ルーゼン再び、軽トラ女子
なんで鶏軟骨唐揚げはこんなに美味しいのか。
誰かレポートとか書いて学会で発表してくれないものか……。
(ハイボール4杯飲んで良い心持ち)
それから、2日後の昼頃にルーゼンに到着した。
念のため軽トラちゃんにはミニカーサイズになってもらい、徒歩で南東門に入った。
サンちゃんに門番に聞かれたら人魚だということを伝えても良いかと聞いたが、
《大丈夫じゃない?》
とのことだった。
門番は門番で、クトレー商会の地図を見せたら名前も聞かずに呆気なく通行を許可してくれた。
《各門には自動で誰が通過したか記録が残る様な技術が掛けられていますし、通行許可証代わりの地図を持っていますからね》
「まぁ、私は楽だから良いんだけどね。」
ルーゼンから出発する時は身を潜めながらだった為、南東通りはゆっくり見る暇が無かったんだよなぁ。
建物の隙間を縫うように進んでいたし、早い時間だったから閉まっている店が多かった。
それでも何となく、店の外観だけであったが高級感溢れる通りであった気がする。
《すっごぉぉい!!オシャレな服や靴がいっぱいあるね》
「ブランド店ばっかりだなぁ。あんまり高い服には興味ないんだよねぇ。」
《1着くらいは、ドレスではなくともフォーマルな服を用意しといても宜しいかと》
「え、なんで?」
《だって領主サマのお城に行ったこと、あるんでしょ?良いなぁ、アタシも行ってみたい!》
「あれは事故みたいなもんだから」
《事故でもいー!!!行ってみたい》
「マジ勘弁。」
てな話をしながら噴水広場に来た。
ここでお昼を食べよう。
私は前にも食べた、なんちゃらバイソンの串焼き。
サンちゃんは、ツミノーアを目を輝かせながら頬張っている。
あ、ちなみに私が串焼きを買う際に、
「なんちゃらバイソンの串焼き2本下さい。」
「なんちゃら?お客さん、これは黒毛バイソンだよ。」
と、訂正された。
いい加減に覚えていてすんません。
フラウティアでリューツァさんと食べた、黒毛バイソンのステーキ……美味しかったなぁ。
サンちゃんにも食べさせてあげたいし、めぐり逢いの桃源郷が完成したら直ぐにフラウティアに行こう。
……
………
…………
「……いらっしゃい。」
最早、懐かしさすらある宿屋トリノス。
ボスさんが迎えてくれた。
とりあえず2日、朝ご飯と晩ご飯付きでお願いしとこう。
「お久しぶりです、今回も宜しくお願いします。」
「2人だな?同室か、別室に別れるか?」
「同じ部屋で良いです。」
「分かった、2階の奥だ。」
「ありがとうございます。ほら、サンちゃんもご挨拶。」
《宜しくお願いしまーす!》
ボスさんから鍵を受け取り、サンちゃんと階段を上がっていった。
軽トラちゃん「ルーゼン着いたぁ!!!」
ナビちゃん《お疲れ様でした、軽トラさん》
軽トラちゃん「しばらくはミニカーになって、ご主人のポッケか肩でのんびりするね。」
ナビちゃん《そうですね、ゆっくり休んでください》
軽トラ「ナビちゃんはサンちゃんと一緒に、ご主人の女子力アップ大作戦を発動させるんでしょ?」
ナビちゃん《はい。サンディさんも気合いが入っている様です》
軽トラちゃん「応援してるね。」




