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見せないよ…、軽トラ女子

鱈のフライが美味しかった。

ふわっふわの身と、さくっカリな衣。

タルタルソースが合う!

騒ぎを見に家から出てきたご家族に衛兵を呼んできてもらい、チンピラ達を捕らえてもらった。

時間も遅いので聴取は明日、ということになった。


『襲撃者が失敗すると、次の日には人知れず口封じで……こてん。そして真相は闇の中へ。』


てなことを、みーちゃんが言ってたな。

まぁ、真相も何もあのアホンダラが仕掛けたんだろうけどね。


リューツァさんのお家はクトレー商会から少し歩いた場所にあるアパルトメントの2階。

フラウティアに来てから、もうすぐ1年になるそうだ。


「この時間ではもう、湯屋も閉まっておりますね。お湯を沸かして身体を拭きましょうか。」


リューツァさんになら教えても良いかな?


「クトレー商会の馬車置き場に空きスペースってありませんか?」


「?……えぇ、お客様用に2、3台停められる様に、いつも空けてありますよ。」


「私が移動する時に乗っている馬車を停めさせてもらえませんか?」


「そうですね、構いませんよ。ですが、今はどこに停めてあるのですか?」


「ここに居ますよ。」


懐中電灯代わりのミニカー軽トラちゃんを見せると、リューツァさんは目を丸くさせた。


「縮小拡大の魔法が掛かっているのですね。」


「他にも色々と出来る、優秀な子なんです。例えば、お風呂に入れたりとか。」


「まぁ、お風呂ですか。旅の最中には嬉しい魔法ですね。」


「魔法と言うか、技術(スキル)らしいんですけどね。」


クトレー商会の停留所で軽トラちゃんに浴室変化してもらった。


中を見て更に驚くリューツァさん。


「こんなに広いお風呂だなんて思いませんでした。」


「着替えを持って来て下さい、待ってます。」


……


………


…………


「とても良いお湯でした。ケーコさん、ありがとうございました。」


「いえいえ。いつもひとりで入っていたので、リューツァさんと入るのも楽しかったです。


入浴中のシーンは見せないよ。

見せないし、実況もしないよ。

でもまぁ、ひと言感想を言うとしたら


……むはぁぁあ、すげぃ!


あとは君の想像力におまかせだ。


「お礼に私のお部屋で飲み直しましょう。取って置きのスパークリングワインを冷やしてきたんです。」


「良いですねぇ。じゃあルーゼンで買ってきたチーズとサラミをツマミにしましょう。」


結局私とリューツァさんが眠ったのは、真夜中だったと思う。

スパークリングワインからウイスキー。

うん、お酒の趣味がドンピシャ。



ナビちゃん《リューツァさんもなかなかお酒にお強いようで……》

軽トラちゃん「女子力高くてもお酒沢山飲むんだね。」

ナビちゃん《戸倉様の飲酒量が減るかと思ったのですが》

軽トラちゃん「なんか、余計に飲んでたよね。」

ナビちゃん《1+1が4になった気がします》

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