↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日、僕が守れなかった君は。  作者: Miho Isaka
第二章 あの日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/19

Ⅲ あの日々

再び時間は戻り、2025年7月25日


神崎は桜庭との会話を終え、いつも通り家に帰した


ベッドにあおむけになり、両目を前腕で覆う


智也


遥


智也


遥


、、、あの日


あの日か


記憶から消えない、消したくても頭に貼りつく、あの日


--------------------


2023年6月17日


「颯!」


アタシは改札から出てきた一人の男の子に声を掛ける


神崎颯


アタシの彼氏


中学生の時はコロナ禍で、学校にも行けない日々が続いた


高校入学後、ウイルスの影も大人しくなり、普通に学校に行ける日々


初めての彼氏もできた


今、笑顔でこっちに向かってきている彼


学校の規則では男女交際禁止だけど、バレなければいいんだよ


バレるはずがない


だってお互い気を付けてるんだから


「遥、お待たせ。」


「全然待ってないよ。もうちょっと待ってても良かったかな、、、」


「何それ、ほら行くよ。」


今日は付き合って2か月の記念日


颯と公園デート


この公園は学校からも離れてるから、バレることはない


この公園も颯と一緒に選んだ場所


2人でコンビニのお弁当を食べる


こうやって一緒にいるのが幸せ


「颯、今日ってさ、夜、空いてる?」


「うん。何もない。宿題くらいかな。」


「そうなんだ、、、あのさ、今日、颯の家に泊まってもいい?」


「え? 良いけど、どうしたの?」


「なんだか今日は颯とずっと一緒にいたくて。」


「そっか。いつも通り父さんも母さんもいないから。正直寂しかったんだ。」


颯のご両親は仕事で飛び回っているそうだ。


月のうち、家族3人が揃うのは5日もないらしい。


そうして時間は過ぎて、夜になった


「お邪魔しまーす。」


「いらっしゃいませ、お嬢様。」


「なぁにそれ笑」


「お風呂湧いてるからさ、先に入りなよ。朝予約してたから。」


「できれば颯と一緒に入りたい、、かな、、、」


「宿題をさせてください勘弁してください。」


そう言ってたけど、颯の顔は真っ赤だった


アタシの彼氏、かわいい


そうして先にお風呂に入り、続いて宿題を終えた颯が入った



夜になって、一緒のベッドで寝る


「颯、大好き。」


「僕もだよ遥。」


颯の顔はまた赤くなってる


私も多分、赤くなってる


顔が、身体が熱い


部屋に小さな水音だけが響く


初めてのキス


「遥、、、」


「颯、、、」


その夜は、2人とも熱がおさまらなかった


--------------------


起きた時、颯はまだ寝ていた


そんな彼氏の寝顔をみて、幸せをかみしめる


ずっと眺めてると、颯が目を覚ました


「おはよう、遥。」


「おはよう、颯。」


「ねえ遥、、、大好きだよ。」


「なぁに今更? わかってますよ~颯くんは遥ちゃんが大好きなんですよね~?」


この幸せがずっと続くんだろうなぁ


--------------------


2025年7月25日


思い返せば絵にかいたようなバカップル


でも、あれが楽しかった


あれが幸せだった


「遥。」


神崎の頬は湿っていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。