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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第七章:君は人気者

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第5話:TOP4の気持ち

 夕方。


「つ、疲れた……」


 僕は力なく家の玄関のドアを開けるとふらふらと寝室に向かい、そのまま力なくベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。


 疲労感がある理由はほとんど精神的なもの。肉体的にはそこまでじゃないけど、それでもどっと疲れを感じてるのは間違いない。


 なんでこんなことになったのかといえば、勿論学校での出来事が原因。

 受け入れたのは僕だし自業自得なんだけど、それでもやっぱり大変だったなぁ……。


      ◆   ◇   ◆


 あの後、四限目の授業までは平和に過ごせた──かといえば、正直そんなことはなかった。

 合間の休み時間になる度クラスメイトに囲まれて、まるで事情聴取されるかのように今回の件について質問を受けた。

 といっても休憩時間は十分くらいだし、そこまですごい話もできないから、この時間はまだ落ち着いてたと思う。


 ただ、どちらかというと落ち着かなかったのは授業中。

 隣の鈴木さんを始め、先生の目を盗んでは女子が僕の方を見つめてきてたから。

 今までこんな経験なんてなかったから、正直その視線が気になって授業に集中できなかったし。

 休憩時間に、鈴木さんに見つめてきた理由を聞いたら。


  ──「だって、こうやってイケメンを間近で見られるんだもん。授業の黒板なんかより目がいっちゃうに決まってるでしょ」


 なんて、席に伏せながら頬を赤らめこっちに微笑んできたのを見て、ちょっと恥ずかしい気持ちになった。

 でも、流石にそれを止めてっていう勇気もなくて、授業中の視線は諦めることにした。


 でも、もっと大変だったのはやっぱり昼休みだ。

 食堂にパンを買いに行く時には、通りがかりの女子がみんなこっちを見てきてたし。なんなら僕の後ろに謎の行列ができてた。


 教室に戻ったら戻ったで、席の並びがすごいことになってて、窓際の僕の席の隣に千麻(ちあさ)さんが座ったんだけど。

 僕達の席を囲むように並び替えられた席で、千麻(ちあさ)さんの前方には男子が。僕の前方には女子がずらっと席に座っている圧巻の光景が広がっていた。

 しかも、一番奥の廊下側にも男女がずらっと並んでいて、さながらテレビで見た凄い人の講演会みたい。

 知らない人がこの光景を見て、お昼休みにご飯を食べるんだって言っても、誰も信じないんじゃないかなって思う。


 ちなみに廊下には只野先輩と岩良(いわよし)さんもいてこっちを見てたけど、なんとなく彼女が只野先輩をちらちら見ながらソワソワしてたのはちょっと気になったかも。


 で、そんなすごい環境の中で、みんなと一緒にお昼を食べ始めたんだけど、そこで僕と千麻(ちあさ)さんは色々と質問攻めを受けた。

 全員が全員、朝の僕と女子の質疑応答を聞いていたわけじゃなかったし、今回は千麻(ちあさ)さん目当ての男子だっている。


 だから、改めて誕生日やら血液型とか、好きなタイプの話なんかをしたりはしたし、そこから派生して好きな食べ物だったりなんかの質問も受けた。

 お弁当を作ってきていいか? っていう女子もいたけど、流石にそれはお断りしておいた。


 お弁当の写真撮影の時、言い訳に使っていた近所のお婆ちゃんがたまに作ってくれるって話。これを利用して、いつお弁当がある日になるかわからないし、そうなって作ってもらったお弁当が食べられないってなるのも困るのも理由のひとつにすることで真実味を帯びさせてみたんだけど。流石にそれを聞いてみんなも渋々納得はしてくれた。


 ちなみに千麻(ちあさ)さんも色々質問に答えてあげてたっけ。

 誕生日は以前聞いた通り六月六日。血液型がA型で、好きな食べ物はスパゲッティだったはず。

 好きなタイプも聞かれてたけど、騒がしすぎない人って言ってた気がする。

 確かにずっと話をされるのは疲れそうだし、千麻(ちあさ)さんは普段から落ち着いてたそうだから妙に納得だったかな。


 ただ、こうやって質問に答えながらご飯を食べるっていうのはやっぱり落ち着かなかったし、学校の帰りも女子達の視線を強く感じたりもしてずっと緊張しっぱなし。


 だから家に帰ってきて、やっとそんな世界から解放された気持ちになったんだ。


      ◆   ◇   ◆


 でも、僕が顔を出しただけで、あんなことになるなんて思わなかったな。

 僕はベッドで仰向けになると天井をぼんやりと見つめる。


 確かにTOP4のみんなはシャインズ・ゲートで顔出しした僕を見て、格好良いって言ってくれてた。

 自分に自信がなかったから半信半疑だったけど、今日の女子の反応からするとみんなの感覚は間違っていなかったって事なのかも。正直、未だに信じられないけど……。


 そういえば、多分みんなもTOP4って呼ばれてから、こういう経験を沢山してきてるんだよね。

 確かにこんな生活を毎日続けてたら確かに精神的にもキツそうだし、ファンタジー・フォレストに逃げ場を求めたっていうのもなんかわかる気がする。

 そう考えると、四人とも本当に凄いんだなぁ。

 正直、明日以降耐えられるのか不安しかないんだけど。きっとみんなが見慣れてくれたら落ち着くだろうし、それまでの辛抱かな……。

 僕は、改めてTOP4の凄さを感じながら、ふぅっと息を漏らす。


 本当はこのまま寝たいけど、お風呂も入らないとだし、シャインズ・ゲートに顔も出さないといけないんだよね。

 というのも、夕方沙和さんからイズコにメッセージがあって、今日の話をしたいからログインしてほしいって言われたんだ。


 確かにみんなにとっては急な話だったし、事情だって聞きたいだろうからOKしたけど、明日とかにしてもらえば良かったかな……ううん。多分、当面こんな感じになりそうな気もするし、話すなら早いほうがいいかも。


 ……よし。あんまりお腹も空いてないし、まずはお風呂だけでも済ませて、早くゲームにログインしよう。

 僕は重い体を無理やり起こすと、ベッドを降りてお風呂の準備に向かったんだ。

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