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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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第24話:身から出た錆

『な、何がおかしいんですの!?』


 小さな笑い声だったはずだけど、みんなにはしっかり届いたのか。

 最初にちょっと怒ったような声を上げたのは瑠音(ると)さんだった。


「ごめんごめん。その、喜世(きよ)さんが急に(あおい)ちゃんの名前を出したから、ちょっとおかしくなっちゃって」


 僕が笑いながら取り繕うと、喜世(きよ)さんは僕の目の前で一気に顔を真っ赤にした後、両腕を組むエモートと共に不貞腐れ顔でそっぽを向く。


『う、うるせえ! あ、あいつだって帰りにデートに誘ってただろ! しかもお前、断りもしねえで帰ってるじゃねえか。も、もしかしたらってこともあるだろ!』

「流石にないよ。(あおい)ちゃんは小学生なんだから。確かに子供っぽい可愛らしさはあるけど、だからって好きになったりしないよ」


 喜世(きよ)さんには悪いんだけど、彼女の予想外の言葉のお陰でちょっと気持ちに余裕ができて、落ち着いて話せるようになったかも。


『で、でしたら、別の誰かをお好きになられて──』

「それもないよ。今の僕がどんなに外見が良いって言われたって自信が持てるわけじゃないし。もし本気で誰かを好きになったとしたら、自分じゃどうしていいかわからないから、間違いなくみんなに相談するもん」


 千麻(ちあさ)さんの言葉にはっきりこう言い切ったけど、これが僕の正直な気持ちだ。

 恋心がどんなものか、全然わかってない。

 だから、誰かを好きになったらほぼ間違いなく悩むと思うし、絶対彼女達を頼るに違いない。この間の岩良(いわよし)さんが、僕に相談してくれたみたいに。


『まあ、優汰(ゆうた)様がそう仰られるのであれば、信じますけれど』

『そうですね。取り乱してしまい、大変申し訳ございません』

『こっちも悪かったよ。急に疑っちまって』

「ううん。こっちの説明も下手だったから。ごめんね」


 瑠音(ると)さん達の謝罪に、僕も素直に謝っていると。


『……む-』


 ふと、沙和さんの不満げな声が聞こえた。

 もしかして、さっきので嘲笑われたって感じたのかな?


「沙和さん。気分悪くしちゃった?」


 様子を窺いながらそう尋ねると。


『そうじゃないんだけどさー。ちょっとモヤっただけ』

 

 少しの間を置いて返ってきたのは、どこか納得言ってないような冴えない返事。

 モヤった? どこかもやもやすることあったかな?

 もしかして、僕の恋に関する話ができると期待してて、騙されたって気持ちになったとかなのかな?


 勝手にそんな憶測をしていると。


『そうだ!』


 これまでと違う、沙和さんらしい元気な声が届いた。


『ねー、優くん』

「どうしたの?」

『あ、あのさー。もう、あーしやるとっちにもバレちゃったんだしー。あーし達四人を相手に、キスの練習しない?』


 ……あ。

 嘘を()いたことで、そういう話になっちゃうのか。

 ゲーム内でみんなとキスをする、かぁ。

 さっきの千麻(ちあさ)さんや喜世(きよ)さんが迫ってきただけで、前のキス以上に胸がバクバクいってたけど大丈夫かな……。


 また喉が乾き始めてきたのを感じる。

 ただ、僕が練習したいって言い出したことになってるわけで、ここでごめんねとは言いにくいよね。

 さっきの沙和さんのモヤモヤも、もしかしたら除け者にされたって思ったのかもしれないし。


 ……身から出た錆、かな。

 自分なりに考えて行動したんだ。幾ら思いつきで話したからとは言え、こうなるかもしれない予想ができなかった僕が悪いだけだもんね。


「ま、まあ、みんなが嫌じゃないなら、お願いしようかな」

『ほ、本当ですの!? 本当ですのね!?』


 僕の返事に、食い気味な瑠音(ると)さんの声が届く。

 元々千麻(ちあさ)さんがきっかけだったし、喜世(きよ)さんもどちらかといえばしたそうだった。

 沙和さんも自分で提案してきてるから嫌ってことはないと思うんだけど、瑠音(ると)さんもこの反応なら大丈夫そうかも。


「う、うん。その、悪いんだけど。僕のために、協力してくれる?」

『は、はい。も、勿論です』

優汰(ゆうた)様のためですもの。幾らでもキスして差し上げますわ!』

『お、おい。瑠音(ると)。ゲーム内で練習とはいえ、流石に何度もするのはヤバいだろ』

『黙らっしゃい! 優汰(ゆうた)様直々のお願いですのよ!? 優汰(ゆうた)様が繰り返し練習されたいというのなら、麗杜(うららと)家の令嬢としてお受けするのみですわ!』


 瑠音(ると)さんが随分興奮し熱く語ってるけど、そこまで意気込まれると逆に困るんだけど……。

 内心ちょっと困っていると。


瑠音(ると)。令嬢であるからこそ、もう少し落ち着きましょう。あまりはしたない行動を見せたら、優汰(ゆうた)君が引くかもしれませんよ』


 そう戒めたのは千麻(ちあさ)さんだった。


『はっ! ……コ、コホン。失礼いたしましたわ。優汰(ゆうた)様。ただ、貴方(あなた)が望むだけお力添えいたしますので。遠慮なく申してくださいませ』

「う、うん」


 ゲームにログインしていないから表情や仕草なんてわからないはずなのに。

 何故か、瑠音(ると)さんが頭の中で必死に平静を装いながら、ピンクのもみあげを落ち着きなく弄っている姿が目に浮かぶ。


 いつも僕のために頑張ろうとしてくれる彼女。

 最初にシャインズ・ゲートでTOP4を知ってから、一番印象が変わったのは瑠音(ると)さんかもしれない。

 勝手に彼女のことを思い浮かべ、ちょっと微笑ましくなっていると。


『ち、ちなみにー。せっかくだしー、優くんも、あーしに()()してくんない?』


 沙和さんが急にそんなことを言ってきた。

 え? みんなに協力?


「えっと、それって、キスの話?」

『う、うん。そーだよ』


 僕の問いかけに、沙和さんが少し緊張した声で答える。

 キスの話で協力? どういうことだろう?


「えっと、どんな事?」


 僕がまた尋ね返すと、少し間をおいて彼女がおずおずとこう言ってきたんだ。

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