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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第九章:過去、現在、未来

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201/216

第20話:約束

 気づけば明日はもう夏休み。

 一学期の終業式を終えたその日。授業もなくお昼には学校を離れた僕は、一旦家に帰って昼ご飯を作って食べていた。


 今晩はシャインズ・ゲートで遊びつつ、夏休みの予定について話をしようって言われてる。

 明日から休みだから、少し夜更かしすることになるかもしれない。

 休み中の買い出しお昼のうちに少し仮眠しておこうかな。


 そんな事を考えながら、ダイニングのテーブル着いて昼食に作ったパスタを食べていると、テーブルに置いていたスマホがブルリと震えた。


 横目に画面を見ると……あれ? 千麻(ちあさ)さんから?

 そこにあった通知は、彼女からのイズコのメッセージがあった通知だった。

 彼女は確か、夏休み前最後の委員会活動で図書室にいるんじゃなかったっけ?


 疑問に思いつつフォークを置いて、代わりにスマホを手にするとメッセージを確認する。

 えっと……。


『こんにちは。この後ご予定はありますか?』


 ……え? どういうこと?


『えっと、特にないけど。何かあったの?』

『あの、思ったより図書委員の仕事が早く終わったので、シャインズ・ゲートでもいかがかと』


 あ。そうなんだ。

 仮眠のこともあるけど、遊びたいって誘われたなら付き合ってあげたほうがいいかも。


『今お昼を食べてるから、二時くらい集合でいい?』

『はい。ではそのお時間でお願いします』

『わかった。また後でね』

『はい』


 遊ぶんだったら、あまりだらだらできないかな。

 僕はささっとパスタを平らげると、早めに食器を洗ったりして、時間に備えることにした。


      ◆   ◇   ◆


 予定時間の午後二時前。

 寝室のカーテンの隙間から陽射しが漏れている。

 学校があった日の午後、まだ外も明るい中でゲームするのってちょっと不思議かも。

 そんな事を考えながら、僕はパソコンを立ち上げると、イズコとシャインズ・ゲートを起動した。


 まだ千麻(ちあさ)さんはどちらにもログインしてないみたい。

 であれば、先にあそこに向かっておこうかな。

 僕はイズコのボイスチャットとゲームにログインすると、ゼクセイドの西にある、前にみんなで集まった教会に向かった。


 実は少し前、千麻(ちあさ)さんから集合場所を教会にしたいってメッセージが来て、OKしておいたんだ。

 久々に入った教会は、相変わらず人気(ひとけ)はない。

 でも、この荘厳さを感じる雰囲気と音楽は、僕の気持ちを落ち着けてくれる。


 そういえば、何時見てもあのステンドグラスって凄いよね。

 僕は教会の奥に向かうと、ステンドグラスを見上げながら、この後について考える。


 今の時間は二人だけ。

 レベル上げとかしちゃってみんなと差がつくのもなんだし、どこか行ったことない所でも見て回ろうかな? 彼女が来たら提案してみよう。 


『お、お待たせしました』


 あ。来た。

 イズコから聞こえた声に、僕が教会の入口の方を振り返った瞬間、その場で動きを止めた。

 だって、画面越しに見えた千麻(ちあさ)さんは、白いウェディングドレスのような服装で立っていたんだから。


 彼女は眼鏡の下で恥じらいの表情を浮かべながら、上目遣いでこっちを見ている。


『あ、あの、どうでしょうか』

「え? あ、う、うん。凄く、綺麗だよ」


 ゲーム内なのに、あまりにリアルすぎて、本当にそこに千麻(ちあさ)さんがいるみたいで、僕は緊張しながらそう答える。

 でも、今の彼女は凄く綺麗で、かなりドキドキしてる。


 な、何も話さないのは変な空気になりそうだよね。

 と、とりあえず話だけでもしないと。


「そ、それより。今日はなんでそんな格好なの?」


 僕がそう問いかけると、彼女は視線を落とした後、ちらちらと僕を見る。


『は、はい。その……先日の約束を、果たしていただこうかなと、思いまして』

「先日の……」


 えっと……あ。も、もしかしてあれのこと?


「あの、ゲーム内で、その……キスしたいって話?」

『は、はい……』


 こっちが若干しどろもどろになりながら聞いてみると、千麻(ちあさ)さんは顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうに返事をする。


 この間の観覧車でお願いされた、シャインズ・ゲート内でのキス。

 ただ、あの後中々二人っきりになれる機会もなかったし、結局日も経っちゃってちょっと忘れかけてたんだよね。


 でも、こんな格好までしてするの?

 これじゃまるで結婚するみたいなんだけど……。

 僕の疑問なんて関係無しに、千麻(ちあさ)さんはゆっくりと僕の目の前までやって来る。


『ゆ、優汰(ゆうた)君。そ、その……キ、キス……しても、よろしいですか?』


 じっと僕を見上げてくる彼女に、僕はゴクリとつばを飲み込む。

 正直一気に顔が赤くなってるのがわかる。だけど約束した以上、断る理由はないわけで。 


 ……う、うん。そうだよね。

 現実じゃないんだし。大丈夫。うん。大丈夫。


「わ、わかったよ」


 僕はそう返しながら、自分の手を胸に当て、必死にドキドキを抑えようと必死になる。


 え、えっと、考え方を変えよう。

 今この状態は、千麻(ちあさ)さんも僕も、お互いに触れあったりできないわけでしょ?

 だ、だから、そこまでドキドキすることないはず。

 この間のデートの時のほうが絶対ドキドキしちゃったし。


『そ、それでは、いきますね』


 僕が必死に煩悩を振り払おうとすると、より顔を近づけてくる。


 ……や、やっぱり、何か前と違う。

 初めてのキスの時だって緊張したけど、なんか前よりドキドキしてる。

 お互いが触れるわけじゃないのに、これまで彼女と触れた時の感触とかを思い出しちゃうし、なによりこの間見た岩良(いわよし)さんと只野先輩のキスシーンが重なっちゃって、余計に恥ずかしさで顔が火照ってくる。


 そんな中、千麻(ちあさ)さんが目を閉じてゆっくりと顔を近づけてきて──。


『な、何してんだよ!?』


 え!?

 彼女の唇が触れるくらいの距離まで近づいた瞬間、僕の耳に千麻(ちあさ)さんとは別の、驚いた声が届いたんだ。

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