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逃亡者?軽トラ女子

生まれて初めてリーキという食材を調理して食べました。


長ネギの化け物みたいな見た目だったので、肉巻いて串揚げにしてやりました。


新しい酒のお友達が出来ました。

「どうした?」


ボスさんが心配して側まで来てくれた。

私はドアを開けられないようにノブを押さえるのに必死だ。


「ケーコさん、おはようございます。そろそろ観念してドアを開けてくれませんか?私はお客さんですよ。」


聞こえない、聞こえない!!!


「冒険者ギルドの長か……代わろう。裏口から出ると良い。」


いつもより更に声を抑えてボスさんが助けてくれた。


「ありがとうございます。では、また。」


ノブをボスさんに任せ、アリーさんが裏口まで案内してくれた。


「じゃあね、早く行きな。道を横断して建物の隙間を行けば南東通りに出るから。」


「アリーさんもありがとうございました。」



この時間は人通りが多い。

トリノスからだいぶ離れてから通りを渡った。

食事処とお姉さんが居るお店の間の路地に素早く入り奥に進む。

夜のお店の朝は遅い。

本通りとは別世界の様に静まり返っている。

5分程小走りで進むと民家の区域に入った。


「ナビちゃん、南東門までまだ、遠い?」


《はい。30分は掛かるかと》


「もしかしたら手下の冒険者に命令して私を探してるかもしれないから、エリアサーチして武装している人がいたら教えて。」


《畏まりました》


ミニカー軽トラちゃんをポケットから取り出して右手に掴む。


パカパカパカパカ


「ありがと軽トラちゃん、落ち着いたよ。」


実は軽トラちゃんがこのサイズになってから考えていたことがある。

ホントならこんな土壇場じゃなくて旅の途中にでもゆっくり確かめるべきなんだろうけど、悠長にしてられない。


「軽トラちゃん、今のミニカーサイズより少しだけ大きくなれる?洗濯板より長大きいくらい。」


パカパカパカパカ


「じゃ、お願い。」


軽トラちゃんを地面にそっと置いて変化を待つ。

少しずつ、まるで私に確認しながらの様に大きくなっていく。


「うん、そのくらい。荷台に乗るね。」


そう軽トラちゃんをスケートボードとして、街中でも乗り回せないかと考えていた。


「スケボーはやったことないけど体感は良い方だし、何より軽トラちゃんと私のシンクロ指数は高い。」


だったらやれるはず!


「軽トラちゃん、スタート。徐々に加速。」


ドゥルルルルン


《とても面白そうなことをなさっていますね?》


「ナビちゃんも引き続き警戒をお願い。」


《半径200メールに武装した敵はおりません》


「了解。軽トラちゃん、25キロまでスピード上げて。」


パカパカパカパカ


自転車程のスピードで、更に南東門を目指す。






軽トラちゃん「よっしゃー!やったるよ!!」

ナビちゃん《軽トラさん、気合い入ってますね》

軽トラちゃん「勿論。だって久しぶりにご主人とナビちゃんと一緒に頑張れるんだもん。」

ナビちゃん《そうですね。私も周囲の警戒に努めます》

軽トラちゃん「ご主人には指1本触れさせないよ!!」

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