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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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幕間:決意する瑠音

 昼間から優汰(ゆうた)様達とのシャインズ・ゲート。

 合間に夕食などの休憩を挟み、その日は深夜二時まで五人でプレイし続けましたが、流石に優汰(ゆうた)様が眠くなったということで、ゲームは一度解散しましたの。


 だけれど、本日の私達(わたくしたち)はこれでは終われませんでしたの。


『しっかし、沙和。お前、随分な提案をしたよな』

『本当です。まさか、嘘とはいえ告白の機会を作るなんて……』


 イズコでの会話は勿論この話題。

 実際、(わたくし)は平静を装いながら遊んでおりましたけれど、頭の中ではずっとこの事ばかり考えておりましたもの。


『だってさー。優くんってば、はっきり言うんだもん。あーし達の事も、好きになってないってさー』

『は? そんなこと言ったか?』

『言ったじゃ~ん。本気で誰かを好きになったら、あーし達に相談するーって』


  ──『で、でしたら、別の誰かをお好きになられて──』

  ──「それもないよ。今の僕がどんなに外見が良いって言われたって自信が持てるわけじゃないし。もし本気で誰かを好きになったとしたら、自分じゃどうしていいかわからないから、間違いなくみんなに相談するもん」


 確かに、先程そのようなやり取りがございましたわね。

 あの時の(わたくし)は、優汰(ゆうた)様が誰かに恋焦がれていないという現実しか見えず、ただただ安堵していただけでしたけれど。


「それであの時、貴女(あなた)はモヤモヤしたと言ったのね」

『そーいうこと。まー、なんとなーくわかってはいたけどさー。でもー、ここまで結構アピールしたつもりなのに、優くんってば全く気づいてくれてないってことじゃん?』


 沙和がひどく残念そうな声を出しているけれど、本当にそうなのかしら?

 私達(わたくしたち)と触れ合う度、恥じらいを顔に出す優汰(ゆうた)様。

 あれは好意の表れではなくって?


『それは考えすぎじゃねえか? あいつ、俺達とくっつくと恥ずかしがってくれるだろ?』


 (わたくし)と同じ考えだったのでしょう。

 喜世(きよ)がそう口にしたけれど、それを否定したのは千麻(ちあさ)でしたわ。


『いえ。あながちそうとも言い切れませんよ。あの時の優汰(ゆうた)君は、かなり自然な笑顔を見せておりました。もし私達の好意に気づいていれば、そこでも恥じらいを見せるのではないでしょうか?』

『あーしもそう思うんだよねー。もしかしたら、あーし達の気持ちを知ってて、暗に断ってる可能性も否定できないけど……』

『そ、それは……』

『流石にねー。ねーよな?』


 沙和の不安そうな言葉に、千麻(ちあさ)喜世(きよ)が少し焦った声を出したけれど……。


「ま、まさかそんな事はございませんわよね!? でなければ、今回の件をお受けなんていただけないでしょう!?」


 それは(わたくし)も同様。思わずひどい声を出してしまいましたわ。

 でも、実際優汰(ゆうた)様は、沙和の提案を許可してくださった。

 もし私達(わたくしたち)を拒否するのであれば、そんな勘違いされるようなことをなされないはずですわよね!?

 もしそうでなければ、(わたくし)もう生きていけませんわ!


『……まー、そうだねー。今は折角掴んだチャンスを逃さないためにも、優くんにどう嘘告白するか考えないと』


 (わたくし)が絶望にも似た気持ちで固まっていると、沙和がそう口にしたわ。

 そ、そうね。今は気を取り直し、優汰(ゆうた)様にどう思いを伝えるか。

 それを考えるのに専念しませんと。


『ちなみに、告白の場所などはどうするつもりだったのですか?』

『えっと、あーしは教会で良いと思う。なんかー恋の神様にも祈れそうじゃん?』

『まあ、雰囲気はあるな』

「確かにそうですわね。ちなみに服装はいかがなさるつもり?」

『それなんだけどー。そのー、こないだみんなで買った、ウェディングドレスとかどーお?』

『それって、さっき千麻(ちあさ)が着てたやつか』


 ……え? さっき千麻(ちあさ)が着ていた?


喜世(きよ)。どういうことですの?」


 (わたくし)の疑問の声に、小さく聞こえた喜世(きよ)の『げっ……』という声。

 まさか……。


「先程ログアウトしていたのは、着替え直すためでしたの?」


 (わたくし)がそう尋ねると、千麻(ちあさ)のため息が耳に届いたわ。

 つまり、図星ですわね。


『は、はい。折角でしたら、やはり思い出に残る形にしたかったもので……』

『もー。ちっちーってば、本気で抜け駆けする気だったんじゃーん』

『ま、俺も目撃した時はそう思ったし。なんあんらもう優汰(ゆうた)とデキてるのかって勘ぐっちまったくらいだしよ』

『で、でも。みんなだって優汰(ゆうた)君から同じお願いを受ければ、きっと同じようなことをするんじゃなりませんか?』


 それを聞いた瞬間、(わたくし)はギクッとしてしまったわ。

 確かに、もし(わたくし)優汰(ゆうた)様と二人きりになり、キスをする機会があれば、多分同じ事をしたに違いませんもの。


 時間が経てども、(わたくし)を含め、誰も返事をする者はいない。

 ふぅ。結局、考えることは同じね。 


『ま、まー。そこはもーしゃーないじゃん。あーし達、優くん好き過ぎだしさー』

『そ、そうだな。どうせ優汰(ゆうた)を諦めてる奴なんていねえだろ?』

『あ、諦められるわけありません。まだチャンスがあるんですから』

「そ、そうですわ。未だに(わたくし)は、優汰(ゆうた)様を婚約者(フィアンセ)にする夢を諦めておりませんもの」


 そう。

 (わたくし)優汰(ゆうた)様が結ばれてみせますわ。絶対に。

 負けられない気持ちが(わたくし)の拳をぎゅっと握らせる。


『じゃー、みんな服装は例のウェディングドレスでいーい?』

「構いませんわ」

『はい』

『いいぜ』

『おっけー。後はー、順番をどうやって決めるかなんだけどー』


 ……じゅ、順番!?

 (わたくし)はそれを聞いてはっとしましたの。

 優汰(ゆうた)様は、嘘とはいえ告白されたことはあるのかしら。

 もしないのだとしたら……。


「わ、(わたくし)が最初でもよろしくてよ」


 (わたくし)は無意識にそう口にしたのだけれど、やはりそれで納得する者はいなかったわ。


『わ、私が一番最初に依頼を受けたのですから、最初であるべきではないですか?』

『駄目に決まってんだろ。俺だって最初がいいに決まってる』

『となるとー、やっぱ、勝負して決めるしかないかー』


 この時点で、やはりみんな気づいているわね。

 優汰(ゆうた)様に()()()告白するための争いであることに。


『だったら、シャイゲのカジノで誰が一番稼げるか勝負しねえか?』

『確かに、その方が公平ですね』

『あーしも構わないよー。るとっちは?』

「ええ。受けて立ちますわ!」


 ここだけは負けられませんわ。

 優汰(ゆうた)様への告白。その最初の座だけは。

 メラメラと燃え上がる心の炎。

 優汰(ゆうた)様。ちゃんと(わたくし)が勝利して、貴方様(あなたさま)に初めてこの想いをお伝えしてみせますわ!

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