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傭兵である俺がエロゲーの世界に転生した件について  作者: エージェントK
第2章 中学生編
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第20話 半グレ

中学生編も後半に入りました。後2〜3話で中学生編が終わり高校生編が始まります。これからも宜しくお願いします。

「暑いな……」


「……ですね」


 あの暴走族を壊滅させてから一年が経った。俺達は三年生に進級して進学に向けての準備に追われていた………と言っても俺や留美と理子は京極学園に余裕で入学出来る学力があるのでそこまでは慌てなかった。学力に不安のある雄介と薫もスポーツ推薦で既に入学は決まったようなものなので問題ない。


「はい、コーラ」


「おう、サンキュー」


 そんな訳で俺は普通の学生なら進路で悩む中学最後の夏休みを雄介と駄菓子屋のベンチに腰掛けながら駄弁る余裕があった。そもそも何故そうなったかと言えば、普段通りトレーニングを終えた俺は偶然雄介と出会いそのまま近くにあった駄菓子屋に休憩がてら寄って今に至る訳だ。


「俺達も来年卒業か……長いようで短かったな」


 俺が渡したビンのコーラを一口飲みながらそう感慨深げに呟いた。


「私達も来年からは高校生ですか……忙しくなりそうです」


 俺もコーラを飲みそれに答える。来年から俺達はこの村を離れ京極に戻る、そうなれば俺はロリコン教師や暴走族など目ではないヤバい奴等を敵に回すだろう。まあ、それ自体は問題無いのだがやはり三年間世話になったこの村から離れるのは寂しいものだ。

 

 思えばこの村で過ごした三年間は色濃いものだったな。一年目で薫達に出会い、二年目に薫達を狙うロリコン教師を(社会的に)抹殺、そのまま理子・薫・留美のヒロイン三人と付き合うことになったり、暴走族を壊滅させたりホント色々あったな……。


「おい、悪原いきなり黙ってどうした?」


「ん?ああ、すみません。少し過去のことを思い出しまして」


 どうやら考え事をしていたせいで雄介を心配させたようだ(反省)。


「過去……か……なあ、去年の堕悪苦寝棲の件だけどさ……」


「どうしましたか?」


 堕悪苦寝棲……去年この村に数々の迷惑行為や犯罪を仕掛けた報復として俺が壊滅させた暴走族である。


「廃村の死体、三日前に見付かったらしいぞ」


「ほう……一年経ってやっと見付かったんですか」


 そういえば最近村で矢鱈とパトカーを見掛けると思ったらそういうことだったのか……まあ、一年もあの換気の悪い工場に放置されていたのだ身元が解ったとしても腐敗が酷くて証拠なんて残されていない筈だ。一年もバレなかったのはツイてるな。


「……驚かないんだな」


「ええ、あの死体が永遠に見付からないとは思っていませんでしたので」


 元から隠す気のない死体だ。奴等を殺害するのに使った凶器も鉈で削った手製の木刀(焼却処理済み)、クロスボウ(死体に射出したボルトは回収済み)、M-10(いまだ隠し持っているが林が持っていた物を奪って使っただけなので問題ない)と処理済みもしくは奴等から奪った物を使ったので俺が殺った証拠はない故に驚きも恐れもない、逆に一年も死体が発見されなかくてラッキーという軽い感覚だった。


「お前スゲーな……俺なんか死体から足が付くんじゃないかってヒヤヒヤしてるつーのに……」


「捕まるようなミスはしていませんからね。坂上君も安心してください」


 そういえば殺人事件の証拠隠滅なんて前世からやって慣れてる俺と違って雄介は初めてだったな。アイツ躊躇なく林を撲殺するからすっかり忘れてた。


「その自信どっから来るんだよ……それに悪原お前手慣れてるようだったけど、まさか堕悪苦寝棲以外に殺ったことあるのか?」


「いえ、殺しは(転生してからは)初めてですよ」


 本当のことを言ったらややこしくなるので初めてだと答える実際こっちの世界で人を殺したのは初めてなので嘘にはならない筈だ。


「初めてであそこまでするのかよ。やっぱお前スゲーよ」


 俺の返事に呆れる雄介、すまんな雄介実は初めてじゃないんだ。


「いえいえ、それより坂上君はどうなんです?童貞卒業(初めての殺人)の感想は?」


 俺も一年前から気になっていたことを雄介に尋ねた。雄介は一年前に堕悪苦寝棲のヘッド、林を直接殺した一年が経ったとはいえ普通人が人を殺すということはかなりのストレスになる。例え憎しみや恨みを持って殺したとしても後から人は後悔と罪悪感に囚われる。後悔と罪悪感に苛まれた殺人者が辿る末路はそれらからの逃避つまり自殺か自首だ。しかし雄介にはその兆候がこの一年の間に無かった故に俺は雄介の精神状態を確かめる為にも俺は彼に問うのだ。


