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舌鼓打つ、軽トラ女子

ごめんなさい。

いくら沢山獲れるとは言え、ニシンは苦手なんです。

親の代から苦手なんです。

はぁ……良いお湯だった。

やっぱり日本人としてはお湯につかるのは幸せを感じるなぁ。

あ、そういや古代ローマ人もお風呂好きなんだっけ?

前にみーちゃんと観た映画でやってた。


「お風呂の次は晩御飯。飲むよ、どんなお酒が飲めるのか楽しみだ。」



「はいよ、グンダン鰯のアヒージョだよ。」


「ニンニクの香りたまらん!」


「あんたが活きの良いヤツを沢山売ってくれたからねぇ、ボスが張り切って今夜のメニューに急遽追加したんだよ。何か飲むかい、1杯奢るよ。」


「じゃあ、このアヒージョに合うお酒をお願いします。」


「あいよ。」


うわぁ、切り身にした鰯と身をほぐした鰯がニンニクと鷹の爪と一緒にグツグツしてる。

黒パンもたっぷりで嬉しい。

辛抱たまらん、早くお酒を……。


「アヒージョといえばやっぱりビールだろ?」


「お、おぉぉぉぉ!!!」


まさかの冷えたビール!?

異世界に来ての最初のお酒が我が友のビール!!

こんな所で再会出来るとは。


「アリーさん、ありがとうございます。」


「あんた、相当イケる口だね?ゆっくり楽しみな」


「はい。いただきます。」



先ずはビールを


……


………


…………



「姉ちゃん、良い飲みっぷりだなぁ。」


あ、一気に飲んじゃった。

いやいや、ビールはゴクゴクグビグビ飲まなきゃ。

ビールに失礼ってもんだ。


「いやぁ、最初の1杯はこうでなきゃ。でしょ、お兄さん?」


「分かってんな、姉ちゃん。見てて気持ちが良いや。おーいアリーちゃん、この姉ちゃんにビール1杯。」


「あいよ。」


「え、いや悪いですよ。」


「まぁまぁ、オレと乾杯してくれりゃイイから。」


「はいよ、お待ち。」


「すみません。じゃあ……」



かんぱーい!!!!




気の良いお客さんばっかりだったな。

結局3杯一気飲みしてしまった。

良い子は真似しちゃダメ。


「あんたたち、いつまで経ってもこの娘が食事出来ないじゃないか。いくら若い娘と一緒に飲めて嬉しいからって、いい加減解放してやんな!」


「ごちそうさまでした、お兄さん方。」


「おぉ!また乾杯してくれな、姉ちゃん。」



「まったく、あいつらときたら。あんたも付き合い良いねぇ。適当にあしらってやんな。」


「いえいえ、貴重なタダ酒のチャンスは逃しません。」


「ぷふふ!!あんたイイ性格してるじゃないか、気に入ったよ。待ってな、アヒージョを温め直してきてやるよ。」


「ありがとうございます。」



スライスされた黒パンにアヒージョのオイルを浸してひと口。

くぅ……ニンニクが凶悪。


ビールをひと口。


次は切り身の鰯をひと口。

小骨をちゃんと取ってくれてるから、すんなり飲み込める。


ビールひと口。




大満足の晩御飯、ごちそうさまでした。


あ。流石にグンダン鰯80匹は多いから半分だけ渡して、残りは明日オイル漬けにするからその時まで預かるって事になった。

鰯は足が早いからね。






軽トラちゃん「流石、称号酒豪」

ナビちゃん《飲み過ぎではないでしょうか?》

軽トラちゃん「ご主人なら喜んで二日酔いになりそう」

ナビちゃん《わかりみが強いです》

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