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あの日、僕が守れなかった君は。  作者: Miho Isaka
第四章 交差

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Ⅰ弛緩



2025年10月15日


神崎颯は疲れていた。


連日の生徒会ヘルプ


仕事の時間が余れば桜庭との会話


智也の動向


遥の暴走




学園祭前日ということもあり、残務は無い


今日は私との会話の日


チャイムに応じて出てきた神崎くんは、疲れていた。


「神崎くん、、、?」


「あぁ、いらっしゃい、、、」


いつもの圧が全く無い


「大丈夫、、、?」


「うん、、、なんとかね、、、」


やけに人間臭い


部屋に入って会話を試みるも、生返事ばかり


気付けば、パソコンデスクに突っ伏している


「初めて見るな、神崎くんの寝顔。」


つい見とれてしまった


「かわいい」


ん?


かわいい?


私が言った?


私も疲れてるんだな


神崎くんと比べたら大したことはないんでしょうけど


というか、何をしたらここまで人は疲れるんだろうか


神崎くんもちゃんと人間だったんだなぁ


安心安心


こう考えると、随分私にも隙を見せるようになったね


なんか嬉しいかも


なんで嬉しいのかな


分かんないけど


やっぱり寝顔は可愛い


もう少し近くで、、、


「遥、、、、」


遥


高梨さんだ


遥?


遥!?


なんで?


下の名前?


どういう関係なの?


まさか、付き合ってる!?


私に週3で家に来させて!?


いや、冷静に冷静に


ただの幼なじみかもしれない


でも神崎くんなら、誰にも気付かれないように付き合うことくらいできそう


そういうの得意そうだし


なんかモヤモヤする


遥


なんか嫌だ!


高梨さん・1年生・あの件・変わった


ダメだ分からない


「桜庭さん?顔、近い。」


「あ、すみませんでした。」


「寝ちゃってましたか。」


「うん、気持ちよさそうに。」


「すみませんが今日はこの辺にしましょか。」


「あ、はい。」


「うん、じゃあまたあした、学園祭で。」


「ばいばい。」


少し心が痛んだ


まだ一緒にいたかった


高梨さんの事、今はどこまで話してくれるのかな


私は神崎くんが安心できる空間を作れてるのかな

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