世界の状況
拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。
【 騎士団長アーサーside 】
リディアーヌのストーリーに沿って、市井と森周辺を探索する事にした。
今まで城内しか見ていなかったが、あらゆる方面から情報を収集し調査した。
教国の方にも情報を渡し、そちらから世界各国に訴状を出す。
世界各国の首脳に激震が走るも、緊急を要し機密事項が多数ある。
だから、どの国も一部の者が動くことになる。
今ボクワイは世界中が静かに監視し、密かに調べ上げている。
「団長、ギルドマスターが、森の奥地が異常な状態になったと言ってる。」
「薬師のヤツら、薬草の分布図が、また変になったとの報告だ」
「辺境で可笑しな症状の患者がいるようだ」
対策室にはありとあらゆる情報が流れて来る。
内容を聞いては、皆が真剣に細かく対応する。
そして、報告書の作成だ。
はっきり言って神経が疲れる作業だ。
「団長、、ギルバート侯爵夫妻がお見えになりました」
「ん、なんだギルバートあれ以来だな」
「アラ、バルトル今はここに居るの?」
「ああ、細かく細分化して調査しているんだ。」
「コイツのこの能力は、今回ホント助かっているんだ」
地図に記されたあらゆる情報と、内容による色分けで判り易くしてある。
「それでだ。この異様な情報が集中している場所へ、先日行ったんだ。」
横ではバルトルが、次々来る情報を裁いていく。
「そして、最悪な呪石があった。それはそれは赤黒い物が」
うんざりという顔で俺は言う。
そこまで辿り着くのに、どれだけ大変だったと思うんだ。
ギルバートの目に、哀愁が漂っている。
「それもさ、ドデカイんだよ。持ち帰る事も出来やしねぇ」
ホントどうやって、あんなもん運んだんだろうな。
「帰りだって、惹かれた魔獣共がいるんだよ 」
もうホントどうにかしてくれよ。
「アーサーそれじゃその石は…… 」
マリエは聞くが、ギルバートは首を振っている。
やっぱりそうするしかないんだよ。
「どうする事も出来ず、そもまま放置するしかなかった。気慰めに聖水をかけたぐらいだ」
手も足も出せねぇわ、やりきれねぇわで最悪だ。
「つまりこの集中している所に、ソレが在る可能性があるのね」
そう地図上では、十なんか所あると予測する。
場所も広範囲な上、数も多く、石自体とても頑丈で大きい。
「でだ、話はそれで終わらねぇ……… 」
俺はこの後の話をするのを躊躇う。
するとバルトルが伝える。
「僕がさ、各国にこの分布図のやり方を、通信システムで教えたんだ。それで判った事なんだけど、うちの国だけじゃなかった。」
「ああ、近隣諸国にも、バラ撒いてあった。」
ホントクソみたいに、信じられない話だ。
多分生涯で一番だと思いたい。
「なぁ、ここホントに乙女ゲームの世界かよ?!余りにも地獄過ぎねぇか!!」
俺が心の底から思って言ってるのに、周りの皆はスンとした顔になった。
「イヤ団長気持ちはわかるけど、それどうでもよくね?」
補佐のユーリが呆れた様に言う。
それじゃあお前、ここが乙ゲーって納得出来るのかよ。
俺はイライラと頭をぐしゃぐしゃにする。
「団長、もう一つ報告があったでしょ?」
ユーリの言われて思い出す。
「それから話は変わるが、すげぇ有力者を使用人が捕まえた様なんだ」
俺はマリエの顔を見た。
するとマリエは訝しげな顔をしている。
「そいつが言うには、どうも特別な人間の様で、神の道具の管理人に無礼を働くと天罰が下るとか訳のわからねぇ事言ってやがる。」