「正直わからん……あの野郎の頭を叩きのめした時はスカッとしたけどその後は捕まるんじゃ無いかってヒヤヒヤしたからよくわかんねー」


「……」


 人を殺した後悔や罪悪感より逮捕されるリスクを心配するとは……やはり彼もこちら側の人間なのかもしれない。

 

「ちなみに林を殺したことを後悔したことは――「それはない」……即答ですか」


 俺の質問が終わる前に間髪入れずに答えた雄介に俺は呆れてしまう。


「あの野郎のせいで一彦や学は入院するハメになったんだ。あそこで殺さないと俺の気が済まねぇ!」


「殺して後悔するより殺さないせいで後悔すると?」


「だな……それにどっちにしろお前が殺すんだろ?だったら俺が殺すかしないかなんて関係ないしな」


 やはり雄介には人を殺すことに忌避感を感じていないようだ。自殺や自首の可能性が無くなって安心した反面、彼がこちら側の人間だとわかり少し複雑な心境だった。彼には野球の才能があるだからこれは荒事の才能しかなかった俺のエゴだが出来れば彼には荒事の世界には来てほしくなかったのだ………。


「………」


「………」


 一通り話終わった俺達は会話が途切れてしまった。聞こえる音と言えば駄菓子屋に立ち寄る子供達の声くらいのものだ。


 き、気不味い……俺が勝手にシリアスな気分になったせいか周りの空気も重くなっているようだ。空気を変えねば!


「……そういえば件の一彦君と学君が退院した後、恋人が出来たことはご存知ですか?」


「え……はぁあああ!!なんじゃそりゃ!?そんな話初耳だぞ!」


 俺の発言で周りの子供達が振り返る程の大声を出す雄介、彼の驚いた声のおかげでさっきまでの気不味い雰囲気は霧散しコメディな雰囲気に早変わりした。


「相手は誰だよ!?」


 俺の肩を握り潰さんばかりに掴み揺すってくる雄介、反応がスゲーな……。


「前の駐在、吉村さんの双子のお孫さんですよ」


「なん……だと……!?」


 話を纏めると、双子を庇ってケガをした一彦と学はしばらくの間入院することになった。病院で夏休みを過ごすハメになった二人は暇な日々を過ごしていた。そんな二人の前に件の双子が見舞いに来た、理由は自分達を助けてくれた学と一彦に感謝を伝える為だ。


 それからは彼女達は足しげく病院に訪れ一彦と学の世話をするようになった。一彦も学も『夏休みを俺達の見舞いで潰さないでくれ』と何度も断りの意思を伝えたのだが彼女達が応じることはなかった。彼女達は自分達を助ける為にケガをした二人に感謝の気持ちを抱くと同時に罪悪感も抱いていたからだ。


 そんな罪悪感から学と一彦の世話をしていた双子だったが、病院に通い始めて二週間くらい経つと感謝や罪悪感以外の感情を抱くようになった………そう彼等に惚れてしまったのだ。まあ、一彦も学も厳ついパンチパーマと牛乳瓶メガネのせいでビジュアルが残念なことになっているが女の子を救う為に多人数に立ち向かう熱い漢達だ、惚れるなと言うほうが無理な話なのだ。それに二人ともビジュアルにマイナス要素を与えるパンチパーマと牛乳瓶メガネがなければかなりのイケメンなのだ。なぜそのようなことが解るのかと言うとリンチのせいで一彦のパンチパーマは頭の傷を縫う為に剃られ、牛乳瓶メガネは破壊されたからだ(堕悪苦寝棲の件が片付いて久しぶりに見舞い行ってみれば見違える程のイケメンになっていて病室を間違えたかと思ったほどだった)。


 一彦と学に惚れてしまった双子だったが一彦と学も甲斐甲斐しく世話をしてくれる彼女達に好意を抱いていたので四人が付き合うのは時間の問題だった(二人が退院した頃には二組のカップルが誕生したのは言うまでもない)。


「oh……マジかよ。そういえば一彦は『マブくね?』って気に入ってたパンチパーマを退院してから辞めたし、学も『趣味じゃない』って今まで着けなかったコンタクトしてたけど……そういうことだったのかよ……だったらアイツ等なんで黙ってたんだよ……」


「なんでもアニキより先に彼女を作ってしまって申し訳なくてなかなか言い出せなかったようですよ」


 実際二人の交際を雄介に伝えたのも雰囲気を変える為だけじゃなく交際を雄介に伝えられず困っていた一彦と学に相談を先週持ち掛けられたからだ。彼等の相談に対して俺は『雄介の舎弟を名乗るなら真実を伝えないことは不義理である』こと『直接面と向かわなくても伝えるべき』と答え、続けて自分が伝えるという案を彼等に伝えた。彼等は考えた末にその案に合意し、後は俺がタイミングを見計らって伝えるだけだったのだがまさかこんな形で雄介に伝えることになるとは思わなかった。


