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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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第29話:新郎新婦

 それは、圧巻って言葉が相応しいと思った。

 少し離れた教会の入り口に立っていたTOP4の四人は、華やかさを感じるウェディングドレスのような姿で横並びに立っていたんだから。


 それぞれの性格を表したかのように、沙和さんは薄黄色。喜世(きよ)さんは真紅。瑠音(ると)さんは薄い水色。そして千麻(ちあさ)さんは昨日見せてくれた白色のドレスをまとっている。


 ドレスの形状も様々。

 一番スタンダートなのは、やっぱり千麻(ちあさ)さんのドレス。

 裾が広がったスカートに、上半身や肩周りもすっきりとした感じで、これぞウェディングドレスって感じがする。


 沙和さんのドレスもデザインは千麻(ちあさ)さんのに近いけど、上半身含めよりフリルが目立つ可愛い仕上がり。あと、はっきりと肩回りが出てるデザインで、胸元回りも布が少なめなあたりは彼女のこだわりを感じるかも。


 喜世(きよ)さんのはさっきの二人よりスカートの広がりが控えめ。

 デザインも変に刺繍で模様が描かれたりなんてこともないし、普段の活発的な彼女とは異なり凄く落ち着いた感じに見える。


 瑠音(ると)さんのドレスは三人と大きく違い、スカート回りが凄く細くなってて、裾の方でまた広がる感じで、まるで人魚のようにも見える。

 上半身も体のラインがわかるようなすっとしたデザインになっていて、令嬢である彼女らしさが際立ってる。


 髪型なんかも普段と随分違って印象が変わってる。

 沙和さんや千麻(ちあさ)さんはベールをするためか。

 頭の後ろに髪を綺麗にまとめているし、瑠音(ると)さんはベールをしてないけど、頭にティアラを乗せている。

 唯一、喜世(きよ)さんは普段に近い短い髪のまま。だけど、彼女もベールをしているのもあって雰囲気はどこか淑やかさを感じさせてる。


 TOP4がこんな姿で目の前に立っている。

 そんな現実なんてないと理解しているからこそ、非現実な世界で幻想的なドレス姿で立っているその圧巻の光景に目を奪われた。


 ちなみに彼女達の表情は……頬を染めながら呆然とこっちを見てる。


『ゆ、優くんの、それ……』


 ぽそりと沙和さんがそう呟いたけど、やっぱり似合ってなかったのかな……。


「へ、変だったかな?」


 頭を掻くエモートとともに苦笑いすると、みんなは同時に首を横に振る。


『ぜ、全然! むしろ似合いすぎじゃん!』

「そ、そうかな?」

『じゅ、十分似合ってるだろって。とはいえ、まさかタキシードで来るとは思わなかったけどよ』

「正直、告白を受けるんなら自然な服でもいいかと思ったんだけど、なんとなくちゃんとしたほうがいいかなって思って見てたのがこれだったんだ」


 とりあえず変じゃないみたいでよかった。

 予想通りみんなもウェディングドレスだったし、これなら並んで立ってても違和感は少ないかな。


『ま、まるで、新郎のようですわ……』

『す、素敵……』


 瑠音(ると)さんと千麻(ちあさ)さんは両手を頬に当て惚けた顔でこっちを見てる。

 そ、そこまで熱っぽい視線で見つめられてるのは、流石にちょっと気恥ずかしい。

 でも、これもきっと似合ってるって証拠。辛抱しないと。


「みんなのドレス姿も綺麗だよね」

『そ、そうか?』

「うん。みんな、ちゃんとそれぞれの個性も出てるし、それをしっかり着こなせてるし。本物の花嫁さんみたいで見惚れちゃった」


 語彙力のない僕なりにそう褒めてあげると、四人は互いの顔を見ると、各々照れた顔をする。


『ゆ、優汰(ゆうた)様が見惚れてくださったのであれば、これを選んできた甲斐もありましたわね』

『そ、そうですね。は、花嫁だなんて言ってもらえましたし』

『にししっ。めっちゃ嬉しいよねー!』

『まあな。ただ、これだと告白っていうか、なんかその、け、結婚するみたいになってるけどよ』


 け、結婚……。

 言われてみれば、お互い並んで立ってたら新郎新婦みたいだし、この格好で告白するっていったら、確かにそういう印象もあるかも……。


 で、でも、結婚ってそもそも、恋人とするものだし。

 流石に……。


『だ、だったらさー。もうゲーム内で結婚しちゃう?』

「……え? 結婚って、あのシステムを使うってこと?」


 少し緊張しながら沙和さんが口にした言葉を聞いて、僕は思わず問い返す。

 すると、はっとした沙和さんがぎこちなくウンウンと頷く。


『そ、そー。あれって確か、一人で五人まで結婚できちゃうじゃん?』

『た、たしかそうだったはずだ。パーティーの最大人数に合わせて設定されてそうだけどよ』

「で、でもいいの? ゲーム内で、友達とはいえ結婚しちゃうなんて」


 なんとなく倫理観的にどうなのかなって思っちゃうんだけど、僕の頭が固いだけかな?

 僕の言葉を聞いて、四人がまた顔を見合わせると、真剣な顔になる。


『お、俺は構わねえぜ。バフは結構凄えし。そ、それに、嘘告白もすんだろ? 流れ的に悪くはねえし』

『そ、そーだねー。告白して結ばれる、みたいなのってなんかいいじゃん? それって嬉しいしさー』

『わ、(わたくし)もよろしくてよ。恋人生活を通り越してしまうのは勿体ないけれど、け、結婚すれば、もっと身近に感じられますものね』

『わ、私も。優汰(ゆうた)君と、け、け、結婚……したい、です……』


 みんな真剣。だけどはっきりと恥じらいを感じさせながらそう答えてくれたけど……急な話に一気に緊張が込み上げてくる。

 嘘でも告白されて、ゲーム内とはいえ結婚まで経験しちゃうって、高校生としてどうなんだろう?


 で、でも、別にこれが現実ってわけじゃないんだし。

 将来のことを考えて、みんながそういう時の練習をしたいって思ってるのかも。


 ゲーム攻略が楽になるって側面もあるし、別に悪いことはないと思うけど。

 シャインズ・ゲート限定とはいえ、こんな簡単に決めていいのかな……。

 あまりに急な話に戸惑っていると。


『優くんは、やな感じ?』


 ちょっと不安そうな顔で、沙和さんがそう尋ねてきたんだ。

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