リディアーヌは我儘を言う
拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。
「どうしたんだ?米つきバッタのように謝って」
騎士団長がガミガミいわれている私に声をかける。
「ウウウ……… 団長」
ウルウルお眼目ですがりつく。
「マーベルもどうした?」
「いつものリディアーヌだよ。今ホント忙しいのに、思いつきをやってくれと我儘言い出したんだ」
「でも出来たら絶対役立つから!!」
「それを実現可能に考えるのが大変なの!!」
た、確かに……… 、ウウウ………
判っているけど、話だけでも聞いてくれてもいいじゃない!
でも話聞いて貰ったら、作って貰わないと頭に来るだろう私。
リディアーヌは我儘な悪役令嬢です。
それをわかっているから、マーベルは聞かない。
「仕方ありませんね。じゃあ代わりに私が伺いましょう。ユリウス殿下も多分必要なモノだから、聞くだけ聞こうと言われていました。リディアーヌ嬢聞きますが、出来るかどうかまた別です。わかりますか?」
アンリさんが釘を刺して言っている。
ウウウ……… 今回はこれでガマンするしかないのだわ。
「わかったわ」
私は渋々頷いた。
それを見たマーベルはホッとため息をつく。
「アンリさん話だけなら俺が聞きます。お手数かけてすみません」
そう言って別の部屋へ促すマーベル。
私も騎士団長とアンリさんに謝って付いて行った。
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部屋に入って椅子に座り、話しかけないマーベル。
私は俯いてビクビクしている。
ため息をついてマーベルが私を見た。
「リディアーヌ、怒ってごめんね。わかっているんだ。役立てるモノを考えたんだろうなって……… でも今ホント忙しくて大変なんだ。人も増えたし、いろいろな不安要素が絡み合って、気を許せる状況じゃない。リディアーヌにも一端を背負わせている状態だしね。古の地の話は聞いたよね」
そう言ってマーベルが私を抱きしめた。
私は頷いて返事をする。
私に全ての話は流れてこない。
所詮私は5歳の幼女だし、アイデアは出せても実行力がない。
それに、もしもの時のスペアだと言われている。
今、ボクワイが認識しているのは4人。
もしも陳腐なセリフに加護があるなら、私達は認識されないだろうと。
マリエ夫人が肉体がこちらでも、魔力と魂の親和性でマーベルと二人なら、神道具を動かせるのではないかと言っていた。
血の合わせ技で動かしているからね。ボクワイが………
マーベルと私の方がよほど健全だ。
でもそれぐらい危機意識を持って、取り組んでいる状況なんだ。
もちろん完全勝利を目的としているけれど、保険はかけとくのが基本でしょ!っとマリエ夫人が言う。
よいしょッと言って、膝抱っこに変えられた。
そしてまた抱きしめられた。
「このままリディアーヌが考えた事を話してくれ。」
そう言って話を促すマーベル。
そうした方がイメージが伝わり易いそうだ。
呪石探知機
前世日本では金属探知機やガス探知機など、いろいろな探知機があった。
そんなものを応用して、呪石の種らしきものから、地下に眠っている呪石など探知しようと思ったのだ。
そうしないと今回が終わったとしても、第二第三の呪石フィーバーが起こるのだ。
それに地下におっきな呪石何か育ってみろ。
恐ろしい事になりそうで、私は嫌だ。
「魔法でね、探索という魔法を応用すれば大丈夫かなっと思ったんだけど……… 」
「探索ね……… どんなイメージの探索なんだ」
頭に浮かんだのは、ソナーだった。もう一つは電磁誘導法。
電磁波を流す事で磁界を作り、空間を探査したり反応を調べるのだ。
「なるほど……… 電波か音波か。いろいろ考えたんだな、リディアーヌ」
頭を撫でて褒めるマーベル。
「うまく説明できなくてごめんなさい。」
毎回毎回私はいつも遣らかす。
前世教え子の子供達には、深く調べる事も大切です。と言っていた。
でも自分はやっていなかったという現実。ホント反省しきりだ。
そんな私の背中をポンポンと叩いて宥めるマーベル。
「リディアーヌが思う事は判っている。ホントに呪石の種らしきものがあるなら、調べる必要がある。でもねリディアーヌ。そこは母さんに任せてくれないかな?それからでも遅くはないんだよ。」
「マリエ夫人に?」
「ああ、何でもキモいロリロリが地下牢に捕まっているらしい。捕まえたのがハンナ達メイドだ(笑)」
底が見えない人達だなあと思っていたけど………
「母さんは矢面に立てないそうだ。匂い認識するらしいからね。リディアーヌも用心した方がいい」
匂い認識……… キモい。
私もヤツを映像で見たが、マジでキモかった。
アレは体内から出て来る、幼虫のような人間だ。そう寄生虫………
えっ、ちょっと待って………
そういえば、あの赤い場所はどこだろう。
ボクワイのどこかなのだろう。
ヤツがいるべき場所があるはず。
「キモロリは以外に偉いヤツだったらしい。イグドラシルに餌を与える者だった」
……… 今何て言った?