すると、反応したのはギルバートの方だった。
「なぁ神の道具ってアレだよな?」
俺は確認のため、ギルバートを見ながら訊ねた。
「合わせてくれないか」
ギルバートは真剣な表情で言った。
「そいつの情報を、前のマリエは話しているのか?」
「ああ、もちろんだ。そいつはその魔道具に、血のエサをやるヤツなんだろう。そして副業で幼児を性的対象にするヤ「あああ~~!キモいロリロリじゃない!!」」
突然大声で叫んだマリエは、ギッと俺を睨み言った。
「そいつ何処にいるのかしら?!」
それは鬼のような形相で言う。逆らうんじゃねぇぞの副音付きで………
オイオイ、アイツ何したんだよ。
めちゃくちゃこえー………
「聞いてどうするんだ??」
責任者なんで、無責任にはできないんだ。一応な……
「もちろんギタンギタンにする予定よ。」
ニッコリと笑って、こえー事を言うマリエ。
「まあ……どうなろうが構わねぇが、情報を貰って来てくれねぇか?アイツ人の話聞きやがらねぇ」
見た目は色男に部類に入るが、なぜかキモいんだよ。
生理的に受付ない何かがあるんだろう。
とにかく… オエッて来ちまうからな。
「任せて団長。搾り取って差し上げるわ。」
ニッコリ笑って準備があるからと、どこかに行った。
もちろんギルバートも、あわててついて行く。
まあ護衛だもんな。
というかあの二人が一番狙われているんだよな。
「団長、いい加減乙ゲーこだわるの辞めましょう。キモいんで」
ユーリが無慈悲な事を言う。
「お前この悲惨な状況に、乙ゲーにこだわらなきゃやっていけねぇぞ。救いはそこしかねぇ」
俺は考えている事がある。
どこかに絶対あるはずなんだ。
唯一の救いが、どこかに眠っているはず
だってさ、女どもはそんな物語が好きだろう。
となるとだ、やっぱりリディアーヌを捕まえねぇといけない。
俺はユリウス殿下達の部屋向かう事にした。
ホント最近胃が痛くて叶わない。
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”コンコン ” ”ガチャ”
「いやいや団長、勝手に開けたらダメだって!!」
ユーリが横でうるさく言うが気にしない。
「よう、やってるか♪」
突然の俺の登場にびっくりしている面々。
この顔を見ると、少しはストレスが解消される。
しかし、リディアーヌをがいねぇ。
「何だぁ!リディアーヌがいねぇじゃん。どこにいるんだ?」
すると皆マーベルを見ている。どうした??
トコトコとチヨが俺のとこに寄って来る。
珍しいな?どうしたんだ??
「よう、チヨ元気にやってるか?」
俺はニカッと笑い、しゃがんでチヨに聞いた。
すると、俺の腕を掴んで、チヨがマーベルを指差した。
「捕まえて。悪いヤツ」
するとマーベル以外大爆笑。
マーベルは決まり悪そうにしている。
「なんだなんだ?どうしたんだ??」
チヨは俺の腕を掴んで、グイグイと引っ張る。
サッサと捕まえろという事なのだろう。
だから横にいたユーリがマーベルを捕まえると、チヨは満足げな顔をした。
「悪いヤツ。捕まえた。リディアーヌもう大丈夫。」
そう言って俺をまた引っ張る。
周りも笑いながらそのままにしているので、ついて行けばいいのだろう。
「団長、事情を一応聞いておきます。」
「ああ、よろしくな」
俺はチヨに引っ張られたままついて行った。
リディアーヌはベットで寝ていた。
昼寝でもしているのか?
「お兄ちゃんがリディアーヌをいじめた。リディアーヌ気絶した」
オイオイ、なんだよそりゃ?!
マーベルの最近の行動は知っていたが、落ち着いたと言ってたじゃねぇか!