「あのバカ共………変な所で気を使いやがって!」


 雄介は怒りを滲ませる口調でそう言ってはいるが……


「そんなこと言う割には嬉しそうですね」


 そう、雄介は口調に反比例するように顔は嬉しそうに笑っていた。


「当たり前だ!俺や学、一彦以外お前を筆頭にうちのクラスの野郎どもは全員彼女持ちなんだぞ、やっとアイツ等にも春が来たんだ。嬉しくないわけねーだろ!」


 嬉しそうに力説する雄介に俺は苦笑してしまう。雄介の言う通り俺のクラスのほとんどの男子は彼女持ちである。それと言うのも俺と理子達が付き合ってイチャイチャしているのを最初は冷やかしていた後になってから羨み始めた男子連中が次々と恋人を作りに奔走した。そもそもこの時期の男子というのは異性に興味がある癖に体裁を気にして硬派を演じる奴が殆どだ(転生者である俺やガチ硬派の雄介は例外)。体裁を気にしないで女子とイチャイチャしている同級生が入れば、俺も俺もと彼女作りに奔走するのは自明の理であると言えた。刈穂までわざわざ遊びに行く奴は刈穂の女の子を秋穂からあまり離れない奴は幼馴染の女の子を、という感じにそれぞれ彼女した。こうして三年生になる頃にはうちのクラスの男子は雄介、一彦、学の三人以外は全員彼女持ちになった訳である(実際は学と一彦は彼女が出来たことを隠していただけだが……)。


「でもこれでうちのクラスで彼女がいないのは坂上君だけになってしまう訳ですが……坂上君、誰かと付き合ってみたらどうです?」


「前にも言ったろ悪原、今は部活に集中したいからそんなもんに興味ねぇって……スポーツ推薦取れたからってそれで満足するつもりないからな」


 真剣な顔でそう言った雄介はやはり硬派でかっこ良かった。やはり何か目標がある人は違うなと痛感する。前世で彼と同じ年の時に俺はここまで目標に向かって努力をしただろうか?


「勿体ない、坂上君なら彼女の一人や二人くらいすぐ作れるでしょうに……」


 雄介は昭和の不良みたいな見た目だが顔立ちは整っており、ぶっきらぼうな口調だが性格は真面目、しかも野球部のエースときた。女子からみたら雄介は優良物件である。実際、雄介のファンクラブメンバーの女子はかなりおり、あわよくば雄介の彼女になろうとその座を狙っていた。


「彼女なんて作ってる暇ねーよ、強いて言うなら彼女は野球だけで十分だ」


 そう言って雄介は残ったコーラを飲み干した。


「……ブレませんね。あなたも」


 やれやれ雄介に野球を超える彼女が出来るのはいつになるやら……俺は雄介の一直線な性格に改めて好意を覚える反面将来を心配するのだった。


「さて、そろそろ帰るか!悪原!コーラごっそさん!」


 空瓶をゴミ箱に入れた雄介が立ち上がり礼を言う。そろそろ俺も帰るか……。


「いえいえお気になさr―――「キャアアアア!」……悲鳴?」


 俺達の会話を絶ち切るようにして金切り音のような悲鳴が辺りに響いた。


「あっちから聞こえたな……行こうぜ悪原!」


「ちょ!坂上君!?」


 俺の返事を待たずに悲鳴の聞こえた方向に飛び出す雄介、正義感の強い彼らしい行動ではあるがもう少し慎重にして欲しいものだ。だが飛び出して行ったのだから仕方ない。俺も先の悲鳴が気になるので行くとするか……俺もコーラを飲み干し雄介の後を追うのだった。





「や、やめて!離してください!」


「いーじゃん、一緒に遊ぼうぜ……まあ、オレ達が楽しむだけだけどなw」


「オイオイwネタバレすんなよw久しぶりに商売女以外とヤれるチャンスなのによ!」


「まあまあ、遅かれ早かれバレんだしいーじゃねーか、それより……こんな田舎でこんな可愛い子ちゃんに会えるとはラッキーだぜ」


 悲鳴の発生源はすぐに特定出来た。さっきまでいた駄菓子屋から出てすぐの曲がり角、そこにこの辺では見掛けない制服を着た少女(女子高生かな?)が三人の柄の悪い男に羽交い締めにされていたのだ。


