表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/32

14 威嚇。


 俺を威嚇する少年はなかなか立派な体格だった。嫌みではなくかなりの筋肉量で、マッチョな少年という感じだ。さぞかし力自慢なのだろう、と思われた。


 少年は息がかかるほど顔を近づけ、わざわざ身体を折り曲げて下から睨めつけてきた。普通ならビビるかもしれないが、俺の中身は三十三歳であり、ヤクザとかにやられたら間違いなくビビるものの、何しろ相手は十四歳以下だ。ガキであり、微笑ましさが勝る。


 ボーダンが、「おい、やめないかガルド」と止める前に、俺を押しのけてマイアがガルドの前に立った。


「なに? 弟に文句があるなら私が聞くけど!」


 マイアに強い口調でそう言われてガルドはタジタジになった。


「あ、いや」

 

 俺は姉のいたわりに嬉しく思いながら、ここで隠れているわけにはいかないと思って、一歩進み出た。マイアの心配そうな顔を手をそっと握りしめることで紛らわしながら、ガルドに向かって


「勝負をしましょう!」


 と言った。


 瞬間、周囲がざわめいた。ガルドは状況がわからないのかうろたえていた。


「勝負?」


 ボーダンが首をかしげた。


 ちょっと待ってくださいと言って、俺は少し離れて荒れ地に大きな丸を描いて、さらに中に二本の線を描いた。


「なんだいこれは?」


 良く分からない、という顔のボーダンに説明した。


「この線で向き合って勝負を始めるんです。でも怪我するといけないので殴るのと蹴るのは無しで、あくまで力だけで勝負でしましょう。押されたり持ち上げられたりして外に出るか、投げるとか倒すとかして足の裏以外の身体が地面についたら負け、という感じです」


 皆ポカンとしていた。


読んでいただいてありがとうございます。ブックマークや評価をぜひお願いします。

応援よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