「大丈夫なのか?」
俺がチヨにリディアーヌの現状を聞く。
「ハンナとジュリアが捕獲した」
という事は大丈夫なんだろう。
そんな話をしていると、煩かったのかリディアーヌが目覚める。
「あれ、チヨちゃんと騎士団長」
チヨが心配そうに、リディアーヌのとこに寄って行く。
「リディアーヌ、お兄ちゃんがごめんなさい。」
兄の代わりに謝る妹。泣けて来る………
「だ、大丈夫よ。チヨちゃん私も悪かったんだし」
真っ赤にして言うリディアーヌ。
どっちにしろ5歳児相手にはギルティだな。
俺は何があった確信する。
だが何か言えば、恥ずかしい思いをするのはリディアーヌだ。
だから俺は要件を言う事にした。
だかその前にチヨだな。
「チヨ、リディアーヌに飲み物持って来てくれねぇか。寝起きは喉が渇くだろ?」
俺がそう言うと、頷いて部屋を出て行った。
後は他の大人たちが、適当にやってくれるだろう。
「団長、何か用ですか?」
俺が残った事で、何かあったのか気になるのだろう。
「リディアーヌ、実は聞きたい事があってよう。今聞いても大丈夫か?」
リディアーヌは少し考えて頷く。
「騎士団長、私もお尋ねしたい事があったので、ちょうど良かったです」
そう言ってニッコリ笑った。
そんな時、飲み物を持って来たマーベル。
「リディアーヌ、さっきはごめんな」
マーベルは飲み物を渡しながら謝る。
リディアーヌは顔を真っ赤にして大丈夫、大丈夫とうわ言の様に言っている。
ヤレヤレ、だがこのまま二人に聞いて貰おう。
その方が精神的にも負担が少ないだろう。
「マーベルも一緒に聞いてくれ。現状かなりヤバい状態なんだ。マジでアイツら世界滅ぼそうと思ってやがるな。ホントあの話聞いてないと、あと数か月で滅亡だと思うだろうよ」
俺がそう言うと、二人は口を噤み話の先を促している。
中々肝が据わってるじゃねぇか♪
「まずは、ギルドも俺達も調査したら、数か所に呪石があった。とてもデカくて回収は不可能、破壊も出来なかった。他がどうかは判らねぇが、今皆が発見したら回収か破壊するつもりで、調査している。一応あるだろうと予測している場所は十数か所だ。広範囲に上る。これはうちの国だけの話だ。つまり近隣諸国には散らばっている。他も一応調査中だ」
マーベルとリディアーヌは青ざめて目を見開いている。
「ところでリディアーヌ。ここはホント乙女ゲームの世界か?余りにも絶望的にジャンル違うと思うんだが」
俺がそう言うと、
「実はそれ私も思ったんです。花畑どこだよって……… 」
ん?何言ってんだ。
「俺に言わせりゃ目の前にあるけどな……… 」
俺は生暖かい目で見ながら言った。
「ち、違います!!」
羞恥心で言うリディアーヌと、嬉しそうなマーベル。
「そうかい。それでよ、乙女ゲームならではの話ってないの?」
初々しいねぇ、まぁ聞きたい事を聞こう。
「ウ~ン…… よく乙女ゲームはご都合主義だって言ってました」
「ご都合主義?」
「はい、何かと都合がいい事が起こるんだそうです。こんなの嘘だろっていう事が……… 」
「えっ、てことは何もしなくても大丈夫な可能性があるの?!」
マーベルが驚いて、リディアーヌを見る。
「そういう事もあるかなぁ…… 」
と、申し訳なさそうな顔で言うリディアーヌ。
俺も聞いてなんだが、そりゃねぇだろと思った。
ご都合主義ねぇ………
ホント何もぜず、なに毎もなく終わったら、嘘だろって思うだろうな。
「あっそれと、物語の悪訳令嬢が断罪されたくなくて、ストーリーを修正するんです。」
「ああ、今と同じような状況だな」
俺とマーベルは頷く。
「でも世界はストーリーが通常の流れなので、元の流れに戻ろうと修正します」
「「何だって?!」」
オイオイ、めちゃくちゃきな臭い事を言ってるぞ。
「それを強制力と言います」
「「強制力……… 」」
俺とマーベルは復唱して茫然自失となる。
えっ、俺達世界を救おうとして、世界自身に裏切られるの。マジで?!
あんまりな話に、俺は燃え尽きた。
そりゃねぇだろ………
それはマーベルも同じだったようだ。
読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)




