ルーゼン2日目、軽トラ女子
来年、某歌系デュオY●uTuBerさんのライヴがあって、昨年からチケット取って楽しみにしていたのに………。
行けなそう。
泣きたい。
翌日
鳴り響く鐘の音で目が覚めた。
「頭は痛くないし、胸焼けも無し。二日酔い、回避。」
まだ夜明け前だけど起きよう。
そして朝風呂と洒落込もう。
なんて、贅沢。
「おはよう、朝御飯出来てるよ。」
「おはようございます。いただきます。」
ひとっ風呂浴びて、トリノスに戻るとアリーさんが居た。
「今朝はパン粥と玉子サンドが選べるんだけど、どうする?二日酔いは……大丈夫そうだね。」
あ、パン粥は飲み過ぎた人用に用意してあるんだ。
でも私は
「玉子サンドでお願い致します!」
「だよね。」
「はいよ、お待ち。ハムとチーズはボスからのサービスだよ。」
「ありがとうございます。ボスさんにもお礼言っておいて下さい。」
んー。マスタードが効いた玉子サンド、美味しい!
難を言えば粗挽きの胡椒をガッツリ掛けて欲しいけど。
「昨日、クトレー商会の旦那と話がついたよ。」
頬張った玉子サンドを飲み込むのを待ってからアリーさんが話し掛けてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
「あぁ。別に私がわざわざ会いに行ったわけじゃなくて、毎晩飲みに来るんだよ。あそこの旦那は。だからついで。」
「常連さんなんだ。……もしかして、夕べ私と乾杯してくれた人たちの中に居ました?」
「あぁ、居た居た。真っ先にあんたに声掛けて1杯奢ったオッサンだよ。」
マジか、恥ずい。
「あんたみたいな若い娘に『お兄さん』なんて、呼ばれて舞い上がってたよ。ホントしょうがないよね、男ってのは。くふふ。」
いつもの居酒屋のノリで他のお客さんと飲んでしまった。
自重しよ。
「商業地区にクトレー商会が有るから行ってきな。噴水広場から北東の道を行けば有るから。」
「恥ずかしながら字が読めないんで、誰かに聞きながら行ってみます。」
「大丈夫さ。クトレー商会のマークは天秤にハートと金貨をあしらってるから、字が分からなくても問題無いよ。」
有るんだ、ハートマークって。
「文字が読み書き出来るのは多くないんだ。だから大体はマークでみんな判別してるんだよ。」
そういえば、ターンさんが村長さんに書いてもらった手紙をアリーさんはどうしたんだろ?
まぁ、人様の手紙の内容については触れない方が良いよね。
「ごちそうさまでした。美味しかったです。」
「そいつぁ、よかったよ。今夜は素泊まりだったね?」
「はい。ルーゼンの名物って何か有りますか?」
「そうだねぇ、商業地区に行くなら甘い物なんてどうだい?」
「良いですね、甘い物。」
「じゃあ、ツミノーアっお菓子がお薦めだよ。」
「はい。食べてみます。」
お酒も好きだけど、甘い物も好き。
おっと、先にクトレー商会に行かなきゃね。
軽トラちゃん「暇ぁ。」
ナビちゃん《……………………》
軽トラちゃん「むぅ………どうにかご主人のそばにずーっと居られる様にならないかな?……チラっ」
ナビちゃん《……………………》
軽トラちゃん「ご主人が知らない方法とか、何か無いのかなぁ……チラっ」
ナビちゃん《………ふぅ。その大きさでは無理です》
軽トラちゃん「えー、ケチ。」
ナビちゃん《……………………》
軽トラちゃん「でも、そうだよね。ボクのおっきさじゃ、お家に入れないし。………となるとブツブツ。」
ナビちゃん《嫌な予感しかしません》




