表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大好きな旦那は幼馴染と不倫中  作者: hitorigasuki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/40

第15話 卒業アルバム

 わたしは、夫の卒業アルバムを手につかむ。カバーから取る。ドキドキしながらページをめくる。


 こいつや絶対に……大川悠莉おおかわゆり


 祥子たちが電話口で言っていた女の印象に合致する。アルバムの写真やのに、なんでこんなに可愛いねん。小学校も幼稚園も一緒? 幼馴染ってやつ? ありえへん、純粋そうな顔しやがって。死にたくなるぐらいの屈辱味合わせたるんやから。でも夫は傷つけたくない。どうしたらええんやろ。


 このまま放し飼いにもしたくない。仕事で早く行った日も会ってたん? 飲み会やって言ってた日も会って、やってたん? わたしとはやらんのに。なにが違うん? わたしと女の。じゃああの日の告白はなんやったん?


 いつからこのふたりは関係持ってんの? 地元に戻ってきてから? 息子が泣いている。床に涙と涎が混ざったものの水たまりができている。汚い。わたしは無視する。すると背中に勢いよく抱きついてきた。


 どうしたらええんや。この女に叩きつけてやりたい、わたしたちの愛を。どうやって近づこう。


「ただいま」


 夫の声が玄関から聞こえた。わたしは、駆け寄る。


「明が泣いて泣いて疲れたわ」

「大丈夫? よしよし」


 夫はペーパーで床を拭いてから、息子を軽く抱き上げる。すぐに泣き止む。


「明斗を風呂入れて寝かしつけてから、ちょっと出かけてもいい?」

「え、あ、うん」


 行かせたくない。でも現場を抑えるチャンスかもしれない。わたしは思う。そっと、車に乗ろう。バレないように。明斗は寝たらしばらく起きないだろう。


 自分の完璧な計画に驚く。夫はささっとごはんを食べ片付けると、明斗と遊びながら風呂場に向かう。わたしはふたりの洗濯物を見ながら、ドキドキする。


 今日吐かせてやろう、全部。でもそれからどうしよう。


 少しして呼び出し音がしたので、わたしは明斗を風呂まで迎えに行く。湯船から立ち上がった、夫の性器に目がいく。そしてドアを閉める。タオルに包んで、息子を床におく。体を拭き、保湿剤を塗る。わたしのことをじーっと見ている。


「ママ、負けへんからね」

「ひゃは」


 夫との風呂で機嫌をよくした息子は扱いやすくなっていた。夫が風呂から出てタオルで体を拭く音が聞こえ、ドライヤーの音もした。それから歯磨きをして、寝室にふたりで向かう。すぐに寝たようで、寝室から夫が出てくる。


「ごめんな」


 夫が出て行く。わたしも慎重に後を追う。車に乗り込もうとしたので、わたしは荷台に入って、夫がドアを閉めるタイミングで一緒に閉めた。音が重なる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