「ナンパ……ではなさそうですね」


「悪原。あの制服、刈穂高のだ……」


 スポーツ推薦を得る為に何度か刈穂高校に足を運んだことのある雄介は一目であの少女が来年自身が入学する高校の生徒であると見抜いた。少女の容貌は整っているが大人しそうな雰囲気で掛けている縁なしメガネと腰まである長髪を三つ編みにしていることからその印象をより一層強調しておりthe・文系少女と呼べるような見た目であった。しかし容姿の方は容貌と反比例するように高校生とは思えない程のボンキュッボンのナイスバディで柄の悪い三人組が目を付けるのはある意味当然と言えた。


 一方、その少女を羽交い締めにしている柄の悪い三人組はthe・チンピラと呼べるような容姿をしていた。一人は浅黒い肌に耳や鼻にピアスを何個も着け矢鱈と派手な柄シャツを着ていた。二人目は金髪ロン毛でダメージジーンズにチェーンを着けた男で三人目はスキンヘッドで腕にドクロやら十字架やらのタトゥーを掘り込んだタンクトップの男と一般人だったらお近づきになりたくないような奴等だった。


「このアマッ!大人しくしやがれ!」


「人が下手に出てればいい気に成りやがって!頭にキタぜ」


「チッ、ラブホで楽しもうとしたがここまで抵抗されちゃ仕方ねぇ……お前等!あっちの草むらでヤるぞ」


「……ッ!?そ、そんな!イヤッ離して!離してください!だ、誰か!誰か助けてぇ!!」


 やべぇ……俺と雄介が状況を眺めていたらとんでもない事態になっちまってる。どうやら三人組は矢鱈抵抗する少女に業を煮やしたようで一目の付かない草むらで乱暴しようとしているようだ。彼女の悲鳴が辺りに響くが俺達以外に人が来る気配はない、駄菓子屋のおばあちゃんやあそこでたむろってる子供達が助けを呼んでいる可能性もあるがそれでは間に合いそうもない。


「……坂上君金髪ロン毛は私がやりますので、ピアス野郎とスキンヘッドをお願いします」


「別に俺が三人まとめてボコっても良いんだぜ?」


 俺の静なしかし若干冷たさをはらんだ頼み事に対して不敵な笑みで答えた。


「宜しいので?あの金髪ロン毛多分ポケットにナイフを持ってますが?」


 そう、件の金髪ロン毛、チェーンを着けたダメージジーンズの右ポケットが不自然に膨らんでいたのだ。あの膨らみ方、俺の予想通りならバタフライナイフ辺りを隠し持っている可能性がある。


「ゲッ!?マジかよ……タイマンなら楽勝だけど三対一でナイフは無理だ。やっぱ悪原、あの金髪はお前に任せるわ」


「フッ、了解しました」


 ナイフを持った相手+素手二人は流石にキツイと思った雄介は俺にナイフ持ちと思われる金髪ロン毛の相手を任せてきた。慢心しないで状況分析が出来る辺りやはり彼は有能だ。


「イヤァアアア!誰か助けてぇ!」


「うるせぇーぞ!このアマ!大人しk――「よう!盛りのついた犬共!」なんだテメェ!?」


 雄介の呼び掛けで俺達の存在に気が付いた三人組と少女がこちらを向いた。


「お楽しみの所ワリィんだけどよ。そこの人、俺が来年通う高校の先輩なんだわ、離してやってくれないか?」


 へぇー、いきなり相手をぶん殴ると思ったら最初は警告か……。どうやら少女のことを気にして出来れば穏便に済ませたいと思ったのだろう。俺の中で雄介の評価が一段階上がるが雄介よ、どうやら穏便に済まないようだぞ。


「「「ギャハハハ」」」


 雄介の発言を聞き爆笑する男達、男達は自分達を呼び止めた奴が中坊だと思ってバカにしているようだ。


「なんだよ。中坊かよ!ウケるわwww」


「ホラ、ガキ共ヒーローごっこは他所でやんな。お兄さん達は忙しいんだ」


「そういうことだからさっさと失せな」


 ハァー……駄目だコイツら俺達が中坊だからって実力差も解らず舐めてかかってる。あっ、雄介の奴今のでキレたな。表情は変わってないが血管が浮き出てやがる。まあ、慣れないことをすれば仕方ないか。


「そこのお三方、そちらの女性を離さないと警察呼びますよ」


「そういう訳だからさっさと失せろよ。チンピラ共」


 雄介の考えを尊重して俺も穏便に済ますように男達に言うがまあ……無理だわな。


「ケイサツ?ハァッ!呼んでみろよ!」


「ガキだと思って優しくしてれば調子乗りやがって」


「俺達が現実を教えてやらねーとな」


 警察の単語が出た途端、目付きが変わる三人組。警察を呼ばれる前に俺達をリンチする魂胆のようだ。


「……結局こうなるのですね」


「仕方ねえよ、こうなったら派手に行こうぜ」


「ははは、ですね」


 俺達は当初の予定通りにそれぞれの相手の元に別れたのだった。








「なんだ…俺の相手はもやしっ子の方かよ。まあ、あっちの生意気なガキに比べりゃラクだな」


 自身が相手があっちの生意気なガキこと雄介ではなく大人しそうな俺であると分かりバカにしたようなことを言う金髪ロン毛、たしかに体育会系と一目で分かる雄介と違い着痩せする体系のせいで長袖を着ると筋肉が隠れ細身の見た目になってしまう俺だがその油断が命取りだぞ金髪ロン毛よ。

