトを頬張っている。


「でも、ちょっとだけ来れるって、今日の夜は。ごめんなーせっかくやのに」


 夫と女は離れた席に座っている。それなのに、なんかたまに目を優しく合わせて微笑み合ってるし。距離なんて関係ないってやつ? そうか。AOIはちょっとだけしか来れないのか。まあいい。


「いいよー悠莉がいるから。それにしても大変やなあ。悠莉はなにしてんの? 東京で」

「蒼くんの会社の事務ちょっと手伝ったり……あとは実は街でスカウト? されてさ、ちょっとしたモデルのバイトみたいなんもしてたりする」

「まじ?! すごー。さすが東京」


 夫は、女が楽しそうに話すだけで嬉しそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