神様の涙2

これは、雨宮さんが消えて、僕の必死の努力が実った2年後の話だ。
雨が降るたびに神社に通い、不思議な女性、雨宮さんと親しくなった僕は、
数奇な物語を辿って、今に至る。
彼女の正体を知った今、好きな人の隣に居られる幸せを噛み締めがら過ごしていると、
やがて幸せな日常の中から苦労が顔を覗かせるのだ。
そう、たとえば。
雨宮さんと過ごした、かけがえのない神社が取り壊される、だとか。

これは、ヘタレ男子の僕が、想いをつなげて雨宮さんという女性と再会し、
そうして彼女と人生を共にしていく話だ。
何の変哲もない、ともすれば惚気とも思える内容かもしれない。
けれど、僕はここに綴ろうと思う。
雨宮さんと過ごした、かけがえのない物語を。

※こちらは、以前連載していた「神様の涙」の続編です。
前作を読まなくてもある程度楽しめるとは思いますが、
気になる方はぜひ、そちらもよろしくお願いします。