0001 出会い
「小林静香さんとは、君で合っているのかな?」
「あ、あの、私は事務作業が多いので・・・。」
上司は逮捕状を自分のオフィスに出した。
「こ、子供?」
「何せ、殺し屋だそうだ。検挙してほしい。早く頼むよ。」
「住所まで書いてありますよ!何で私なんですか!?」
「頼む。検挙だけして欲しいんだ。後はこっちで何とかするから。」
「はあ。」
静香は逮捕状を持った。
「今日から行ってくれないかね?今すぐ。」
「・・・分かりました。」
静香は上着を取りに自分のオフィスに戻った。
静香はちょっとした警察官だ。
そして、ちょっと変わり者である。死体を発見するのが極めて多いのだ。なので、今はオフィスで事務作業に自分から志願した。
「では、行ってきます。」
「検討を祈るよ。」
「住所だとここだったはず・・・。」
ここは東京の少し外れの住宅街。
逮捕状の住所だと、ここの3階らしい。
「よし、いくぞ!」
「何やってるの?君警官の人?」
いきなり、背後から声を出された。
「はひいい!!」
「すごい驚き方、これは驚いた。」
「君、人を驚かせちゃダメだよ!」
逮捕状の人相の人が立っていた。
にっこり笑ってる。
「何でオレを逮捕するの?」
「え、何で分かったの?」
「これみよがしに逮捕状持ってうろうろしてるから。最初は変人かと間違えちゃったよ☆。」
「だ、だって、顔がわからなくなったら大変じゃない?」
「普通は尾行考えて私服着てくくらいはしない?」
「住所わかってるなら、尾行する必要ないですか?」
「で、オレの職業分かってる?」
「・・・殺し屋ですね。」
こめかみに銃を突きつけられた。
「???!?!?!?」
「声になってないよ。そんな君はドジっ子だな、殺し屋なんだから、銃くらい持ってる。」
「はひ、分かってます。で、逮捕していい?」
「そういう流れになるから、銃出したんじゃん。いいや、君気に入ったから、オレの自宅来る?」
「本当にあのマンションに住んでるの?」
意外ときてみて分かったが住所に着いたらマンションでかそうだ。
「お茶くらいは出すよ、さあ、入って、入って。」
14階にあるマンションの一室で湯呑みに出されたお茶をゆったりと飲んでいた。
小林静香である。
「君、学校は行ってるの?」
「4才から殺し屋の手伝いしてるから。」
「へえ、よ、4才?!」
「まあ、親の都合なんだけどさ。」
もしかして、家ヤクザとかじゃないだろうなと、ちょっと勘ぐる静香である。
「お茶おいしいね。」
「玉露なの、おいしいでしょ。じゃあ、オレも。」
静かな時間が流れる。
「そういえば、名前は西黒星田くんでいいんだよね?」
「うん、オレの名前は星田だよ。星田で構わないから、呼び捨てで。」
「あはは、そうなんだけど、お姉さん逮捕状持ってるから、君のこと逮捕しなくちゃいけないんだ。」
「うん。で、何で会ったそうそう、逮捕しないの?」
「・・・逮捕したら、撃たない?」
「撃つけど?」
「・・・やっぱり、どうしよう?」
「中身では泣いてたのかー。オレもおちおち逮捕されたくないし、どうしよっかな?そうだ、一日ならついてってもいいよ!殺し屋のお仕事みたいでしょ!?」
と、言うわけで、星田くんの殺し屋の仕事に付き合わされる小林静香なのでした。