 

「見た目で相手を判断するのは命取りですよ。チンピラさん」


「バカ言ってんなよ。お前は見た目通り…だろッ!」


 そういうと俺に向かって右ストレートを放つ金髪ロン毛、あの腹立つニヤケ面は勝ちを確信しているように見えるが……


「……甘い」


「え?……フギャ」


 そんな大振りなストレート俺が避けれない訳ねーだろ。余裕過ぎて避けながらカウンター気味に顔面ジャブ打ち込めたわ。


「テメェ……やりやがったな!」


 俺のジャブで唇を切った金髪ロン毛は口から血を垂らしながら俺に再度ストレートを打ち込もうと振りかぶるが……。


「……クドイ」


「グヘェ!」


 今度はぶん殴ることで頭が一杯な奴の足元がお留守になっていたので足を引っかけて転ばす。


「もう諦めたらどうですか?」


「う、うるせぇー!!」


 シャキン!


 転ばされるという無様な状態にされて完全にキレた金髪ロン毛は遂にジーンズのポケットからバタフライナイフを取り出す。やはり隠し持っていたか……。


「へ、へへへ……こ、これで形勢逆転だな!」


 これで勝てると思った金髪ロン毛はナイフを俺に向けながら笑い出す。はぁ〜このバカは何も解っちゃいない……。


「およしなさい。素人がそんな物を振り回してもケガするだけですよ」


 奴のナイフの構え方、俺をビビらす為にフェイント気味にやった振り方、どれもズブの素人の動きだった。相手も素人だったらナイフ突きつけただけでビビるかも知れないが俺や雄介みたいな喧嘩慣れした奴には通じないものだ。


「だ、黙れぇええ!糞ガキィイイイ!」


 ナイフを出しても動じない俺にキレてる金髪ロン毛は無茶苦茶にナイフを振り回しながら俺に向かって襲い掛かって来た。


「はい、没収」


 右手に持っているナイフで襲い掛かった金髪ロン毛のナイフを持った右手首を自身の右手で掴むと金髪ロン毛の手首を捻る。外人部隊に在籍していた時に身に付けた関節技が役に立った。


「痛たたたた!」


 手首を捻られた痛みで金髪ロン毛は悲鳴を上げながら右手に持ったナイフを落としてしまった。俺は奴が地面に落としたナイフを蹴っ飛ばし空いてる左手で苦痛に歪む金髪ロン毛の顔面を殴る。


 ベキィイ


 俺の拳は金髪ロン毛の鼻に命中、奴の鼻から嫌な音と感触が………折れたかな?


「あがァ!」


 金髪ロン毛は鼻血を出しながら地面に倒れた。奴の鼻は変形しており鼻血を垂れ流していた。


「ぐぁあああ………」


「うるさいですよ」


 鼻を押さえうめき声を出しながら転がり回る金髪ロン毛が煩かったので鳩尾に蹴りを入れて黙らす。さてこれで金髪ロン毛は終わったけど雄介はどうしてるかな?俺は電子タバコをくわえながら残りの二人と戦う雄介の観戦と洒落込んだ。






「オラァ!舐めてんじゃねーぞ!糞ガキ!!」


 ピアス野郎がパンチを繰り出す。しかし金髪ロン毛と同じく大振りな為、対処しやすい。只、雄介は避けながらのカウンターではなくピアス野郎の繰り出した拳を自身の手のひらで受け止め包み込んでしまった。


「なんだぁ……この柔な拳は?全然力が込もってねぇーじゃねーか」


「なっ!!嘘だろ!?」


 驚くピアス野郎を無視して雄介はピアス野郎の拳を受け止めた右手に力を入れる。


「離しやがr――――いででででぇ!!」


 拳を握り潰さんとばかりに圧力を掛けられて悲鳴を上げるピアス野郎、雄介はそんな無防備なピアス野郎の柄シャツの胸ぐらを左手で掴むと思いっきり自分の元へ引き寄せ………。


 ガツン!


