襲撃される?軽トラ女子
やっとお安くなりましたね、白菜。
お鍋の季節にお高いまんまではキツいです。
よし、鼻っ先で急停止してやる。
ご希望通り止まってやるんだから、文句は無いだろう。
「ナビちゃん、軽トラちゃん。やっておしまいなさい!」
ドゥルルルルン
《畏まりました》
何かを注ぎ込む意識でハンドルを握る。
私たちを足止めさせるんなら、それなりの嫌がらせをしてやる。
《カウントを開始します》
《3》
「おい。止まれっつてるだろ、おらぁ!!!」
《2》
「バカ。こっち来んな、ごらぁ!!!」
《1》
「やめて、よして。うらぁぁぁ!!!」
《停止》
キィーーーっ!ピタ。
「ぎゃああああああ!」×3
3悪党は3人揃って腰を抜かしたのか、逃げもせずにその場にしゃがみこんでいた。
ざまぁみろ。
「ナビちゃん、コイツら無限収納に仕舞っちゃって。」
山賊やら盗賊は街に連行して警備に引き渡すと、上手くいけば報奨金が貰えるってみーちゃんが言ってたからね。
《了解しました。技術荷台無限収納変化、発動》
《目標、小汚……大汚い盗賊3名》
「だ、誰が大汚いだ、おらぁ!!!」
「俺たちゃ大盗賊の三兄弟だ、ごらぁ!!!」
「聞いて驚け、マークス街道の悪魔の異名をも……」
しゅぽん
「はい、お疲れぇ。さ、先を急ごう。」
更に走り続け夕方
道から少し外れたところに開けた場所が有り、焚き火の後も見つけた。今日はこの辺りで1泊しよう。
技術点は無い。
から、荷台を寝室に変化させる技術はまだ取得していない。
運転席で眠るよりキッチンで横になった方が足を伸ばせる事に気付いてからは、ずいぶん楽になった。
今夜はブイヤベース風鍋でも作ろうかな。
漁村で貰った貝は無限収納の時間経過エリアで砂抜きをしていたからこのまま使える、出汁はこの貝で良いな。
野菜は玉ねぎと人参。玉ねぎはお尻の芯みたいな所をくりぬかずに六等分にくし切り、人参は火が通りやすい厚さで短冊切り。
魚はサファ肉の白身。一口大に切って野菜が煮えてから入れよう。煮すぎるとこたこたになるからね。
味付けは塩と胡椒とフェンネルを少し。
後、個人的にタイムを入れるのが好き。
主食はご飯。お得意の土鍋で多めに炊いた。
明日の朝のお楽しみが有るからね。
「いただきます。」
《はい、おあがりください》
先ずは鍋の汁をひと飲み
「はぁ……。良い出汁出てるぅ。」
この余韻が残るうちにご飯を掻っ込む。
久しぶりのお野菜に身体が喜んでる。
サファ肉もホロホロで丁度良い火の通り加減。
あぁ、日本酒が飲みたい。
「あ、料理に使うお酒……は、流石にやめとくか。飲んべぇとして、譲れないモノがある。」
異世界最初に飲むお酒を料理酒で済ませたくない。
「そういえば、昼間の3悪党は時間経過のエリアにぶち込んだんだよね?」
《はい。『出せ、おらぁ!!!』『腹減ったぞ、ごらぁ!!!』『ここで漏らすぞ、うらぁ!!!』と騒いでいます》
「え、漏らすのは嫌だね。面倒くさいから時間経過しないエリアに移しちゃって。」
《はい。強制移動をします》
ナビちゃんにお任せして夕食を再開した。
軽トラ女子「身体はまた、キッチンのお湯で拭くかぁ。」
ナビちゃん《早く技術点を貯めて荷台浴室変化を取得しましょう》
軽トラちゃん「反射機能で汚れないけど、ボクもたまには洗車して欲しいなぁ。」




