朝日と共に、軽トラ女子
ずっとLI○Eしていなかったけど、
推しが公式で始めるらしいから一応登録。
でも推し活で使うから、本名じゃなくてTwi○terの垢名。
んでも、そうすると普段使い出来なくなるんだよな。
まぁ、リアルで頻繁にやり取りする相手は居ないから良いか……。
昨晩、クエストクリアのアナウンスが来た。
どうやら南の漁村に出稼ぎに出ていた人たちが帰って来た様だ。
アリーさんも、娘のシャーリンちゃんや夫のターンさん、お父さんのゴローさんの所に戻れたんかな?
いずれは約束通り、私も会いに行こう。
《戸倉様。現在、技術点は3160ございます。何か技術を取得しますか?》
崖っぷちに立って朝日を浴びながら南の漁村へと思いを馳せていると、ナビちゃんの声が聞こえてきた。
「んー。後で軽トラちゃんの中で技術一覧見ながら考える。」
《畏まりました》
「サンちゃんはまだ寝てるの?」
《はい。『ごめんね団扇海老さん、美味しー!!』と寝言で叫んでいました》
「あぁ、団扇海老美味しいもんね。」
《いえ、そういう問題では無いかと》
普通に声を出しても人魚の声量は、ヒト族の数倍大きいらしい。
それが叫んでるなら、とんでもないだろうな。
夜明け頃に目覚める体内時計で良かった。
因みにサンちゃんは、割りとお寝坊さん。
昨日の朝……いや、もうお昼近くに起きたみたいで結局ホットケーキはお預けになった。
「今日のお昼に作ってやろうかな、ホットケーキ。」
《お喜びになると思いますよ》
んじゃあ、とりあえず朝ご飯は私1人分だけだし簡単に済ませよう。
……
………
…………
「ねぇ、ナビちゃん。軽トラちゃんの為に、空を飛べる技術取ったら……こっからでも直接他の区域に行ける様になるのかな?」
《はい。場所によりますが、少なくともここから今見えている東の港には直線距離で進めます》
「だよね。……でも行けない所もあるんだ?」
《はい。標高が高過ぎる場所や、海底及び地底は空中走行機能だけでは到達しません。》
ん、ん?
地底は竹細工の村でそれっぽいこと聞いたけど、海底?
「未踏の地はまだまだあるんだねぇ。」
行くにはもっと技術点を貯めなきゃいけない。
ちょっくら本腰入れて魔物退治すっかな?
「魔物と言えば……前に無限収納に入れた鹿ってまだ元気なの?」
《正確にはトナカイでしたが、はい。まだまだ活きが良いですよ。排出して倒しますか?》
「軽トラちゃん的にはオヤツ感覚で魔力を吸収してるみたいだし、現状維持で。」
《畏まりました》
さてと、バゲットで甘くないフレンチトーストでも作るとするか。
チーズと黒胡椒多めで。
勿論、今日も良い天気。
朝日の恩恵は早起き出来る者だけの物。
清々しい気分で本日も1日楽しもう。
サンちゃん「むにゃむにゃむにえる……。」
軽トラちゃん「さ、サンちゃん?声出てるよ。」
サンちゃん「ぼそぼそそぼろあんかけ……。」
軽トラちゃん「声、大きくなってきたよ……。」
サンちゃん「もっもっもっもっもずくてんぷらぁ!!」
軽トラちゃん「ぎゃあぁぁぁ!うっさぁぁぁい!!!」




