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二人と談笑したおかげで少し緊張がほぐれた。
それからの授業はあっという間に過ぎ、いよいよランチの時間となった。ロッカーを開けるのは少々手こずったが、数回目で開けれたのでまあ、問題は無いだろう…
俺はスクールランチをいつも購入しているので、列に並び、欲しい物をトレーに乗せる。
えぇーとっ…サリーナとディランは一番右側の席……いたっ! 彼らも俺に気づいたらしく、軽く手を振ってきた。
あぁ、学校ではいつも友達ができなくて一人で過ごすことがほとんどだったから、誰かと一緒にランチ食べれるのは嬉しいなぁ〜
いい気分になって少々浮かれながら歩いていると、
「ちょっ、うわぁッ!?」
ガシャンッ!
何かにつまづいたせいでトレーに乗ったランチが勢いよくぶちまかれる
「ぎゃははははっ‼︎ みんな見ろよ!
ダッセェ〜の!」
声のした方を見ると、そこにはいかにも陽キャという感じの集団がこちらを見て笑っていた。
そして俺を足で転ばしたと思われる、赤いキャップを逆向きに被った大柄の男子がこちらをを見下ろしていた。
「なんだよ〜、お前が勝手につまづいてきたんだぞ?そんな怖い顔すんなって」
どうやら無意識のうちに顔を顰めていたらしい、急いで表情を和らげる。俺はトラブルに巻き込まれたくないし、彼らの怒りを買いたくない。ここは平和に場を沈めなければ…
「す、すみません…しっかり前を見ていなくて…あはは…」
そう言い、急いで地面にぶちまけられたランチを片付ける。
「そうか、馬鹿で恥ずかしいなぁ。次は気をつけるんだぞ〜
俺は優しいから、今回は見逃してやるよ」
周りからクスクス笑い声が聞こえる。
でも、よ、よかった…とりあえずこれで…「あぁッ⁉︎ 何が今回は見逃してやるよ、だっ。転ばしてきたのはお前だろうが!」
大声がし、そちらを振り向くとそこにはさっきまで座っていたはずのディランとサリーナが立っていた。
な、なにやってんだ…ディラン!俺が敢えて引いたのに!
「ん?なぁんだ、前俺との喧嘩で散々ぼこぼこにされちゃったディランじゃないか!あんなに恥さらしといてよく顔を出せたなぁ〜」
「恥さらしなのはそっちだな!こんな幼稚な事していて恥ずかしく思わないのか?このアホ野郎ッ!」
いやこのアホ野郎って、その言葉遣いもなかなか幼稚だと思うが……
二人の会話に夢中で気づかなかったが、どうやらサリーナが落ちたランチをもうすでに拾ってトレーに戻してくれていた。…これはもう食べれないな
「幼稚な事?何言ってんだ、この世界は強い奴が上に立つんだぜ?こんないい返しもせず、ヘラヘラ謝るような奴はこうなって当然さ」
「強強い奴はこんな事威嚇みたいな事しねぇよ!こんなのただのいじめだ」
「じゃあ、いいぜ。
今日の放課後、学校のジムに来い。そこでどっちが正しいか決着をつけようじゃないか」
いや、決着って…なんでそんな話になってんだ
しかも暴力で解決するのか
「望むところだ、今度は俺が勝ってお前を黙らせる」
前回負けたんじゃないのかよ…引き受けて大丈夫なのか?
「ああ、怖くなって逃げんなよ」




