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安定走行、軽トラ女子

そろそろ冬タイヤの準備をしておかなきゃ。

ワイパー換えなきゃ。

雪道の運転、思い出さなきゃ。

翌日

漁村にいた頃はサファギン退治のために太陽が昇る前に起きていたが、今はそんな必要は無いので少し寝坊した。

朝食は昨夜のブイヤベース風鍋の汁と冷やご飯でおじやを作った。

お出汁を最後まで楽しむなら、やっぱりおじやだよねぇ。


遅く起きたから今日はお昼ご飯は食べないで早めに夕食にしよう。



「んじゃ、今日も宜しく。ナビちゃん、軽トラちゃん。」


《畏まりました》

ブッブー



一応、盗賊達が襲撃してきたので用心はしておこう。

どうやらナビちゃんは脅威になりそうな敵を感知しない限りは知らせるつもりは無かったそうだ。

つまり昨日の盗賊は雑魚扱い。

さっさと引き渡して身軽になりたいもんだ、気分的に。


魔物は感知しても文明の力、軽トラックの走行スピードに追い付くのも少ない様だ。

途中で前にも遭遇した角がスパークするシカから電撃みたいのを受けたが、反射機能のおかげでノーダメージだった。



《500メートル先に宿泊可能なスペースが有ります》


《本日はそちらで泊まりませんか?》



夕方にはまだ早い時間。

ナビちゃんが泊まれそうな所を教えてくれた。



「うん。まだ、明るいけどそうしよっか。」



徐々に減速してパーキングエリアの様な所に左折して入る。



「ナビちゃん、軽トラちゃん、お疲れ様。今日もありがとう。」


《お疲れ様でした。今夜の見張りもお任せ下さい》


ブッブブー。


「時間もあるし、今夜はちょっと手の込んだ物でも作ろうかな?」



さて何を作ろうか、冷蔵庫と相談しようと思いながらキッチンのドアノブに手を掛けた途端



バキバキバキーーーー!!!



けたたましい音と振動が私たちを襲った。


「何今の!?」


《どうやら近くに落雷が起こったようです》


「こんなに晴れてるのに?」


《強い魔力痕を感知》


「え、魔法?」


《戸倉様、念のため運転席にお戻り下さい》


「分かった。」


ナビちゃんに言われた通り、運転席に乗り込んだが

5分に1回くらいの間隔で落雷の音がする。



「心なしか、だんだん近づいて来てるような気がするんだけど。」



バキバキという音と共に馬の嘶きも聞こえてきた。



《馬車が魔物の攻撃を受けながら、こちらに接近中です。》


「こんな時にみーちゃんが言ってたテンプレ来んなよ!」



パニックになりそうだけど、このまま巻き込まれるのは嫌だ。

だったらこっちから首を突っ込む!


「ナビちゃん、馬車と魔物の規模が分からないから1度全部無限収納に吸い込むよ。」


《畏まりました。荷台無限収納、スタンバイ》


「軽トラちゃん。私の魔力、たんまりお食べ!」


ドゥルルルルン!!!



ハンドルを力いっぱい握り街道に軽トラちゃんのお尻を向ける。



《来ます》


《3》


《2》


《1》


《無限収納機能、発動》


「うわぁぁぁ!!!何だこれぇぇ!!」


ぎびぃぃぃぃい



しゅるるるる

しゅぽん



《収納が完了しました》



相変わらず、後ろは見えなかったけど

結果おーらいって事で。



ナビちゃん《また魔物が無限収納の餌食に……》

軽トラ女子「だって面倒くさいし。」

ナビちゃん《倒さなければ技術点もアイテムも貯まりませんよ》

軽トラちゃん「ボクは沢山魔力貰えればどっちでも良い。」

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