「マーベル、イグドラシルって……… 」
「ああ、リディアーヌには世界樹と言った方が判り易いのかな」
という事は、あの赤い世界は世界樹で、神の御座す場所。
ウソ……… ウソでしょ………
ヤツは血のいっぱい入った泉みたいな所で身体を洗って………
手にはぐちゃぐちゃにした肉の何かを弄んで楽しんでいた。
そんなグチャグチャを頬ずりしたり、舐めたりして恍惚な表情でイク~~なんて言ってたけど………
あの場所ってまさか世界樹なの?!
「ウ、ソ……… 」
私は目を大きく開けて、そのまま気絶した。
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【 マーベルside 】
リディアーヌがウソと呟いて………
突然体重の重みがかかる。
リディアーヌの様子が気になり、抱擁を解いて見ると
「何で気絶してるの?!」
どういう訳がリディアーヌが気を失っていた。
サー……… と蒼褪める俺。
何もしていないのに、リディアーヌが気絶した。
”絶対また俺が何かしたと思われる!!”
これはかなりヤバい状況に、陥っているんではないだろうか。
あの時ユリウスから、かなりやられたのだ。
それに加えて、騎士団長に今度やったらギルティなって言われてる。
「俺今日命日になるんじゃないの」
チヨにどんな態度されるかわかったもんじゃない。
「なんで突然気を失うんだよ。揺さぶる?いやダメだ。どうやったら起きるんだ!!」
俺はちゃんと大人な態度で接した。
落ち着いて、頼れる大人な態度で頑張たんだ。
なのに突然気絶って、なんでなんだ?!
多分理由があるはずだ。第一うわ言みたいにウソって言ってたんだよ。
いや待てよ。態度が途中からおかしかったな………
確かキモロリの話辺りからだな。
「イグドラシルを聞き返してたな」
それがよく解ってなさそうだったから、世界樹だって教えたんだけど………
「そういえばキモいロリロリは、リディアーヌから教えて貰ったんだ」
母さんからどことなくユリウス似て、気持ちが悪かったと聞いた時は笑ったけど、
「リディアーヌ、もしかして映像見たのかな……… 」
実際気絶してるじゃないか。
「えっ、一体どんな映像だったんだよ?!」
オイオイ、ただでさえヤツはユリウスに似ている。
そしてその性根は倒錯的思考の持ち主。エロキモいらしい。
それに気がつき、イラっと来る俺。
もしかしてリディアーヌ知っているのか?
