お大尽の買い物、軽トラ女子
白菜の大量消費レシピを検索しまくっていたら、
おすすめ動画に料理系チャンネルしかあがらなくなった。
アリーさんにクトレー商会から専属にならないかと勧誘されたと説明し、あれは多分諦めていないからなるべく会いたくないとお願いした。
「商人ってのは強引なのが多いからねぇ。分かったよ、それとなく私からも釘を刺しとくよ。」
「ありがとうございます。」
アリーさんの釘なら丈夫そうだ。
次の日
今朝は市場で朝ごはんを食べる。
タイ米の様な長いお米をたっぷりのスパイスと一緒に大きな鉄板で炒めて別に焼いた肉を添え、仕上げにライムを絞った物を選んだ。
何の肉なのか聞くと、なんとかフロッグと教えてくれた。
うん、ちゃんと下処理した蛙肉に抵抗感は無いよ、蛙の卵はちょっと遠慮したいけど。
あんまり辛くないスパイスの風味とライムの酸味で食べ応えはあるのにさっぱりしてて美味しかった。
「さて、先ずは野菜から買い込むか。」
玉ねぎ、人参、キャベツ、レタス、パプリカ、ビーツ、ニラ、ニンニク、ジャガイモ。
嬉しかったのはジャガイモが男爵っぽい物とメークインっぽい物が有ったこと。
作る料理によって、でんぷんの量で選べるのは助かる。
「ナビちゃん、無限収納の時間停止エリアに入れるね。」
《はい。背負子のダミーの箱に、1品目ずつゆっくりと入れて下さい》
「巻き込まれないように気をつけないと。ホントに。」
その後もフルーツや肉、チーズやソーセージ等の加工品を仕入れていった。
「さてそれでは、大本命の店に行くとしようか。」
ふはははは!!
勿論、酒屋だ!!!!
先ずは、みーちゃん並の生涯の友ビール。
お次は心の恋人、焼酎(米、麦、芋)
流れる血の兄弟、ワイン。
そして本妻のウイスキー、特にバーボンは多めに買った。
その他リキュールも手に入れた。
「お客さん、随分沢山買ってくれたね。」
「いやぁここの品揃えが良くて、たがが外れちゃいました。」
コーザにはしっかりとノコギリザメの素材を売った金額が入金されていた。
この世界ではカードや通帳の代わりにメダルが使われている。
このメダルはコーザに有る金額分のみ、電子マネーの様に使えるシステムらしい。
まぁ、落としても登録した人物しか使えないのは良かった。
それにしても買い過ぎたかなぁ?
急に大金を持って、気が大きくなってしまった。
反省……
「実はね、とっておきのヤツが有るんだけど興味ないかい?」
「おおアリです。」
にやりと笑いながら店主が一瓶取り出した。
「こいつぁ、かの酒好き種族のドワーフの国で作られた1品なのさ。」
ドワーフ!?
みーちゃんの話でたまに出てくる名前。
聞く度に仲良くなれそうな種族だと思っていたドワーフ。
あぁでも、もしやってこともあるから念の為……
「ナビちゃん、今鑑定出来る?」
《はい。鑑定を開始します》
もし本物なら、なんとしても欲しい。
ナビちゃん《野菜はこちら、お肉はこの辺り……》
軽トラちゃん「ナビちゃん、無限収納なんだから別に分けなくても良いんじゃない?」
ナビちゃん《いいえ。直ぐに取り出しやすい様に整理しておかなければ、戸倉様のご要望に即座に対応出来ません》
軽トラちゃん「真面目だよね、ナビちゃんは。」
ナビちゃん《真面目で誠実。大切なことです》
軽トラちゃん「まぁ、ご主人が少しずぼらな面があるから丁度良いのかもね?」
軽トラ女子「ナビちゃーん、ビールとリキュールは時間停止エリアに。それ以外は時間経過エリアに入れてね。ハイどーーーん!!」
ナビちゃん《……こんなに大量に》
軽トラ女子「真面目で誠実に、ご主人の飲酒量は制限したほうが良いね。」