 頭突きを喰らわせた。しかも雄介頭突きでふらつく相手を逃がさないでそのままガツン!ガツン!と何度も頭突きを喰らわせた。


「これは酷い……」


 口でそんなことを言うが内心は笑っている俺はイカレてるのだろか?なんて考えていたらやっと雄介がピアス野郎を解放した。ピアス野郎は脳震盪を起こしたらしく額から血を流しながらそのまま倒れてしまった。


「畜生!こうなったらさっきのアマを盾にしてッ!」


 どうやら最後に残ったスキンヘッドは先の少女を人質にして逃げようとしているようだが……スキンヘッドよ、作戦をそのまま口に出すのは命取りだぞ。


「オイオイ、俺を無視して女に手ぇ出すつーのは頂けねーな?」


「ヒィ!」


 雄介は少女の方に向かおうとしたスキンヘッドの先回りをするそう、少女を背にして守ってる状態だな。


「俺には許せないもんが3つある……」


 自分を無視したことに怒ったのか、この期に及んで少女に手を出そうとしたことに怒ったのかは、解らないが雄介からは怒りで殺気が漏れていた。


「1つはこの村に迷惑を掛ける奴……」


「あ、ああ……」


 雄介の殺気で竦み上がってスキンヘッドは何も出来ない。


「2つは俺の仲間に手を出す奴……」


「ま、まってくれ!俺はあの二人に頼まれたて仕方なくやっただけなんだ!か、金ならやるから勘弁してくれないか!?」


 今になってやっと動けるようになったスキンヘッドは言い訳を始め金を雄介の前に見せて見逃して貰おうと躍起になっているが雄介に金は通用しない。


「3つは………女子供に手ぇ出すテメェみたいなクズ野郎だぁ!!」


「グファ!」


 雄介の繰り出した渾身の拳がスキンヘッドの顔面に直撃する。あっ、スキンヘッドの奥歯飛んで来た………汚ねぇなぁー。


 スキンヘッドは一発KOで倒れてしまった……ホント骨の無い奴等だったな。三人組を制圧されたことを確認すると俺は雄介の元に向かう。


「坂上君、お見事でした」


「悪原テメェ、金髪ロン毛倒したらさっさとこいよ!ナニ観戦してんだよ!」


 雄介の元に向かったら怒鳴られた。見世物みたいにタバコ吹かして観るのはちと不味かったか?


「ああ、すみません。あまりに鮮やかな手際でしたから魅入ってしまいました」


 苦しい言い訳で誤魔化す……正直流石に誤魔化せないなって思ってる。


「し、仕方ねえな…俺は秋穂の番長だからよあれくらい楽勝だぜ」


 え?今ので誤魔化せたの?ちょっとこの世界の人間チョロくね?


「それより、先ほどの女性は大丈夫でしたか?」


「やべっ!忘れてた!えーと……この場合まだ入学してないけど先輩でいいのか?あ、あの、せ、先輩大丈夫か?……ですか?」


 相手をぶっ飛ばすことに夢中ですっかり少女のことを忘れていた雄介は慌て彼女の元に駆け寄って使い慣れない敬語で安否を確かめる。


「…………」


「あ、あの先輩?」


 だが彼女から返事が返ってこない恐らく急な展開に着いていけなくて呆然としているのだろう。しかしそういった事情を理解していない雄介は心配そうに彼女に近寄るすると………。


「うっ………うぐっ………うわぁぁぁんッ」

 

「えっ!ちょ!?せ、先輩!?」


 どうやらやっと自身が助かったのだと理解したらしく先ほどの恐怖から解放された安心感から感極まり、不用意に近づく雄介に抱き付くとそのまま泣き出してしまった。抱き着かれた雄介の方は突然の出来事にあたふたするばかりだった。


「ひぐっ……うぐっ……ごわがったよぉ……」


「せ、先輩大丈夫ですから!もうアイツ等は居ないから泣かないで!お、オイ!悪原!こういうのはお前の仕事だろ!何とかしてくれ!」


 女性にまさか抱き着かれるとは思わなかった雄介は、女性の扱いに慣れていると思われている俺に助けを求めて来た………勘弁してくれ。


「彼女を直接助けたのは君でしょう?なら、君が最後まで面倒見てくださいよ。それに私は警察に通報しなければいけませんので……後は頼みましたよ」


「なァ!?ちょ!そりゃねーだろ!」


 俺は雄介に携帯を見せた後、警察に電話する為に雄介と少女から離れる。


 パシャ


「あ!テメェ!悪原!今のシャッター音なんだ!?テメェ写メで撮ってんじゃねーよ!コラ待ちやがれ!」


 後ろで少女に抱き着かれた雄介の怒鳴り声が聞こえるが無視して写メで撮った慌てふためく雄介を見ながら警察に通報した(あんな雄介中々見れないから保存して皆に見せよう)。







 通報は完了した。後は警察が来るのを待つだけだ。俺は一段落着いたので、改めて俺達が打ちのめした三人組を観る。三人は全員気絶しており逃げる心配は無かったが、どう見てもこの辺りで見掛けない面をしていた。余所者か?元余所者の俺が言うのも変な話だが身なりからして秋穂の住民とは思えなかった。そういえば近所のおばちゃんが最近柄の悪い連中が村を彷徨いてると言ってたな。それと関係あるのだろうか?後で調べてみるか………。