ヤツのその倒錯的思考を知っていて、ついでに見てるとかないよな。
もしそうだったら俺何するか判らねぇ。
イクのイケナイのが口癖らしいが………
「リディアーヌ、お前ヤツがイッてる映像とか見てねぇよな?見てたらマジ何するか俺自信ねぇよ」
気を失っているリディアーヌの頬を甘噛みする。
しかし参ったな………
リディアーヌをしっかりと抱きしめて気を落ち着かせる。
じゃないとマジで俺は冤罪をかけられる。
そう、キレるのは今その時じゃないのだ。
落ち着け俺。言い聞かせながら考える。
とにかく…リディアーヌはヤツの事を知っているのだ。
脅す材料を知っているかも知れない。
それに世界樹に反応していたって事は………
「ハア~~~…… 気を失った意味がわかった」
そりゃあ気を失うだろうな。
俺は映像を見ていないが、ユリウスとガウェインが見ている。
口頭でそれとなく神道具の在り様を聞いて、絶句したのは確かだ。
それが俺達の世界の世界樹だったと聞いたのは昨日。
「リディアーヌ、お前は映像で見て知っているんだな」
気を失ったリディアーヌから涙がこぼれ落ちている。
「参ったな……… 」
俺はいろんな意味で参ってしまった。
多分この状況を他者から見られたら、冤罪は免れなさそうだ。
俺は更にリディアーヌを好きになる。
溺愛は止まりそうにない。
そして………
「惚れた弱みだ。作るしかないだろうな……… 」
呪石探知機を早々に作ってあげようと思う俺。
全く、お前の我儘を俺は最終的には聞いちまうんだ。
甘やかしすぎているだろう。
だけど喜ぶ顔が見たいと思う俺。
”さすがマーベル。大好き”
いつもこれで言う事を聞いちまう。
理論と使用方法、イメージと使えそうな魔法………
これだけあれば、大方作れそうな気もする。
「参ったな……… 」
ここでのんびりもしてられない。
俺は冤罪覚悟で抱き上げる。
「お前覚悟しろよ……… 」
「……… さて行きますか…… 」
ニヤリと笑って、覚悟を決めて部屋を出る。
冤罪になっても頑張れる勇気を、しっかりとリディアーヌから頂いた。
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気付くとまたチヨちゃんの部屋で寝ていた。
慌てて起きる私。
”しまった~~!!マーベル大丈夫かしら?!”
この前の事があるのだ。怒られた可能性がある。
ちゃんと理由を皆に説明して、マーベルにも謝らなきゃ!
とことんまで迷惑をかけた私。
そのうち捨てられるんじゃなかろうか………
自分でも思う。
こんな我儘で面倒な女はいらないだろう。
迷惑かけまくりだからな………
「ウウウ……… 」
捨てられる想像をしたら、思った以上に悲しくなって………
”ガチャ…… !!”
「どうしたんだ?!怖い夢でも見たのか?」
マーベルが私の元に飛んできて心配そうにしている。
落ち着かせる様に抱きしめて、いつもの様に背中をポンポン。
段々と落ち着いていく私。
抱き締めた腕を解いて、笑ってマーベルは言った。
「目が覚めたね。ちょうど水を持って来たんだ。飲むといい」
そう言って冷たい水をくれた。
でも私はマーベルに一言言わないといけない。
「あのねマーベル。好きなの。大好きだから私を捨てないでね。」。
涙が溢れる目を拭き拭き言い募る私。
グスグスしながらマーベルからの返事を待つ。
なのに何の返事もなく、アクションもない。
”私やっぱり呆れて捨てられる?!”
ダーー…… と涙が溢れだす。
「リディアーヌ、泣かなくていい。捨てるなんてないから」
ベットに座り、落ち着くように頭を撫でる。
「ほら、とにかく…水を飲むんだ。そんなに泣いたら干からびるぞ」
ウクウクと飲みながらマーベルを見る。
すこし頬が赤くなり、目はとても甘い眼差しだった。
すると、私は先程言った自分のセリフを認識して
”わ、私ったらなんてことを言ったのかしら?!”//
余りの恥ずかしさに顔が見られなくなって………
チビチビと水を飲む。視線はコップに固定………
その間もマーベルから、甘ったるい視線を凄く感じます。
「あのね。マーベル……… 」
「うん、何かなリディアーヌ」
頭を優しくゆっくりと撫でる。
チラッと目線を上がると、慈しむよう目で私を見て頭に軽くキスをした。
「私気絶しちゃったけど、マーベルのせいじゃないのよ」
「うん、わかってるよ。世界樹のせいなんだね」
凄いマーベル。気絶の理由わかったんだ。
「うん、マーベル怒られなかった?ごめんなさい。」
しょぼんとして私は謝った。
「皆には俺から説明してるから大丈夫だよ」
更に説明も済ませてる、マーベル凄い。
「ホントに、よかった」
安心したわ。ホッ
「それにね………」
耳元に口を寄せて囁いた。その内容は………
「………… //」
「だから別に怒られても良かったんだ。愛しているよ。リディアーヌ」
そう言って頬にキスをした。
それから数日後、マーベルは呪石探知機を2種類完成させた。
「考えたら水中もありえそうだからね」
そう言って2種類を持ち、騎士団長達の遠征の日は決まった。
読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)




