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あの日、僕が守れなかった君は。  作者: Miho Isaka
第一章 規則違反

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Ⅲ 訪問

2025年4月16日


智也との関係が神崎くんにバレてしまった翌日


放課後、私は約束通り彼の家の前にいる


チャイムを押すと、神崎くんが応答


玄関のドアが開き


「いらっしゃい。待ってたよ。」


恐怖の神崎くんである


本当に来ちゃった


「今日親いないんだ。だからゆっくりくつろいでいいよ。」


やっぱりエッチなことされるんだ


智也とはキスまでしかしてないんだけど


桜庭の心を絶望が埋め尽くす


「さて、ここが僕の部屋です。どうぞ。」


入った瞬間、思わず感心した


綺麗に整った部屋


勉強用の机とパソコンデスクが分かれている


すごい


「ここ、座って良いよ。」


部屋の中央、クッションの上に座る


神崎はパソコンデスクの椅子に座った


「さて。」


悔しいけど覚悟はしてきました


さあ存分にエッチなことを要求してくれ


それで秘密を、智也を守れるなら私は、、、


「いくつか質問させてもらうね。」


へ?


桜庭は拍子抜けした。


質問?


まぁまぁ、まずは色々聞きだしてからって感じ?


望むところじゃないですか


「まず、智也とはいつから付き合ってるの?」


「え、あぁ、去年の5月からです。」


「今までどうやって隠れて付き合ってたの?」


「それは、人目を避けてこっそり。デートはできるだけ学校から離れた場所から始めて、最近は、、、学校の最寄り駅の近くとかもあったけど、、、」


「ふーん。」


意味ありげな反応


もしかして実は見られてたとか?


その後も神崎くんからの質問は続いた


あの日以外で学校内でこっそり抱き合ってたことはないのか


他に気づいてそうな人に心当たりはあるのか


このままバレずに卒業まで過ごせると本当に思っていたのか


智也とはどこまでしたのか


などなど、根掘り葉掘り聞かれた


ただの話好きな同級生にも見えてきた


「わかりました。ありがとう。」


質問は終わったようだ


さて、いよいよか、、、


いざその時が来ると思うと心がずっしりと重くなった


「じゃあ、帰って良いですよ。」


「へ?」


「聞きたいことは聞けたし、帰って良いですよ?」


帰って良い?


本当に?


「エッチなことは?」


最後の疑問は声に出てしまった


「エッチなこと?」


「そう。」


「それって規則違反じゃない? 共犯にしようとしてる?」


そうだった


神崎くんは規則に忠実だった


私は拍子抜けしたまま帰路についた


第一章『規則違反』これにて終了です。


お読みいただき、ありがとうございました。


発覚した生徒会トップ2名の規則違反の恋愛。


謎の高校生・神崎の思惑とは?


次章ではその過去が明らかになります。


第二章『あの日』、7月27日13時に公開です。


是非、お付き合いいただけますと幸いです。

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