「ひぐっ……た、助けてくれてありがとう……うぐっ……ございます」


「き、気にしないでくれ……ください。助けるのは当然のことだ……です」


 やっと少女の方も落ち着いたらしく雄介から離れて礼を言うのだが……雄介がポンコツ過ぎる。普段の男前で硬派なお前は何処行った?と言いたくなるほどテンパっていた。今だって涙で汚れた彼女の顔を拭こうとポケットの中を探すが雄介がハンカチなんて小洒落た物を持ち歩くタイプな訳なく(手を洗ったらズボンで拭くタイプ)『ハンカチ貸して!』と口パクで助けを求める始末だった。俺はため息を吐きながら少女に気付かれないようにさりげなくハンカチを雄介に渡した。


「俺……じゃなくて自分は秋穂中三年、坂上 雄介……です!こっちは悪原 征男自分のダチじゃなくて……同級生です」


 雄介がハンカチで少女の顔を拭きながら自身の俺の自己紹介をしたので少女に会釈する。


「坂上君と悪原君ですね?私は山口 摩子(やまぐち まこ)刈穂高校の一年生です。二人とも助けてくれて本当にありがとう!」


 そういうと少女こと山口さんは俺達に頭を下げた。


「おr……じ、自分は当然のことをしただけでアリマス!」


 お前は入隊したばかりの新兵か?口調がどんどんおかしくなっている雄介を見て為にを溢す。入学予定の高校の先輩(異性)に会って緊張するのは解るがその口調は無いだろ……。


「私も坂上君に付き合っただけですのでお気になさらず。それより一体何があったんですか?」


 緊張でガチガチの雄介はほっといて山口さんから何が合ったのかを確認する。警察にことの次第を説明するのに彼女と話がズレていたら面倒になるから、警察が来る前に齟齬がないか確かめるのだ。


「実は……」


 山口さんの話によると夏休みなので久しぶりに祖父母の実家のある秋穂(彼女は両親と刈穂に住んでいる)に遊びに来たら先の三人組にナンパされたようだ。ナンパに興味がなく柄の悪い男達だったので断っていたのだがしつこく付きまとい最終的に俺達が見た犯罪紛いの状態になったそうだ。


「ふむ……」


 なんともまあ、乱暴なナンパだ。こんな無茶をすれば後で逮捕は目に見えているというのに……まさか、写真でも撮って口止めするだったのか?そうだとすればかなり最低な奴等である。


「坂上君、私のこと先輩って呼んだけどどういうこと?」


「はい!おr…自分は来年刈穂高に入学予定でありまして!まだ入学していないとはいえ来年お世話になる学校の先輩ですので先輩と呼びましたっ!」


 ふと、見れば俺が考え事をしている間にある程度距離の縮まった雄介と山口さんが会話をしていた。


「へぇー、坂上君うちの高校志望なんだ……坂上?ねぇもしかして君野球のスポーツ推薦貰った坂上君だよね!?」


「は、はい!そうであります!」


「君、先生達から凄い好評価だったよ!野球部の顧問の先生も『期待の新人』って太鼓判押してたよ。あっ!私、野球部のマネージャーだから入部したら宜しくね♪」


「う、ウッス!宜しくお願いします!」


 ふふふ、話に華を咲かせてるじゃないか……よろしいよろしい山口さんも先程までの恐怖がなくなったことで嬉しそうに話している雄介は相も変わらずガチガチだったが…まあ、このガチガチ具合のおかげで彼女に笑顔を与えているので良しとしよう。でもまさか見た目的に文学少女かと思っていたら野球部のマネージャーだったとは驚いた……やはり人を見た目で判断するべきではないな。


「ふふっ、坂上君、無理に敬語使わなくて良いよ」


「え?マジ!?じゃなかった。そ、そんな先輩に向かってタメ口なんてお、恐れ多い!!」


 にしても緊張し過ぎだろ!?いくら自分が入学する高校の先輩にあそこまで緊張するか?なんか顔も赤いし………ん?顔が赤い?……あっ(察し)。全てを察した俺は笑みを浮かべてしまう。


「オイコラ、人に色々押し付けといて何笑ってんだよ」


「ははは、何でもありませんよ」


 睨んでくる雄介を受け流しながら自分の懸念が杞憂だったと理解する。


 雄介に野球以上の彼女が出来るのは以外と早いのかもしれないな。俺はこちら向かってくるサイレンの音を聞きながらそう思うのだった。










「東北連合……ですか?」


 雄介と共に三人組をぶっ飛ばしてから1週間が経った。あの後奴等は駆け付けた警察に逮捕されたのだが似たような柄の悪い男達が相変わらずこの村を彷徨いていたので裏(・)の(・)事(・)情(・)に詳しい和泉のおっさんを頼った。


