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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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第32話:瑠音の嘘告白

『あの日、優汰(ゆうた)様としたキス。沙和の突然の行動に翻弄されたのは確かですし、仮想の世界とはいえ、貴方様(あなたさま)のファーストキスをあの子に持っていかれたのは今でも恨んでおりますが、同時に感謝もしましたわ。どんな形であれ、想い人と甘美な経験ができたのですもの』


 い、今でも恨んでるって。中々にすごい設定だなぁ。

 しかも、微笑みながら語ってるし……。

 演技のはずなのに、かなり本気で語っているように聞こえる話に、沙和さんと瑠音(ると)さんの仲がこじれてないかと、逆の意味で心配になる。


『そこから始まった優汰(ゆうた)様との現実での日々。それもまた、(わたくし)を想いをより強くするものでしたわ。貴方様(あなたさま)の家に早く着いてしまった私達(わたくしたち)を家に入れてくださる時に掛けられた、本当に優しいお言葉。あの頃には、既に優汰(ゆうた)様を呼び捨てするのなんて憚られると思っていたの。だからこそ、漏れ出てしまった様付けでしたけれど、今ならこう思いますわ。あの頃にはもう、素直になっておくべきだったと』


 そういえば、そんなこともあったっけ。

 あれって確か、初めてTOP4が僕の家に来た日だったよね。


『それからも、貴方様(あなたさま)(わたくし)に多くの優しさと癒し、興奮を下さりましたわ。車の中で初めて腕を組んだ日の喜び。車内で貴方様(あなたさま)の素敵な寝顔を見たときや、ゲーム内で御本尊を初めて見た時の興奮。お弁当に忍ばせていた(わたくし)が失敗したステーキにも、お褒めのと言葉と優しい慰めの言葉を掛けてくださった時の嬉しさ』


 あ。やっぱりあれ、瑠音(ると)さんが頑張ってくれたんだ。

 あの時は新米シェフがって言ってたけど、どこか怪しかったもんね。

 でも、料理が苦手って行っていた彼女が、わざわざ頑張って作ってくれたのか……。

 そう思った時、なんとなく思っちゃったんだ。

 今回の告白で話してくれている話って、妙に真実味があるなって。


貴堂きどう一吾いちごの一件でも、(わたくし)に怖い思いをさせたと謝っておりましたが、あの時に思わず漏れ出てしまった幸せという言葉に、偽りはございませんでしたわ』


  ──「ご安心ください。(わたくし)、幸せにございますから……」


 ……そういえば、確かに言ってた。

 どこかうっとりとした声で。


(わたくし)千麻(ちあさ)。そして優汰(ゆうた)様で一晩ベッドを共にしたあの日もそう。(わたくし)にとって夢のような時間。はしたなくも腕に胸を押し当ててしまいましたけれど、あれだって貴方様(あなたさま)の気を引こうと必死になった結果。婚約者(フィアンセ)の一件ですら、迷惑をかけると承知して憂鬱にもなりましたが、反面、貴方様(あなたさま)と本当にそのような関係になれたら。そんな不謹慎なことも考えておりましたのよ』


 ……なんだろう。

 なんか、話してる内容の辻褄が合いすぎて、妙にリアルに感じる。

 まさか、これって本気の告白……いやいやいやいや。流石にそれはないよね。

 今までの話だって。特別な友達だからこそって言ってたんだし。


『そして、先日のクルーザーでの二人きりの時間。あれはもう、間違いなく最高のひとときでしたわ。恥ずかしさや緊張もありましたけれど、あのように二人きりで過ごす時間は、やはり本当に幸せで、癒されて。永遠にこの時が続けばいいのに。そう思わせてくださったの』


 過去の話を語っていくうちに、瑠音(ると)さんの微笑みは少しずつ恥じらいと不安が入り混じった表情に変わっていく。

 目を潤ませ、顔を赤くし。それでも上目遣いで必死に僕を見ながら。


『……優汰(ゆうた)様』

「な、何?」


 急に名前を呼ばれドキッとした僕は、思わずゴクリと唾を飲み込む。

 だって、瑠音(ると)さんがそれくらい真剣に見えたから。


(わたくし)、今まで必死に想いを隠してきましたが、もう我慢できませんの。で、ですから、今ここではっきりとお伝えいたしますわ』


 彼女もまた、ごくりと唾を飲み込んだ後。ゆっくりと、恥ずかしそうにこう口にした。


『わ、(わたくし)は、ずっと、優汰(ゆうた)様を、お、お慕いしております』


 告白の言葉を聞いた瞬間、僕はぽんっと一気に顔が赤くなったと思う。

 それくらい、頭にブワッと血が昇ったかのように、ふわふわっとした気持ちになってる。


『そ、その……で、ですから、(わたくし)とどうか、そ、その……お、お付き合い、していただけないかしら?』


 弱々しくい声ながらも、なんとかそう言い切った瑠音(ると)さんは、僕に負けないくらい顔を真っ赤にして一度視線を逸らすと、ちらちらと不安そうに様子を窺ってくる。

 その仕草はお嬢様らしさ皆無の可愛らしさで、僕もまた思わず目を逸らしてしまう。


 え、えっと、ど、どうしよう……あ。そ、そうだった。

 確かここは、必ずOKしないといけないんだよね。

 ふわふわする頭の中の記憶を探り、なんとかこの先のことを思い出す。

 ど、どんな風に返せばいいのかわかんないけど。とりあえず……。

 

「う、うん。そ、その、僕でいいなら、いいよ」


 まるで鏡に映る瑠音(ると)さんのように、僕もまた横目でちらちらと彼女の姿を窺うと……彼女は唖然とした顔をし少し固まると、すっと涙を流したんだ。

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