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あの日、僕が守れなかった君は。  作者: Miho Isaka
第四章 交差

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Ⅳ 真相と面影




智也に送ってもらい、家に帰った


ベッドに入り、考える


神崎颯


彼は感情を表に出してなかっただけだった


本当は感情を優先してた人だった


もしかしたら、前の私よりも


2年前の出来事が彼を大きく変えた


もちろん、悪いのは神崎くんと高梨さん


それは分かってる


でもあまりに罰が大きすぎる


高梨さんと別れることを選んで守ろうとした


でも逆効果だった


壊れていく高梨さんを救えなかった


離れたことで、もう守ることもできなくなった


その選択は、智也にも負い目を背負わせた


神崎くんは、誰も守れなかったと思っている


だから神崎くんは変わった


感情が原因で間違ったから


感情を殺して行動している


もう間違わないように


神崎くんは救われてない


あの時の男の子


1年生の時の神崎くん


高梨さんが来てないと分かったら


悲しそうに自分の教室に戻ってた


あの時の私はそんなことが起きてたなんて知るわけなかった


知ってたら何て声を掛けたんだろう




神崎くんはきっとこれからも私たちを守るんだろうな


私たちだけじゃない


他にも、隠れて付き合ってる人たちがいたら


同じことをするんだろうな


もしかしたらこれまでも


同じように神崎くんが守った人たちがいたのかもしれない


誰と誰が付き合ってる、とか


そんな噂は聞いたことが無くはない


ただの噂だったのかもしれないし


神崎くんのお陰で表に出なかったのかもしれない



神崎くんの心の中を想像すると


胸が締め付けられる


高校生が抱えていいものじゃない


神崎くんも救われるべきだと思う

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