「ああ、最近東北を拠点に活動している新興の半グレグループでな詐欺、闇金、賭博と金になることならなんでもやる」


 半グレとはチンピラや暴走族上がりが徒党を組んで出来た犯罪グループだ。ヤクザこと暴力団と違い上下関係や命令系統が曖昧で烏合の衆と思われがちだがそれ故にに警察でも実態を完全に掴めていない。しかも暴力団ではないので構成員が犯罪を犯したら使用者責任で組織のトップも逮捕することが出来る暴力団対策法(通称、暴対法)が適応出来ないので組織そのものを摘発出来ないのだ。


「またなんでそんな組織がこんな辺鄙な村に?」


 話を聞く限りだとその東北連合なる組織、利益の為ならあらゆる犯罪行為を行うようだが、この村に奴等の利益になりそうな物はこれといってない……筈なんだが。


「どうやら奴等、地上げ業にも手を出したらしくてな。ある企業の依頼でこの村の土地を安く買い取っているらしい」


 地上げって………バブル時代ならともかく今時あんな柄の悪い集団雇うってどんな企業だよ。


「この前トラクター修理しに来たじいさんなんか先祖代々の土地を二束三文で売れなんて奴等に言われたそうでよ。拒否したら明け方に窓ガラス割られるわ、畑は荒らされるわで散々な目にあってるって愚痴ってたな」


「ちなみに何処の企業何です?あんな奴等を雇ったのは?」


 糞ッ!何処の企業だよあんな奴等をこの村に差し向けたのは、後で相応の報いを受けて貰わねば気が済まない。


「聞いて驚くなよ……医薬品メーカーの大森製薬だ」


「ッ!大森製薬ッ!?」


「ハハハ!やっぱり坊主でも驚くか」


 大森製薬―――国内有数の製薬企業で国内の医薬品開発、製造の3分の1を担っている大手企業だ。医薬品以外にも医療器具や化粧品等の製造と販売をしている。何故俺が驚いたのか、バックの企業のデカさ故ではない。前(・)世(・)の(・)頃(・)から知っている企業名が出たからだ。勿論前世にこのような企業は存在しない。そう、この企業もユートピアの製作したエロゲーに登場するのだ。しかし登場するのは『悪夢の学園シリーズ』ではない、この企業が登場するのは『悪夢の感染』という『学園シリーズ』と世界観を同一とする別作品なのだ。


 しかし困った。まさかバックに大森製薬が着いているとは厄介だな……。この大森製薬、大手企業というだけあって悪い噂が後を絶たない。使用済み医薬品の不法投棄、化粧品製造工場からの有害物質の流出、違法な人体実験による新薬の開発と挙げたら切りがない程だ。この世界ではどれも根拠のない噂とされているが、これら全て事実であり、特に『悪夢の感染』においては大森の非合法な研究のせいでとんでもないことになるから笑えない。


「ですが大森のような大手がこんな村を地上げするとは、何が目的なんです?」


「なんでも村の北側に使用済み医薬品の処理施設を作るらしくてな、その為に東北連合のチンピラ共を雇って地上げさせてその土地に処理施設を建てるんだろ」


 医薬品の処理施設か……そういえば『悪夢の感染』本編でとある村に隣接する大森の処理施設から薬品が流出して村人に健康被害を与えていると村側から訴えられていたが……まさか秋穂がその村じゃないよな?(ちなみにその村と大森の裁判は大森側の弁護団の活躍により大森側の勝利で終わった)


「ちなみにこの情報は東北連合の連中がキャバクラで酔った勢いでしゃべったことなんだけどよ。大森側の連絡役の名前なんて名だと思う?………山田だってよ」


「……山田!?」


 たしか暴走族堕悪苦寝棲を雇って村人に嫌がらせをしていたのも山田って言ってたな……ふむ、そういうことか、最初大森は処理施設建設地確保の為に山田をパイプ役にして堕悪苦寝棲を雇い村人の追い出しをしていたが俺に堕悪苦寝棲を壊滅されたので替わりに東北連合を雇ったということか。


「なるほど、これは面倒になりそうだ。和泉さんありがとうございました。こちら謝礼です」


 俺は和泉のおっさんに謝礼金の入った茶封筒を渡し、ガレージから離れる。


「坊主お前さん、また暴れる気か?気を付けろよ。この前のガキ共とは勝手が違うからな」


 背後から和泉の忠告が聞こえる。


「ええ、肝に命じます」


 それに俺は振り返ることなくそう答えた。せっかく暴走族を追い出したと思ったら今度は半グレとは全く、忙しい限りだ。


 まあ、楽しませて貰ってるから構わないんだけどな。






次回はバトル回になります。お楽しみに!

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