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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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第23話:爆弾発言

 僕の言葉に、イズコから誰の声もしなくなった。

 ただ、目の前の喜世(きよ)さんが目を丸くしたのは、それが嘘だってわかってるからだと思う。


 少し沈黙が続いた後。


『ちょ!? マ? 優くん! それマジで言ってんの!?』

『ゆ、優汰(ゆうた)様! 何故そのような大役を(わたくし)に与えてくださらなかったの!? まさか、(わたくし)が嫌いだとでも言うの!?』


 耳に届いたのは、露骨に動揺する沙和さんと瑠音(ると)さんの声だった。


「ご、ごめん。二人が練習相手なのが嫌ってわけじゃないよ」

『じゃー、なんであーし達じゃなかったの!?』

「えっと、その……やっぱり、四人に一斉にお願いするのは凄い恥ずかしかったし。先に僕がログインしてたんだけど、そこで一緒になったのが千麻(ちあさ)さんで。それで、僕がこんな酷いお願いをしてるところに喜世(きよ)さんも来たってだけで。ね? 喜世(きよ)さん」


 正直、うまく嘘がつけているかさっぱりわからない。

 ただ、それでもできる限り真実に聞こえるようそう伝えると、目の前の喜世(きよ)さんに僕は無言で頷いてみせる。

 これで意図が伝わってくれるといいんだけど……。

 そう思っていると、彼女は申し訳なさそうな顔で頷き返してきた。


『わりい。そういうこと。俺は二人がキスしようとしたとこに出会して。千麻(ちあさ)に何抜け駆けしてんだって言ったんだよ。で、後から優汰(ゆうた)の事情を聞いて、俺も、その……キ、キスさせろってせがんだだけ。履歴の通り、さっき丁度千麻(ちあさ)が用事でちょっとログアウトしただろ? で、さっきキスしにいったのは、二人っきりでするなら誰にも見られねえし、恥ずかしさもマシかと思ってよ。ま、千麻(ちあさ)に勘付かれちまったけど』


 まるで普段通りの喜世(きよ)さんの喋り。

 これだったら、沙和さんや瑠音(ると)さんも嘘とは思われないかも。

 ただ、彼女が沙和さん達に責められそうな部分があるのはちょっと気がかりだけど……。


『……千麻(ちあさ)優汰(ゆうた)様からお願いされたというのは本当なの?』


 疑いが晴れず、矛先が千麻(ちあさ)さんに向く。

 彼女は今ここにいないから、アイコンタクトとかもできない。

 ここは信じるしかないかも……。

 喜世(きよ)さんと顔を見合わせながら、祈るような気持ちで返事を待っていると。


『……はい。優汰(ゆうた)君からたまたま相談を受けまして。私でいいなら是非、とお受けしました。ま、まあ、先程は喜世(きよ)に呼び止められ、未遂で終わっておりますが……』


 千麻(ちあさ)さんは少し恥じらいを感じる声でそう答える。


喜世(きよ)も、まだ未遂ですよね?』

『あ、ああ。それは間違いない。だよな? 優汰(ゆうた)

「う、うん。突然キスされそうになって驚いたけど、千麻(ちあさ)さんの声で動きが止まったし」


 よかった。千麻(ちあさ)さんも僕の話に乗ってくれて。

 正直ほっとしたけど、世の中そんなに甘くなかった。


『ち、ちなみにさー。優くんってー、何で急にキスの練習とか言い出したわけ?』


 ……あ。理由なんて考えてなかった。

 え、えっと……そうだ!


「そ、その……最近、みんなと僕との距離が近くて、側で見ることも多くなったでしょ?」

『ま、まー、確かに増えたよねー』

『そ、そうですわね。』


 二人の返事はちょっとバツが悪そうな声。

 多分だけど、だいたいは彼女達から腕を組んできたりしてるから、その機会を作ってる認識gあるんだと思う。


「ただ、やっぱりみんなの顔が直ぐ側にあったりすると、こっちも凄く恥ずかしくなっちゃってフワフワしちゃって。流石にそれじゃいけないかなって」

『だ、だけれど、それでキスまで考えるものですの?』


 瑠音(ると)さんの言うことももっとも。

 自分でも理由として弱いと思ってるけど、ここはなんとか辻褄を合わせないと。

 え、えっと……そ、そうだ!


「そ、それなんだけど。ふと以前ゲーム内でキスされた時の事を思い出して。ほら。シャインズ・ゲートってかなりリアルでしょ? だから、それだったら顔が近づいても恥ずかしがらないようにできるんじゃないかなって。あと、僕が好きな人とキスするってなった時の心構えも、できるんじゃないかな、なんて思って……」


 咄嗟にこの間観覧車で口にしていた千麻(ちあさ)さんの理由を拝借してみたけど、ちょっと無理があったかな?

 途中で自信がなくなり、声が小さくなった僕。

 でも、直後に返ってきたのは、まるで真逆のみんなの大きな驚き声だった。


『おおおお、おい! 優汰(ゆうた)! それマジかよ!?』

「……え? マジって、何が?」

『な、何がじゃありませんわ! 優汰(ゆうた)様は今、私達(わたくしたち)()()()()をなさったじゃありませんの!』

「ば、爆弾発言? どこが?」


 ピンとこなくてリアルで首を傾げた僕に、千麻(ちあさ)さんがこう恥じらいまじりにこう教えてくれた。


『き、決まっております! 今、優汰(ゆうた)様は仰ったではありませんか! す、好きな人と、キスをすると』


 ……あ。確かに言ってたかも。

 でも、それって爆弾発言なの? 未だよくわかってないんだけど……。

 なんとも納得がいかない僕に対し、


『そ、それってあーし達の誰か? そ、それとも別のクラスの子?』

『も、もしや、学校の外で気になる方ができたのですか!?』

『もしや、貴方様(あなたさま)のラブレターのお返事の言葉も、嘘と見せかけた(まこと)でしたの!?』

『ま、まさか、(あおい)とか言い出さねえだろうな!?』


 みんなは恐ろしく焦った声でそう言ってくる。

 目の前の喜世(きよ)さんなんて、はっきり動揺を見せてるし。


 流石にそれはないのに。

 僕は()()()()がおかしくって、くすりと笑っちゃったんだ。

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