カウントダウン
「よし!アイネスちゃん!明日から家に帰るわよ!」
キョウナとの経営会議が終わった所でイディスが突然言い放つ。エレナを見ると大きく肯いている。
「え?帰っちゃうんですか?バース様方はもう少しここに居ません?アイネスもやっと家のトキメク料理教室の共同経営者として稼働してきたのに……。」
残念そうにキョウナが口をとがらせる。
「ごめんね。もう少し居たかったんだけど、私もケイドも一ヶ月位しか休み取れなくって。でも、キョウナちゃんのお陰で助かったわー。ぜひ結婚式には来て頂戴ね!」
キョウナをイディスは抱き締め慰める。
そう、アイネスの花嫁修業の一つとして経営学もたたき込まれていた。しかも、習うより慣れろと言う理由の元実践しながらの学習。
それが、トキメク料理教室。
講師がクレン。
これから花嫁修業となる層の女性にしぼり料理教室を開いていた。もちろん事業として開催する以上赤字は許されない。取りまとめる期限は2週間。そこで黒字をたたき出すのが一つ目の試練。
立った今それをクリアした所だった。
他にもアイネスには女は度胸と他家との食事会、自分を磨くためのエステ、人の上に立ち指揮を摂ることを知るためのタガス邸の執事長、経営者は基本体力をつけるべきと体力向上目的と護身の為の護身術教室などイディスとエレンが思いつく限りの知恵と技術をたたきこまれた。
「アイネスちゃんもよく頑張ったわ!取りあえずいったん家に帰ってあとは来週のお式にそなえるわよ!」
「お義母様、アイネスちゃん出発はいつでも大丈夫よ。既に手筈は整ってるわ。」
「行くわよ2人とも!」
「え?あ、は?ちょっ……ええ!?」
いきなりの2人の行動にアイネスは出遅れる。
「あ、えっと、キョウナごめん。また後でゆっくり連絡するね!あ、クレンによろしく伝えておいて。」
バタバタと去って行く3人を見てキョウナはため息をついた。
「まるで嵐だったわ。アイネスも大変ね。」
でも、この一ヶ月近くはとっても楽しかったわ。私も経営の勉強にもなったし。
キョウナは友人が去って行った所を微笑みながら見ていた。
ーーーーー
「………。」
「久しぶりの我が家ね!アイネスちゃん大丈夫?顔色悪いわよ?」
「ほんとねアイネスちゃん大丈夫?今お部屋用意してるから。あ、帰ってきたことまだシュンちゃんには内緒だからシュンちゃんの所に行っちゃダメよ。」
………なんでこの2人は元気何だろう。
タガス邸を出てからエレンが用意したものすごいスピードで走り抜ける最新の車に乗せられ、日付が変わる頃にバース家につくことはできた。
だけど、そのスピードにアイネスはついて行けずグッタリとしてしまっていた。
そんなアイネスと真逆でイディスとエレンはピンピンしている。
これがバース家の嫁……。
アイネスは眩暈を起こした。
日付が変わって、結婚式まであと6日。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
ちょっとスランプでふ。
でも、アイネスの結婚式まで頑張ります。
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