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リベンジ、軽トラ女子

何で鶏軟骨の唐揚げは美味しいんだろう?

レモン汁をかけても、マヨネーズをつけてもやめられない。

おかげで今夜もハイボールが、止まんない。

お酒を大量に買ったお店で【とっておき】と言われちゃ買うしかないでしょ、飲むしかないでしょ。


《鑑定成功》

《読み上げます》



名前 緋緋色炎酒

種類 祝福之酒

生産国 旧ドワーフの国、地之国

特徴 酒精が強く、ヒト族は何かで割らなければ飲めた代物では無いがドワーフにとっては最高級の酒。

また武器を造る際、清めに使用すれば特殊な技術(スキル)を付与することが出来きたり出来なかったり。

スモーキーフレーバーが天元突破。



炎酒?火酒より強いから!?

しかもスモーキーフレーバーってことはウイスキー!!!

こいつぁ買う、買わねばなるまい。


「買う。買っちゃう。」


「お客さんならこの酒の良さが分かると思ったんだ。420000イェンだか、400000イェンにまけとくよ。」


「よっ!大将、男前!!」



いやぁ、良い買い物したなぁ。

ドワーフの国かぁ、是非とも行ってみたい。


《残念ながら、現在ドワーフの国はありません》


「うん。このお酒の鑑定結果に、旧って書いてたもんね。……その、滅んじゃったの?」


《いいえ。ドワーフはその性質上、鉱石を採掘出来る土地に多くが住み着きます》

《ですが、鉱石を採り尽くしてしまうと他の土地へと移住するのです》


「つまり、旧ドワーフの国はもう鉱山から何の恩恵も受けられなくなったから移住した。と?」


《はい。》


そりゃまぁ、ドワーフと言ったら鍛冶。

鍛冶と言ったら鉱石、だもんね。

そのくらいはみーちゃんからの異世界話で聞いて知ってる。


「じゃあでも、この世界にはまだドワーフは健在なんだ?もしかして、エルフや獣人なんかも居るの?」


《はい。人魚も妖精もおります》


「会ってみたいなぁ。」


よし、明日からの旅が俄然楽しみになってきた。



その後、お昼ご飯としてパニーニの様なサンドイッチを買って食べた。

厚切りのベーコンを先に炙ってからチーズとレタスそして酸味の強いミニトマトをバターたっぷり塗ったパンで挟み、両面焼き用の鉄板でギューッとプレスしていた。表面はサクッカリの食感で、プレスしたので薄いからガツガツかぶりつける。


そして……


「いざリベンジ、ツミノーア。」


昨日は完全完敗フルボッコにされた。

アリーさんの話だと、あの店は特別甘ったるい……

いや、甘だるい作り方らしい。

だったら、これから食べるものこそ本物。

……念の為、ブラックコーヒーを片手にツミノーアを注文した。


「それは災難でしたね。人によっては『甘い=幸せ』って感じるみたいですから、何とも言えませんがね。はい、お待ちどう様。」


売り子のお姉さんに同情されながらも何とか買うことが出来た。


「これがツミノーア。……串団子みたいだ。」


串に刺した求肥の中にそれぞれアイスクリームやコンポートしたリンゴ、蜂蜜味のスポンジケーキそしてプリンが包まれている。


「いろんな甘味を楽しめるんですね。」


「はい。縦積みの甘い物(ツミノーア)が名前の由来なんです。」



その昔、ワガママなお姫様が色々なお菓子を1度に食べたいと言い出した。

しかし王妃様はお姫様の健康を考えて、お菓子を小皿1枚分にするようにとパティシエに命令した。

お姫様と王妃様の仰る事を守るために作ったのが縦積みの甘い物(ツミノーア)だったそうだ。







ナビちゃん《さて、この緋緋色炎酒は時間経過エリアで良いのでしょうか?》

軽トラちゃん「良いんじゃなぁい?」

ナビちゃん《それにしても、いくらお好きだからと言っても散財し過ぎなのではないでしょうか》

軽トラちゃん「まぁ、ご主人はお洋服買ったりアクセサリー買ったりするタイプじゃないんだし……。」

ナビちゃん《そうですが、その内お買い物で酷い目に合いそうな気がするんです。詐欺に引っ掛かったり……》

軽トラちゃん「ナビちゃん、それフラグ?って言うんじゃない。」

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