0002 剣
「今日のターゲットはあの人だよ。」
「うわー、悪そうな人。」
ここ、東京の治安は国内で最悪で、殺し屋なんて探偵くらい身近な職業なのだ。
「この取り巻きがみんなボディガードだからね。運悪く球に当たらないよう、頑張って。」
「はい。分かってます。」
星田はターゲットに近づくと、銃を取り出した。
ボディーガードが出したのはショットガン。
「来ますよ!」
静香は星田の動きから、助ける判断を放棄した。
二人とも見事にかわしてる。星田はかわしながら、銃でボディーガードの眉間をうまく打っていく。
一人になると、星田は標的の眉間を狙った。
「ヒィィィ!」
そのまま、打った。
「本当なんです!」
「またまたあ!」
「死体を発見するのがすごい得意なんです・・・、私。」
「オレも成功率は高いかな?でも、それはオレの腕じゃねえ?」
「今、死んだ人の死亡時間とかチェックしてしまうほどの!本当ですって。そういえば、星田くんって、視力いいんですか?ちなみに私は19、0です。これでも、仲間一なんですよ!」
「オレ20、0。」
「負けた・・・。初めて視力で負けた。」
「そういえば今回の仕事は二件あって・・・、っていないな。まさか、応援呼んだのかな?でも、何で逮捕状なんて来たんだろう?」
小林静香が起きてみると、スーツ姿の男たちが大勢静香の周りにいた。総勢50人くらい。どこかの倉庫らしい。
「見てみろよ、警察だぜ。お飾りの。」
「ここは?」
「こいつ使って、あのガキにほおずらかかせてもらうか。」
「とにかく、むしるか。」
「じゃあ、むしるか。」
「あの。」
「なんだい?お姉さん。」
手が降りてくると、服についた何かを掴んで放り投げた。
盗聴器だった。
「あ、じゃあ、オレの声でオレが誰だか分かる?」
星田だ。黒いチョッキのような不思議な物をつけ、腰から下げてるのは剣に見える。
「おい、足を打て。」
「はい。」
打ったが、跳ね返ってきた。
「グアああああ!」
「きちんと的に撃たないとだめだよ。」
全員が拳銃を出した。
「なんだ、残念。」
「ちょっと待ってくれ。こいつは・・・。」
ボスが何か言う前に、星田は腰から二丁の剣を抜刀した。
銃の弾を最初は居合いで跳ね返させていたのだ。
ボスがないか言うより早く、皆が、入り口近くのヤクザが発砲してきた。
星田は早足になって、銃弾をキュンキュン刃で跳ね返す。
手の部分が逆手に持つ場所があって、その外側に剣というかカッターの刃のような物がついている不思議な剣だった。
刃こぼれしたので、腰のホルダーのピンを取ると、シャリンといい音を立てて、古い刃は捨てて、新しい刃をセットできる物だった。
「うーん、君の運勢がばかばか当たるね〜。」
速い。
小林静香の近くのヤクザの胴体が半分になった。
遠くでヒャリンという音。袋を破る音が重なり、男性のうめき声や怒る声が響きわたる。
小林静香はそれを静観していた。顔に血が一滴はねた。
3回その音を聞いてから、星田は言った。
「で、ボスってどこ?」
10人くらいになったヤクザは、ボスから離れていった。
「あ、そう。」
首をはねた。
「あ、あの。助けてくれてありがと。」
「・・・、オレ、西黒組の一人息子だから、多分。」
「やっぱりヤクザ・・・、もう帰ってねよ。」
「あ、ちょっと血ついてるよ。オレんちのシャワー使わね?」
自分の方が血だらけでは、と見栄を張る小林静香だった。
「使いません!それに、ちょっと我が入ってるよ!君!」
「うーん、でも、キチっとボスのありか分かったのは君のおかげだから、何か報酬の山分けくらいはしたいな。」
「・・・仕方ないなあ、もう。」




