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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第八章:TOP4との放課後デート

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第21話:賑やかな時間

 玄関でのバタバタが落ち着いた──かと思ったんだけど、家にあがらせてもらってもなんだかんだでバタバタが続いた。


      ◆   ◇   ◆


 家にあがってすぐ。

 ちょっと懐かしい感じの畳の居間で、僕は早速長男の(ばく)君と次男の琉武(るむ)君の相手をすることになった。

 ゲームはマルオカートワールド。スーパーマルオの世界を使ったレースゲームらしいんだけど、僕はレースゲームってほとんどしたことがない。

 だから、最初はひたすら負けまくった。CPUにすら勝てずに。


有内(ありうち)ー。また最下位かよー。俺や琉武(るむ)に勝てないのはわかるけどよー。流石にCPUにも勝てないのはやべーってー」

「そういう兄ちゃんだってCPUに一位取られてるじゃん」

「う、うるせー! お前が最後に甲羅当ててきたからじゃねーか!」


 座布団に正座しゲームをする僕の右で、胡座を掻いた(ばく)君と琉武(るむ)君が言い争う中。


「お兄ちゃん達も大人げないよー。優汰(ゆうた)さんはマルカーシリーズ初めてなんだから。ちゃんと教えてあげなよー」


 なんて、左に座る(あおい)ちゃんがそう苦言を呈してくれる。

 玄関で会った瞬間は小学生だなって印象だった三人。ただ、(あおい)ちゃんは喜世(きよ)さんとのやり取り以降、随分と落ち着いた態度をみせてる。

 一番年下なのにしっかりした、どこか背伸びした雰囲気があるのは喜世(きよ)さん譲りなのかなって思ってたんだけど。


「うっせーなー。お前は急にませたこと言ってんじゃねーよ」

(ばく)兄ちゃんの言う通りだよ。普段はゲームやらせてやらせてうるさいのに」

「そ、そんなことないもん! ゆ、優汰(ゆうた)さん。お兄ちゃん達の言う事なんて信じなくっていいからね! あたしはいっつもいい子だから」


 兄弟のツッコミに慌てて取り繕う姿は、やっぱり小学生って感じがする。

 でも、いい子っていうなら。


「うん。みんないい子だと思うよ。ゲームが下手な僕と遊んでくれるし、庇ってくれるし」


 そう。みんないい子だと思うんだよね。喜世(きよ)さんに似て。

 僕が笑顔を見せると、彼らはみんな驚いた後。


「これが、姉貴を落とした大人の余裕かよ……」

(ばく)兄ちゃんじゃこうはいかないよね……」

「う、うっせえ。琉武(るむ)は一言余計だ」


 唖然としながら(ばく)くん達ははこんな会話をし。


「イケメンでこんなに優しい人なんて、世界に存在するんだ……」

 

 (あおい)ちゃんはまた目をキラキラさせている。

 うーん……イケメンかは置いておくとして、これくらいならみんな普通じゃないのかな?

 ま、いいや。


(ばく)君。琉武(るむ)君。よかったら、走り方だけでも少し教えてもらっていい? 少しは勝負できるようにならないと、二人に悪いし」

「まーなー。アイテムを上手く使うのは後にしても、もう少し早く走れねーと延々とこうなっちまうもんな」

(ばく)兄ちゃん。ワールドフリーランで少し走ってみる?」

「それいいな。そうするか」

優汰(ゆうた)さん。頑張って!」

「うん。二人ともよろしくね」


 僕の提案に答え、そのままワールドフリーランっていう自由に世界を走れるモードで、僕に走り方の基礎を教えてくれる(ばく)くんと琉武(るむ)君。

 (あおい)ちゃんはその間もずっと応援してくれて、僕はなんだかんだで三人と楽しくゲームすることができたんだ。


      ◆   ◇   ◆


 しばらくして、喜世(きよ)さんがご飯ができたってことで、僕達も配膳なんかを手伝った。

 大きめの座卓に並んだ料理はポークカレー。

 子供達向けには甘めの。僕と喜世(きよ)さんのは本格的なルーを使ってるみたい。


「それじゃ、いくぞ。いただきます」

「いっただっきまーす!」


 僕の脇に座った喜世(きよ)さんの合図で、兄弟達三人は元気に挨拶する。


「いただきます」


 僕も同じく挨拶をすると、スプーンを手にしてカレーを口にした。


 ……うわ。これ、すごく美味しい。

 瞬間、僕は目を丸くした。

 元々漂ってた香りから、かなり本格的な感じはしてたけど、旨味もコクもあるし、辛味もしっかりしてる。ブロック肉を使ったこっちの豚肉は……うん。ちゃんと焼き目を入れていて香ばしいだけじゃなく、肉も柔らかいしジューシーさもある。

 これだけの味を出せるのは凄いなぁ。かなり手間がかかってそう。


「どうだ?」

「うん。凄く美味しいよ」

「口に合うか?」

「うん。これなら毎日食べても飽きないと思うよ」

「そっか」


 問いかけに笑顔で本音を口にすると、様子を窺っていた喜世(きよ)さんはほっとした顔をする。


喜世(きよ)ねえのカレーはほんと美味しいんだよなー」

「お母さんのカレーより、絶対美味しいよねー」

「わかるわかる。母さんのカレー、ちょっと甘すぎるんだよなー」


 向かいに座る(ばく)君達三人も、そう言いながら笑顔でカレーを食べ進めてる。

 みんながここまで言ってるってことは、本当に彼ら好みの味付けにできてるってことだよね。


「ほんと。喜世(きよ)さんって料理上手だよね」

「そうか? ま、作り慣れてるってのが大きいけどな」


 僕がそう褒めると、彼女は少し気恥ずかしそうに笑う。


「母さんは朝も早いから、弁当や朝食もほぼ姉貴が作ってるんだぜ」

「へぇ。お弁当だけじゃないんだね」

「ほんと。朝から喜世(きよ)ねえのご飯が食べられるのは幸せだぜ」

「ちなみに、あたし達もちゃーんとお片付けとか手伝うよ。ね? お姉ちゃん?」

「うん。片付けは(あおい)が一番頑張ってるな」


 三人が笑顔で口々にそんな話されて、喜世(きよ)さんは少し照れながら応対してる。

 子供って、なんとなく裏表なく本音を口にする印象がある。多分これらの感想も本音だろうな。


 一人っ子だった自分にとって、こうやって兄弟なんかと家族団らんの時間を過ごすことなんてなかったけど、こういうのもいい感じだよね。

 喜世(きよ)さん達の会話を微笑ましく見ていると。


  ピンポーン


 突然、家のチャイムが鳴ったんだ。

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