異世界レディオ?軽トラ女子
今夜はキムチ鍋鱈入り。
モッツァレラチーズを溶かしながら、はふはふ。
ハイボール、美味しい。
{……と言うことで、今日は新地之国に4年前転移したカンナさんに来て頂いて色々なお話を伺いました。カンナさん、ありがとうございました。}
{こちらこそ、ありがとうございました}
{さぁて!ここでリクエストのご紹介……}
うん。
このツッコミは落ち着いて、的確にしよう。
先ずは……
「地之国、復活しとるやないかい!!!」
《うるさい!急にどーしたのケーコちゃん!?》
《先ずツッコむ所がそこですか?》
「とりあえず、外側からメインに攻めてみようと思って。」
何なんだよ、このラジオ番組みたいな放送。
FM?AM?どっちでもえぇわ。
電波飛んでんの?
てか、放送局とかあんの。どこに?
それよか、この番組に出てる人は全員転移してきた人なん?
あぁー!懐かしい曲が流れてると思ったら、トムって人が歌ってるだけじゃないか。
《ねぇナビちゃん。ケーコちゃん、静かになっちゃったよ。軽トラちゃんも停まっちゃったし》
《とても深い事情があるのです。もうしばらく、お待ち下さい》
《分かった》
わりと良い声で歌う、元の世界で聞いたことのある歌が軽トラちゃんの中に流れる。
アカペラかと思ったら、何かを叩くような音でビートを刻み出した。
「しばらくかけてよっか、この謎ラジオ番組。」
《ラジオ?この声が聞こえるやつ、ラジオって言うの?》
「うん。まさかこの世界でもラジオが聞けるとは思わなかったけど。」
《フンフンフーン♪良いわね、ラジオって》
「ナビちゃん、この世界にもラジオ番組があるってのは知ってたの?」
《いいえ。私も把握してはおりませんでした》
私はたまたま軽トラちゃんにラジオが付いていたから聞けたけど、他の人はどうやって聞いてるんだろ?
ナビちゃんも知らなかったってことは、この世界が作った物ではなくて転移してきた人が作ったのかもしれない。
《戸倉様。どうやらこのラジオ番組はリクエストを募集しているようです》
「そうだね。ハガキでも送ってんのかな?……あんのか、ハガキ。」
《最後まで聞いていれば、宛先が分かるのでは?》
「せやな。んじゃあ、やっぱりこのままかけておこう。」
《やったぁ!!》
元の世界の香りは時折していたけど、まさかいきなりラジオが出てくるとはな。
そしてトムって人とカンナって人は間違いなく転移者で確定。
他にもかなりの人数がこの世界に来ている様な気がしてきた。
《ねぇねぇケーコちゃん》
「ん?なに、サンちゃん?」
《アタシも、このラジオっていうのに出てみたいな》
「念話でも電波に変換出来るなら出られるかもね。」
ん?むしろ念話は電波なのか?
ナビちゃん《このラジオ番組の電波はどこから来ているのか……エリアサーチにも反応がありません》
軽トラ女子「この大陸全体で聞けるのか、それともこの辺りだから聞けるのか……」
サンちゃん《このラジオってのがあれば、アタシの美声をみんなに届けることが出来るのね!》
軽トラちゃん「んー、ラジオの電波は魔力の味がしないなぁ。」




